会社や店舗のホームページは、必ずしも5ページ、10ページと作る必要はありません。
掲載したい情報が事業内容、会社概要、問い合わせ先に限られるなら、1ページにまとめたホームページでも役割を果たせます。ページ数を抑えれば、デザイン費やコーディング費だけでなく、公開後の更新負担も軽くできます。
ただし、情報量が多い事業や検索流入を重視するサイトには、1ページ構成が適さない場合もあります。費用だけで決めず、掲載内容とホームページの目的から判断することが重要です。
小規模事業者のホームページは1ページで足りる?
次の情報を掲載できればよい事業者は、1ページ型のホームページを選べます。
- どのような商品やサービスを提供しているか
- 会社や店舗の基本情報
- 営業時間や対応地域
- 事業者の特徴や選ばれる理由
- 問い合わせ方法
- 電話番号や地図
- SNSや予約ページへのリンク
これらの情報を上から順番に配置すれば、訪問者は別ページへ移動しなくても事業内容を確認できます。
特に名刺、チラシ、営業メール、SNSなどからホームページへ誘導する場合は、検索結果から大量のページを読んでもらう必要がありません。会社の実在性やサービス内容を確認してもらうことが主目的なら、1ページでも十分です。
1ページ型ホームページが向いている事業
提供サービスが1種類または少数
サービス数が少ない事業では、複数の紹介ページを作る必要がありません。
たとえば、次のような事業です。
- 個人経営の美容室やサロン
- 地域密着型の工務店
- 清掃や修理などの訪問サービス
- 小規模な飲食店
- フリーランスや個人事業主
- 単一サービスを提供する会社
- 開業直後の店舗や事務所
サービスの説明、料金、利用方法、問い合わせ先を1ページにまとめれば、訪問者が必要な情報を探しやすくなります。
ホームページを会社案内として使いたい
取引先から会社名を検索されたときに、事業内容や所在地を確認できる状態にしたい場合も、1ページ構成が適しています。
主な目的が「問い合わせを大量に集めること」ではなく、「会社の情報を正しく伝えること」であれば、大規模なサイトを作る必要はありません。
SNSや広告から直接集客する
Instagram、Googleマップ、Web広告などから集客し、詳しい説明だけをホームページに掲載する方法です。
訪問者の入口が検索エンジン以外にある場合は、複数ページを用意する重要性が下がります。問い合わせや予約までの流れを1ページ内で完結させることを優先できます。
1ページでは足りないケース
1ページ型は、すべての事業に適しているわけではありません。
次の条件に当てはまる場合は、複数ページを検討します。
- 商品やサービスの種類が多い
- 採用情報を詳しく掲載したい
- 施工事例や制作実績を継続的に追加したい
- ブログやお知らせを更新したい
- 地域名やサービス名ごとに検索流入を狙いたい
- 会社情報と各事業の説明を分けたい
- EC機能や会員機能が必要
情報量が多いサイトを無理に1ページへ詰め込むと、ページが長くなり、目的の情報を見つけにくくなります。
最初は1ページで公開し、必要になった段階で下層ページやWordPress機能を追加する方法もあります。
1ページ型と複数ページ型の違い
| 比較項目 | 1ページ型 | 複数ページ型 |
|---|---|---|
| 掲載できる情報量 | 少ない | 多い |
| 初期費用 | 抑えやすい | ページ数に応じて高くなる |
| 制作期間 | 比較的短い | 構成やページ数により長くなる |
| 更新の手間 | 少ない | ページごとの管理が必要 |
| サイト内の移動 | スクロールが中心 | メニューから各ページへ移動 |
| 検索対策 | 狙えるテーマが限られる | テーマ別にページを作れる |
| 向いている用途 | 会社案内、店舗紹介、単一サービス | 複数事業、採用、実績、情報発信 |
会社案内として最低限のサイトを持ちたい場合は、1ページ型のほうが無駄な制作費を抑えられます。
一方、検索流入や情報発信を重視する場合は、最初から複数ページにするか、後から追加できる設計にしておく必要があります。
1ページに入れたい基本構成
ファーストビュー
ページを開いて最初に見える部分です。
次の情報を短く掲載します。
- 何を提供する会社か
- 主な対象者
- 他社との違い
- 問い合わせや予約ボタン
抽象的なキャッチコピーだけでは、事業内容が伝わりません。「大阪市内の店舗改装に対応」「法人向けの定期清掃」など、提供内容を具体的に書きます。
サービス紹介
提供する商品やサービスの内容を説明します。
最低限、次の項目を入れます。
- サービス内容
- 対応範囲
- 料金の目安
- 依頼から完了までの流れ
- 対応できない内容
サービスが複数あっても、説明が短ければ1ページ内にまとめられます。
選ばれる理由
価格、経験、対応地域、納期など、依頼先として選ぶ理由を掲載します。
「丁寧に対応します」といった表現だけでなく、具体的な情報を示します。
- 業界経験10年
- 大阪府内は出張費無料
- 土日も対応
- 見積もり無料
- 最短翌日訪問
数字や条件を入れると、他社との違いを判断しやすくなります。
会社・店舗概要
会社名、所在地、代表者名、営業時間、電話番号などを掲載します。
店舗の場合は地図、最寄り駅、駐車場の有無も必要です。法人間取引が中心なら、設立年や事業内容も記載します。
問い合わせ導線
ページの最後だけでなく、途中にも問い合わせボタンを配置します。
主な問い合わせ方法は次のとおりです。
- 問い合わせフォーム
- 電話
- メール
- LINE
- 外部予約サービス
問い合わせ方法を増やしすぎると選びにくくなるため、利用者が普段使う手段に絞ります。
デザインだけと公開までの制作は何が違う?
