GLORY社製VT-T10の画面は、料理写真と価格を並べるだけでは使いやすくなりません。
ランチとディナーで商品が変わる店舗では、販売時間、カテゴリー、売り切れ時の扱い、セットメニューの選び方まで整理してから設定データを作る必要があります。
構成を決めないまま制作を始めると、ボタンを追加するたびに配置が崩れたり、価格変更のたびに複数画面を修正したりすることになります。
VT-T10の時間帯別メニューで解決できること
ランチとディナーで販売内容が違う店舗では、一日中同じ画面を表示するより、時間帯に合わせて必要な商品だけを見せたほうが運用しやすくなります。
時間帯別メニューが役立つ例は次のとおりです。
- ランチ限定セットを昼だけ表示する
- 夜限定の一品料理をディナー時間だけ販売する
- モーニング終了後に朝食メニューを非表示にする
- 平日と休日で商品構成を変える
- タイムセール対象商品を指定時間だけ表示する
- 深夜帯は販売商品を絞る
- 売り切れや仕込み状況に合わせて販売を停止する
VT-T10シリーズでは、メニュー内容や運用方法に合わせて複数の表示モードを選べます。機種構成によっては、時間帯に合わせてシンプルモードとスタンダードモードを自動的に切り替える運用も案内されています。
ただし、利用可能な機能は本体の型番、仕様、設定環境によって異なります。外注前に、券売機本体や管理画面で正確な型番を確認してください。
ランチとディナーで同じ画面を使う問題点
時間帯によって販売しない商品まで一つの画面へ詰め込むと、店舗側と利用客の両方に負担が生じます。
販売していない商品を押されやすい
夜だけ販売する商品がランチ画面に残っていると、購入後に提供できないことが判明する可能性があります。
販売停止表示を毎日手動で行う方法もありますが、切り替え忘れが起きると、返金や注文変更の対応が必要です。
ランチの回転を落としやすい
昼のピーク時は、利用客が短時間で商品を選べる画面が必要です。
通常メニュー、夜限定商品、トッピング、ドリンク、注意事項をすべて最初の画面へ載せると、目的の商品を探す時間が長くなります。
売りたい商品が埋もれる
ランチセットを販売したいのに、単品料理や夜メニューと同じ大きさで並べると、店舗が推したい商品が分かりません。
時間帯ごとに主力商品を大きく表示すれば、店舗側が案内しなくても商品を見つけやすくなります。
価格変更の確認箇所が増える
同じ商品を複数の場所へ重複して配置すると、価格改定時に修正漏れが起こりやすくなります。
画面構成を整理し、同じ商品の重複を減らすことが重要です。
先に販売時間を表にまとめる
画面デザインを考える前に、各商品をいつ販売するか一覧へまとめます。
| 商品 | 販売時間 | 曜日 | 価格 | 表示する画面 |
|---|---|---|---|---|
| 朝定食 | 7:00~10:00 | 毎日 | 650円 | モーニング |
| 日替わりランチ | 11:00~14:00 | 平日 | 900円 | ランチ |
| 通常定食 | 11:00~21:00 | 毎日 | 1,000円 | ランチ・通常 |
| 晩酌セット | 17:00~21:00 | 毎日 | 1,200円 | ディナー |
| ドリンク | 終日 | 毎日 | 300円 | 全画面 |
この表があれば、どの商品をどの画面へ登録するか判断できます。
次のような例外も併記してください。
- 祝日は休日メニューへ切り替える
- 平日のみ販売する
- 数量限定で販売する
- ラストオーダー前に販売を停止する
- 特定期間だけ価格を変更する
- イベント開催日だけ表示する
販売開始時刻だけでなく、終了時刻も決めることが重要です。
画面モードは商品数と注文方法で選ぶ
VT-T10の画面は、商品数や注文の流れに合わせて構成を変えます。
商品販売ページでは、シンプルモード、スタンダードモード、こだわりモードの3種類が案内されています。
| 表示方法 | 特徴 | 向いている店舗 |
|---|---|---|
| 商品を直接選ぶ構成 | 最初の画面から商品を押せる | 商品数が少ない店舗 |
| カテゴリーから選ぶ構成 | 定食、麺類、ドリンクなどを分ける | 商品数が多い店舗 |
| 自由度の高い構成 | 写真やボタンの位置を調整しやすい | おすすめ商品を強調したい店舗 |
商品数が少ない場合
