LPの公開日が迫っていても、デザイン工程だけなら2日程度で納品できる場合があります。
ただし、相談した翌日に何も準備せず待っていれば完成するわけではありません。目的、原稿、掲載順、ロゴ、写真などを早く共有し、確認と修正を短時間で返す必要があります。
また、「LPデザインの納品」と「公開可能なLPの完成」は別です。デザインだけのサービスでは、納品後にコーディングやサーバーへの設置が必要になります。
LPデザインは本当に2日で納品できる?
次の条件がそろえば、2日程度でデザインデータを納品できる可能性があります。
- 制作範囲がデザインに限定されている
- LPの目的とターゲットが決まっている
- 掲載する原稿がある
- ロゴや商品写真をすぐに渡せる
- ページ構成が大きく変わらない
- 発注者が当日中に確認できる
- 修正内容をまとめて伝えられる
- デザイナーのスケジュールが空いている
一般的なLP制作では、デザインから依頼する場合に3~4週間、ヒアリングから公開までの全工程では4~6週間ほどを見込む解説もあります。2日納品は通常進行ではなく、制作範囲と確認工程を絞った特急対応です。
発注者側の確認が半日遅れるだけでも、2日という予定は崩れます。制作スピードだけでなく、自社の確認体制まで含めて判断してください。
2日で納品されるのはデザインデータ
短納期サービスを探すときは、何が納品されるのかを最初に確認します。
| 依頼範囲 | 主な納品物 | 2日対応の現実性 |
|---|---|---|
| ファーストビューのみ | 画面上部のデザインデータ | 比較的対応しやすい |
| LP全体のデザイン | FigmaやXDなどのデータ | 原稿と構成があれば相談可能 |
| デザインとコーディング | ブラウザで表示できるデータ | 内容によっては難しい |
| WordPressへの実装 | 更新機能付きのLP | 事前設定や検証が必要 |
| 公開作業まで一式 | 公開済みのLP | サーバー環境にも左右される |
デザインのみの場合、納品されたデータを使ってコーダーがHTMLやCSSを作成します。
WordPressや既存サイトへ組み込む場合も、別途実装作業が必要です。広告の配信開始日が決まっているなら、デザインの納品日ではなく、コーディングと動作確認を含む公開日から逆算します。
急ぎの依頼で最初に渡すもの
LPを作る目的
最初に、LPを見た人へ取ってほしい行動を一つ決めます。
主な目的は次のとおりです。
- 商品を購入してもらう
- 無料相談を申し込んでもらう
- 資料を請求してもらう
- セミナーへ申し込んでもらう
- 店舗を予約してもらう
- アプリをダウンロードしてもらう
購入と資料請求を同じ強さで掲載すると、どちらを選ぶべきか分かりにくくなります。短納期では構成を作り直す時間が限られるため、最優先の行動を明確にします。
想定する利用者
年齢や性別だけでなく、LPを見る時点で何に困っているかを伝えます。
たとえば、法人向け業務システムなら、次のように整理します。
- 対象者:中小企業の総務担当者
- 現在の問題:紙の申請書が多く、承認に時間がかかる
- 導入後の変化:申請と承認をオンラインで完結できる
- 最終行動:無料デモを申し込む
ここまで伝えれば、デザイナーは何を大きく見せるべきか判断しやすくなります。
掲載原稿
完成した文章が理想ですが、最低限の情報だけでも先に共有します。
- 商品名またはサービス名
- キャッチコピー
- 主な特徴
- 料金
- 利用方法
- 実績
- 利用者の声
- よくある質問
- 申し込み方法
- 会社情報
原稿が未完成の場合は、確定部分と仮の部分を分けます。すべてを仮原稿にすると、正式な文章へ差し替えたときに文字量が変わり、レイアウトを修正する必要があります。
ロゴと画像素材
次のデータを一つのフォルダにまとめます。
- 会社や商品のロゴ
- 商品写真
- サービス画面
- スタッフ写真
- 導入事例の画像
- 認証マーク
- 掲載許可を得た利用者の写真
使用してよい素材と、使用不可の素材を分けてください。急ぎの案件で画像の権利確認までデザイナーへ任せると、制作開始が遅れます。
参考にしたいLP
参考サイトは2~3件程度に絞ります。
URLだけでなく、参考にしたい部分を添えます。
- ファーストビューの情報量
- 落ち着いた配色
- 料金表の見せ方
- 申し込みボタンの配置
- 写真と文字のバランス
- スマートフォンでの読みやすさ
「全体的にこのような感じ」ではなく、どの要素を採用したいか説明すると判断が早くなります。
原稿や写真がなくても急ぎで依頼できる?