Web制作サービスには、デザインのみを納品するものと、公開できる状態まで制作するものがあります。
| 依頼範囲 | 納品内容 | 発注者側で必要な作業 |
|---|---|---|
| デザインのみ | XD、PSD、AIなどのデザインデータ | コーディングと公開作業 |
| デザイン+コーディング | ブラウザで表示できるWebページ | サーバーへの設置や設定確認 |
| WordPress実装 | 管理画面から更新できるサイト | サーバー、ドメイン、更新作業 |
| 制作から公開まで | 公開済みのホームページ | 内容確認と公開後の管理 |
社内や外注先にコーダーがいる場合は、デザインだけを依頼できます。
実装担当者がいない場合は、コーディングやWordPress実装まで含めて見積もりを取ります。
最小限の費用で制作するための考え方
ページを増やす前に掲載内容を整理する
「会社概要ページ」「サービスページ」と分けなくても、文章量が少なければ1ページ内にまとめられます。
項目ごとに独立したページを作るのではなく、訪問者が確認したい順番で配置します。
更新機能を必要な部分だけ付ける
すべての文章を管理画面から変更できるようにすると、実装費が上がることがあります。
頻繁に更新するのがお知らせだけなら、お知らせ部分に限定してWordPress機能を追加する方法があります。
原稿と写真を発注前に用意する
掲載文章や写真が決まっていないと、ページの長さや構成を確定できません。
依頼前に次の素材を準備します。
- サービス説明
- 会社概要
- ロゴ
- 商品や店舗の写真
- 料金表
- 電話番号
- 問い合わせ先
- 参考にしたいホームページ
写真がない場合は、フリー素材を使用できるか確認します。
アニメーションを必要な部分に絞る
文字や画像が動く演出は、使う場所が増えるほど制作費も上がります。
ファーストビューや重要なボタンなど、効果のある部分だけに絞ると費用を抑えられます。
このサービスでは、サービス概要、会社・店舗概要、問い合わせなどをまとめた約3000pxのシングルページデザインを依頼できます。
スマートフォン表示を考慮した構成、文字ロゴ、フリー写真素材にも対応しており、企業、飲食店、サービス業、建設業などの小規模から中規模の案件が対象です。
デザインだけでなく、必要に応じてコーディングやWordPress実装も追加できます。
掲載料金と追加オプションの目安
基本料金は20,000円で、ページ数や内容によって見積金額が変わります。
掲載されている主な追加オプションは次のとおりです。
| 追加内容 | 料金の目安 |
|---|---|
| 1ページ追加 | 8,000円 |
| コーディング作業 | 20,000円 |
| WordPressのお知らせ機能 | 10,000円 |
| WordPressのカスタム機能 | 25,000円 |
| アニメーション1点 | 3,000円 |
たとえば、デザインデータだけ必要なら、基本サービスを中心に相談します。
公開可能なホームページまで必要なら、コーディング費用を含めた見積もりが必要です。お知らせを自分で更新したい場合は、WordPress機能の追加も検討します。
料金はページの高さ、情報量、機能によって変わるため、購入前に見積もり相談を行います。
見積もり相談で伝える項目
見積もり時には、次の情報をまとめて送ります。
- 会社名または店舗名
- 事業内容
- ホームページを作る目的
- 掲載したい項目
- 希望するデザイン
- 参考サイト
- ロゴや写真の有無
- デザインだけか、コーディングも必要か
- WordPress機能の有無
- 希望納期
- 予算
デザインの希望は、「おしゃれ」「シンプル」だけでは伝わりにくいため、参考サイトを2~3件用意します。
参考サイトごとに、「配色を参考にしたい」「写真の配置が好み」「問い合わせボタンが見やすい」など、具体的な部分を説明します。
1ページ型ホームページで失敗しやすい点
情報を詰め込みすぎる
費用を抑えるためにすべてを1ページへ入れると、スクロール量が増え、読みづらくなります。
詳しい施工事例、スタッフ紹介、採用情報などは、必要に応じて別ページへ分けます。
問い合わせ先が見つけにくい
ページの一番下にしか問い合わせボタンがないと、途中で依頼を検討した人が再び探す必要があります。
ファーストビュー、サービス説明の後、ページ下部の3か所程度に配置すると分かりやすくなります。
スマートフォン表示を確認しない
パソコンでは見やすくても、スマートフォンでは文字が小さい、写真が切れる、ボタンが押しにくいといった問題が起きます。
レスポンシブデザインが制作範囲に含まれるか、見積もり時に確認します。
公開後の更新方法を決めていない
料金や営業時間を変更するたびに制作者へ依頼すると、維持費がかかります。
更新頻度が高い項目だけWordPress化するか、保守や修正を継続して依頼できるかを確認します。
小規模事業者は必要な機能から制作範囲を決める
小規模事業者のホームページは、事業紹介、会社概要、問い合わせを伝える目的なら、1ページでも制作できます。
1ページ型が向いているのは、次のようなケースです。
- サービス数が少ない
- 会社案内として使いたい
- SNSやチラシから誘導する
- 更新頻度が低い
- 初期費用を抑えたい
- 将来必要に応じてページを追加したい
一方、複数サービス、採用情報、実績、ブログを詳しく掲載する場合は、複数ページが必要です。
最初から不要なページを増やすのではなく、現在必要な情報と機能を整理し、デザイン、コーディング、WordPress実装のどこまで依頼するかを決めます。
掲載内容や必要な機能が決まっていない場合も、事業内容、予算、希望納期を伝えて見積もりを相談できます。1ページで足りるか、追加ページや更新機能が必要かを整理してから購入に進めます。