ラーメン専門店、カレー専門店、定食数を絞った店舗なら、最初の画面へ主要商品を直接表示する構成が向いています。
利用客がカテゴリーを選ぶ工程を省けるため、注文までの操作を短くできます。
商品数が多い場合
定食、麺類、丼、単品、ドリンクなどを扱う店舗では、カテゴリー分けが必要です。
最初の画面へ全商品を表示するより、料理の種類から絞り込める構成のほうが探しやすくなります。
おすすめ商品を大きく見せたい場合
期間限定メニューや高単価商品を売りたい場合は、すべてのボタンを同じ大きさにする必要はありません。
おすすめ商品だけ写真を大きくし、定番商品は小さなボタンへまとめる方法があります。
ランチ画面は注文時間の短縮を優先する
ランチ画面では、情報を増やすより、利用客が迷う要素を減らします。
最初の画面へ優先的に置くものは次のとおりです。
- 人気のランチセット
- 日替わりメニュー
- 定番商品
- 大盛りや追加トッピング
- 店内・持ち帰りの選択
- 売り切れや提供時間の案内
主力商品は上部や中央など、見つけやすい位置へ配置します。
利用客が初めて券売機を見る場合、店側が想定した順番で画面を読んでくれるとは限りません。商品名、写真、価格、押す場所が一つのまとまりに見えるようにします。
ランチ画面で避けたい構成
- 同じ商品を複数箇所へ配置する
- 商品写真とボタンの位置が離れている
- 価格の文字が小さい
- 大盛りと通常サイズの違いが分かりにくい
- 売り切れ商品が目立つ位置に残っている
- 長い説明文をすべて画面へ載せる
- 夜限定商品を混在させる
説明が必要な商品でも、画面上では要点だけを表示し、詳細は店頭POPなどで補う方法があります。
ディナー画面はカテゴリーを整理する
ディナーはランチより商品数が多くなりやすいため、料理の種類を分けます。
カテゴリーの例は次のとおりです。
- 定食
- 麺類
- 丼
- 一品料理
- おつまみ
- アルコール
- ソフトドリンク
- デザート
- トッピング
- テイクアウト
カテゴリー名は、店側の管理名称ではなく、利用客が見て分かる言葉を使います。
「フード1」「その他商品」などの曖昧な名称より、「定食」「追加トッピング」のように内容が分かる名称が適しています。
写真を載せる商品と載せない商品を分ける
すべての商品へ写真を付けると、画面が細かくなり、写真同士の差も分かりにくくなります。
写真を優先したいのは次の商品です。
- 初めて来店した人が内容を想像しにくい商品
- 店舗の看板商品
- 期間限定商品
- 高単価商品
- 商品名だけでは量が分からないセット
- 見た目が購入判断に影響する商品
一方、トッピングや単純なドリンクは、文字中心のボタンでも判断できます。
写真の有無にルールを設けると、画面全体を整理しやすくなります。
商品名は短く、違いが分かる形にする
券売機画面では、商品名を長くしすぎると文字が小さくなります。
例えば、次のように整理します。
| 長い商品名 | 画面上の表記例 |
|---|---|
| 当店自慢の特製濃厚魚介豚骨ラーメン | 特製魚介豚骨 |
| 国産鶏を使用した唐揚げ定食 | 唐揚げ定食 |
| 平日限定日替わりおすすめランチ | 日替わりランチ |
| 生ビールと選べるおつまみ二品セット | 晩酌セット |
産地や調理方法を伝えたい場合も、商品名へすべて詰め込まず、短い補足文として分けます。
似た商品が並ぶ場合は、違いが分かる言葉を残してください。
- 並・大盛り
- 温・冷
- 単品・セット
- 店内・持ち帰り
- 通常・辛口
- 肉あり・肉なし
価格改定前に登録箇所を洗い出す
価格を変更するときは、商品ボタンだけでなく、関連する設定も確認します。
- 販売価格
- セット価格
- 大盛り料金
- トッピング料金
- 割引価格
- 時間限定価格
- 画面内の価格表記
- 券面に印字する価格
- 税区分
- レシートや領収書の表示
同じ商品がランチ画面とディナー画面の両方にある場合は、両方の登録を確認します。
外注時には、現在価格と変更後価格を混在させず、確定した価格表を一つ送ってください。
デザイン以外に設定できる項目を整理する
券売機の画面作成では、色や写真だけでなく、販売条件の設定も重要です。
対象サービスでは、次の内容を相談できます。
- 券売機の画面構成
- 販売画面のデザイン
- 販売価格の設定
- 時間別の切り替え設定
- セール設定
- インボイス登録番号の表示