サービスによっては、生成AIや素材サイトを使って仮原稿や画像を用意できます。
ただし、生成された内容をそのまま掲載するのではなく、発注者が事実確認を行う必要があります。
特に確認したいのは次の項目です。
- 商品の機能
- 料金や契約条件
- 実績の数値
- 医療や健康に関する表現
- 他社との比較
- 保証内容
- 写真に表現された設備や人物
- 商標や著作権に関わる要素
生成AIは制作開始を早めるための補助には使えますが、事業内容の正確性までは保証しません。
商品そのものの写真が必要なLPでは、AI画像で置き換えないほうが安全です。サービスの雰囲気を伝える背景画像やイメージ写真など、事実誤認が起きにくい部分へ限定します。
2日納品を実現しやすい進行例
相談前
発注者が次の資料を用意します。
- 目的とターゲット
- 掲載原稿
- ロゴと写真
- 参考サイト
- 希望する納品形式
- 希望納品日時
- コーディング担当者の情報
この段階で社内承認も取っておきます。
1日目の午前
ヒアリングを行い、制作範囲、構成、デザインの方向性を決めます。
不明点が残ったまま制作を始めると、完成後に大幅な変更が発生します。短時間でも最初の認識合わせは必要です。
1日目の午後
デザイナーがファーストビューや主要部分を制作します。
複数案が提示される場合は、配色や写真だけでなく、情報の優先順位を基準に選びます。
2日目の午前
発注者が初稿を確認し、修正を一度にまとめて返します。
担当者ごとに修正依頼を送るのではなく、社内で意見を統合してから伝えてください。
2日目の午後
修正内容を反映し、PC・スマートフォン用のデザインデータを納品します。
その後、実装担当者がコーディングへ進みます。
急ぎ案件で発注者が避けたい行動
制作開始後に目的を変える
資料請求用として作り始めたLPを、途中から商品購入用へ変えると、構成全体の見直しが必要です。
目的変更は色や写真の修正ではなく、情報設計の変更です。短納期の範囲では対応できない可能性があります。
修正を小分けに送る
文章の修正、色の修正、写真の変更を別々に送ると、そのたびにデータを開いて作業する必要があります。
確認時間を決め、修正内容を一覧にまとめて送ります。
複数人が別々に指示する
経営者、営業担当者、広告担当者が異なる指示を出すと、デザイナーはどれを優先するか判断できません。
窓口を一人に決め、社内の意見を整理してから伝えます。
「お任せ」で発注して完成後に好みを伝える
方向性を任せること自体は問題ありません。
ただし、完成後に「実は赤が嫌い」「競合と似た雰囲気は避けたい」と伝えると、作り直しになります。避けたい色、表現、写真は着手前に共有します。
このサービスでは、Web制作歴20年以上の制作者へ、HP・LPのデザイン、ファーストビュー、既存サイトのリニューアル、ワイヤーフレームをもとにしたビジュアル制作などを相談できます。
Adobe XDやFigmaなどの制作環境に対応し、デザインの方向性を比較するための複数案も相談可能です。原稿や写真がない場合は、生成AIを活用した簡易的なテキストや画像の作成にも対応しています。
このサービスを急ぎ案件で検討する際の確認点
2日は予定日であり、確約ではない
サービス情報には、お届け日数が2日予定と記載されていますが、実績欄には約11日と表示されています。
案件の長さ、素材の準備状況、修正内容、受注状況によって日数は変わります。「2日で必ず完成する」と判断せず、希望日時を伝えて対応可能か確認してください。
「今週中」のような表現ではなく、次のように具体的に伝えます。
- 初稿希望:7月15日15時
- 最終納品希望:7月16日18時
- 広告入稿:7月17日午前
- 公開予定:7月18日
時刻まで伝えると、対応可能か判断しやすくなります。
基本プランはデザインのみ
基本サービスに、コーディング、WordPress実装、画像購入、正式な原稿作成は含まれません。
公開まで必要な場合は、実装作業を追加できるか、別のコーダーを手配するか確認します。
修正範囲を見積もり時に確認する
サービスの項目では無料修正回数が無制限と表示されていますが、購入時の説明には、常識的な範囲で対応し、無制限ではない旨が記載されています。
次の内容を購入前に確認してください。
- 無料修正の回数
- 文章差し替えの範囲
- 写真変更の扱い
- レイアウト変更の扱い
- 大幅な方向転換の追加料金
- 納品後の修正可否
短納期では、修正回数よりも「最初に方向性を合わせられるか」が重要です。
複数案の制作範囲を確認する
ラフ提案数は3案と表示されていますが、LP全体を3案制作するのか、ファーストビューなど一部の方向性を3案出すのかで作業量が異なります。
比較したい部分を事前に決めます。
- 配色
- メイン画像
- キャッチコピーの配置
- 全体のデザイントーン
- ファーストビューの構成
急ぎのLPデザイナーを比較する項目
| 比較項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 対応可能日時 | 初稿と最終納品の日時 |
| 制作範囲 | デザインのみか、公開まで含むか |
| スマホ対応 | PC版とスマートフォン版の両方があるか |
| 提案数 | どの範囲を何案提示するか |
| 修正条件 | 無料範囲と追加料金 |
| 納品形式 | Figma、XD、PSDなど |
| 素材対応 | 原稿や写真がない場合の対応 |
| 実務経験 | 自社の業種に近い制作実績 |
| 連絡速度 | 制作中に確認を取れる時間帯 |
| 納品後 | コーディングや追加修正への対応 |
「最短2日」と書かれていることだけで選ばず、必要な作業がその期間に含まれているか確認します。
デザインだけが2日で完成しても、その後のコーディングに1週間必要なら、公開日はさらに後になります。
見積もり相談に使える依頼文
急ぎの相談では、最初のメッセージに必要事項をまとめます。
以下の内容を自社の案件に合わせて変更してください。
「LPデザインの制作を検討しています。広告開始日に合わせ、○月○日○時までの納品を希望しています。
目的は○○の申し込み獲得で、対象者は○○です。原稿、ロゴ、商品写真、参考サイトは用意済みです。
依頼範囲はPC・スマートフォン用のデザインです。コーディングは社内担当者が行うため、Figma形式での納品を希望します。
ページの予定構成は、ファーストビュー、特徴、料金、利用者の声、FAQ、申し込み導線です。
この内容と納期で対応可能か、見積金額と初稿予定日時をご提示ください。」
原稿や画像がない場合は、どこまで用意できていないかを書きます。
不足している情報を隠して相談すると、見積もり後に追加作業が判明し、納期に影響します。
2日納品を避けたほうがよい案件
次の案件は、余裕のある日程を設定したほうが安全です。
- 商品やサービスの内容が決まっていない
- ターゲットが定まっていない
- 原稿をゼロから作る必要がある
- 社内の承認者が多い
- 数十種類の商品を掲載する
- 医療や金融など表現確認が必要
- 撮影が必要
- 複雑なアニメーションを入れる
- 予約や決済機能を実装する
- 既存システムとの連携が必要
- 多言語化する
- 公開前に複数環境で検証する
無理に2日へ詰め込むと、確認不足のまま広告配信を始めることになります。
急ぎで必要な場合は、先に必要最低限のLPを公開し、後から実績やFAQを追加する方法もあります。
短納期ほど依頼範囲を具体的にする
LPデザインの2日納品は、制作範囲が明確で、原稿や素材がそろっている場合に相談できます。
成功させるための要点は次のとおりです。
- デザイン納品と公開完了を区別する
- 公開日から逆算する
- 原稿と素材を着手前にまとめる
- 最終決定者を一人にする
- 修正を一度に返す
- 希望日時を時刻まで伝える
- 納品形式を実装担当者へ確認する
- 修正範囲と追加料金を確認する
短納期では、デザイナーの作業速度だけでなく、発注者の準備と返答速度が納期を左右します。
制作内容が完全に固まっていない場合も、希望納期、予算、用意できる素材、公開までに必要な作業を伝えて見積もりを相談できます。2日対応の可否と納品範囲を確認してから購入へ進んでください。