- タッチパネル券売機のトラブル相談
- ASP本部システムを使った運用
- GLORY社製券売機の購入相談
画面をきれいに作っても、販売時間や価格設定が店舗運用と合っていなければ使えません。
見積もり相談では、「画面だけ作ってほしい」のか、「設定データまで作ってほしい」のかを明確に伝えてください。
外注前に準備する資料
制作側が店舗の商品構成を一から推測することはできません。
最初に次の資料を用意します。
券売機の情報
- メーカー名
- 正確な型番
- 現在使用している画面
- 本体の構成
- 利用中の管理システム
- 既存の設定データの有無
- 本部システムとの連携状況
型番は「VT-T10だと思う」ではなく、本体ラベルや契約書で確認します。
商品一覧
表計算ソフトなどで、次の項目を一覧にします。
- 商品名
- カテゴリー
- 価格
- 税区分
- 販売時間
- 販売曜日
- 写真の有無
- 売り切れ設定の有無
- 券面へ印字する名称
- 表示順
商品番号を付けると、修正時に対象商品を指定しやすくなります。
商品写真
画像ファイル名を商品名と一致させます。
「IMG_2814.jpg」のような名前では、どの商品か制作側が判断できません。
次のように変更してください。
- 01_醤油ラーメン.jpg
- 02_味噌ラーメン.jpg
- 03_唐揚げ定食.jpg
- 04_日替わりランチ.jpg
写真の明るさや背景が大きく異なる場合は、画面へ並べたときに統一感がなくなります。可能なら同じ場所、同じ角度、同じ照明で撮影します。
希望する販売ルール
- ランチ画面へ切り替える時刻
- ディナー画面へ切り替える時刻
- 曜日ごとの違い
- 祝日の扱い
- セールの期間
- 数量限定商品の扱い
- 売り切れ時の表示
- 営業時間外の画面
- 店内と持ち帰りの分け方
販売ルールを文章だけで伝えると、条件の見落としが起きやすくなります。曜日と時間を表にして送る方法が確実です。
依頼内容をまとめるテンプレート
見積もり相談では、次のようにまとめます。
「GLORY社製VT-T10の販売画面と設定データの作成を希望しています。現在は終日同じ画面を使っていますが、11時から14時まではランチ画面、17時以降はディナー画面へ切り替えたいです。商品数はランチ12品、ディナー28品です。商品一覧、現在の画面写真、料理写真を添付します。価格設定、時間帯切り替え、インボイス登録番号の表示を含めた見積もりをお願いします」
この段階で次の点を確認できます。
- 希望内容に対応できるか
- 不足している資料
- 制作料金
- 納期
- 修正範囲
- 納品データの形式
- 券売機へ反映する手順
自作・メーカー依頼・専門サービスを比較する
| 方法 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| 店舗で自作 | 外注費を抑えられる | 操作方法と画面設計を調べる必要がある |
| 券売機販売会社へ依頼 | 本体と合わせて相談しやすい | 訪問費や設定費を確認する必要がある |
| 専門サービスへ外注 | デザインと設定データをまとめて相談しやすい | 実機への反映範囲を確認する必要がある |
券売機販売会社によっては、対象機種のメニュー設定データ作成や訪問設定を別料金で受け付けています。一方、タッチパネル式については営業担当への問い合わせとしている販売会社もあります。
既存機を使い続けながら画面だけ刷新したい場合や、訪問作業を必要としない場合は、データ作成を外注する方法も候補になります。
納品後の実機反映は店舗側の作業
対象サービスでは、作成したデータで納品されます。
USBメモリーへの移動と、券売機本体への設定作業は購入者側で行う案内です。
そのため、依頼前に次の点を確認してください。
- 対応するUSBメモリー
- データを保存する場所
- 現在の設定データのバックアップ方法
- 本体へ読み込む操作
- 読み込み後の動作確認
- 問題が起きた場合の復元方法
既存データを上書きする前に、必ずバックアップを取ります。
店舗側で反映作業ができない場合は、券売機の販売会社や保守担当へ作業を依頼できるか確認してください。
本番前に確認する項目
設定データを読み込んだら、営業開始前にすべての画面を確認します。
表示の確認
- 商品名に誤字がない
- 写真と商品名が一致している
- 価格が正しい
- 文字が途中で切れていない
- ボタンが重なっていない
- カテゴリー移動が正しい
- 戻るボタンが機能する
- 売り切れ表示が分かりやすい
時間設定の確認
- 指定時刻に画面が切り替わる
- 終了時刻に商品が消える
- 曜日設定が正しい
- 祝日の扱いが想定どおり
- セール価格が指定時間だけ適用される
- 営業時間外の商品を購入できない
発券の確認
- 選択した商品と券面が一致する
- 券面の商品名が正しい
- 価格が正しく印字される
- 厨房側で商品を判別できる
- セットやトッピングが区別できる
- 領収書や案内表示が正しい
画面だけを見て完了とせず、実際にテスト購入して発券内容まで確認してください。
このサービスの特徴
対象サービスでは、GLORY社製VT-T10の画面デザインと設定データを依頼できます。
掲載されている主な内容は次のとおりです。
- 販売画面の構成提案
- 店舗に合わせた画面デザイン
- 販売価格や時間帯別切り替えの設定
- セール設定
- インボイス登録番号の表示
- タッチパネル券売機のトラブル相談
- ビデオチャットでの打ち合わせ
- ラフ提案数は無制限
- 無料修正は3回
- 実績上の納期は約8日
- データ形式で納品
掲載価格は5,000円(税抜)ですが、商品数、画面数、設定内容によって見積もりが変わる可能性があります。
販売画面だけか、時間帯設定や価格登録まで含めるかを決め、資料を添えて見積もりを依頼してください。
依頼から運用開始までの流れ
- 券売機の型番を確認する
- 現在の画面と設定データを確認する
- 商品一覧と価格表を作る
- 時間帯別の販売ルールを整理する
- 商品写真を用意する
- 資料を添えて見積もりを相談する
- 画面構成と設定範囲を確認する
- ラフ画面を確認する
- 修正点をまとめて伝える
- 完成データを受け取る
- 既存データをバックアップする
- USBメモリーを使って実機へ反映する
- 全商品をテストする
- 営業開始後の操作状況を確認する
ラフ確認では、店舗運営者だけでなく、普段券売機の案内をするスタッフにも画面を見てもらうと、分かりにくい部分を発見しやすくなります。
よくある疑問
商品写真がなくても依頼できる?
文字を中心とした画面構成は可能です。
写真を後から追加する予定がある場合は、最初から写真を入れる場所を確保する必要があります。後日追加する商品数も伝えてください。
時間帯ごとに価格を変えられる?
サービスでは、販売価格や時間別切り替え、セール設定について相談できます。
機種構成や設定条件によって対応範囲が異なるため、変更したい商品、価格、時間を表にして事前確認します。
メニュー名と写真だけ送ればよい?
価格、販売時間、カテゴリー、券面へ印字する名称なども必要です。
商品写真だけでは設定データを完成できません。
券売機本体への設定もしてもらえる?
対象サービスはデータ納品です。
USBメモリーへの移動と券売機本体への設定は購入者側で行います。実機作業まで必要な場合は、保守会社や販売会社へ確認してください。
ASP本部システムを使っていても依頼できる?
フーディングジャーナルなどのASP本部システムを利用している場合も相談できます。
連携方法や権限によって対応内容が変わるため、利用中のシステム名を最初に伝えます。
既存画面の一部だけ修正できる?
既存データの状態や修正範囲によります。
商品追加、価格変更、写真差し替え、時間設定変更など、希望箇所を一覧にして見積もりを依頼してください。
納期はどのくらい?
掲載上のお届け日数は要相談で、実績は約8日です。
商品数が多い場合や複数画面を作る場合は日数が変わるため、開店日や価格改定日より早めに相談してください。
まとめ
VT-T10でランチとディナーの販売画面を切り替えるなら、画面の見た目を作る前に、販売時間と商品構成を整理する必要があります。
外注前に準備したい内容は次のとおりです。
- 券売機の正確な型番
- 現在の画面と設定データ
- 商品名と価格の一覧
- ランチ・ディナーの販売時間
- 曜日や祝日の条件
- セールや限定商品の設定
- 商品写真
- 券面へ印字する名称
- インボイス登録番号
- 実機へ反映する担当者
画面デザイン、価格設定、時間帯別切り替えを別々に考えると、設定漏れが発生しやすくなります。
店舗の販売ルールを一つの表へまとめ、画面と設定データを同時に作成してもらう方法が効率的です。

