LPの構成や文章は完成しているのに、説明内容に合うイラストが見つからず、制作が止まることがあります。
無料素材を探しても、人物の服装が違う、必要な動作がない、他の画像と絵柄がそろわない。近い素材を無理に使うと、説明したい内容まで曖昧になります。
このような場合、LP全体や図解一式を作り直す必要はありません。
不足している人物、商品、場面、アイコンだけをオリジナル素材として外注し、自分でLPへ配置する方法があります。
- フリー素材ではLPの説明内容に合わない理由
- 素材だけ外注する方法と図解一式を依頼する方法
- 素材だけの外注が向いているケース
- 図解一式で依頼したほうがよいケース
- LPでオリジナルイラストが役立つ説明場面
- 外注前にLPのワイヤーフレームを用意する
- 発注時に決める9つの項目
- 「親しみやすく」だけでは絵柄を決められない
- 一つのイラストへ情報を詰め込まない
- 素材の向きと余白を指定する
- スマートフォン表示を基準に確認する
- ラフ段階で確認すべき内容
- 清書後に起こりやすい追加修正
- 料金は点数だけでは決まらない
- イラスト素材の納期と図解制作の納期は異なる
- 商用利用と複数用途は分けて考える
- 著作権は依頼者へ移るとは限らない
- Ai形式なら自由に編集できるとは限らない
- そのまま使える見積もり相談文
- 外注した素材を受け取った後の確認項目
- LP用イラスト素材の外注でよくある質問
- 足りない素材だけ作ればLP全体をやり直さずに済む
フリー素材ではLPの説明内容に合わない理由
フリー素材は、広い用途で使えるように作られています。
そのため、「困っている人」「パソコンを使う人」「商品を受け取る人」といった一般的な場面は見つかっても、特定サービスの仕組みを正確に表す素材は見つかりにくくなります。
必要な動作が微妙に違う
たとえば、オンライン相談サービスの流れを説明するために、次の人物素材が必要だったとします。
- スマートフォンから相談を送る利用者
- 内容を確認する専門家
- オンラインで提案を受ける利用者
- 解決して安心した利用者
素材サイトには「スマートフォンを見る人」はあっても、「専門家へ相談を送り、回答を受け取る」という一連の動作までそろっているとは限りません。
似た素材を寄せ集めると、人物の服装、線の太さ、頭身、色使いが変わり、同じサービスの説明に見えなくなります。
抽象的なサービスを表しにくい
コンサルティング、オンライン講座、業務代行、システム支援などは、商品写真だけで内容を説明できません。
次のような情報を視覚化する必要があります。
- 利用前の悩み
- サービスを利用する流れ
- 提供者が行う作業
- 利用後の変化
- 他の方法との違い
- 複数の機能の関係
一般的なアイコンだけでは、サービス独自の仕組みまで伝えにくくなります。
必要な余白や向きが合わない
LPでは、イラストの横に文章やボタンを配置します。
人物が右を向いている素材が必要なのに、左向きしか見つからない場合、視線が画面の外へ逃げてしまいます。
次の条件も確認が必要です。
- 人物が左右のどちらを向いているか
- 上部に見出し用の余白があるか
- 背景を透過できるか
- 縦長と横長のどちらで使うか
- トリミングしても意味が通じるか
- スマートフォン表示で細部が潰れないか
見た目が近いだけでは、LPのレイアウトに合うとは限りません。
他社と同じ素材になりやすい
使いやすいフリー素材は、多くのサイトで使用されます。
特に人物、パソコン、スマートフォン、チェックマークなどの定番素材は、競合サイトと重なる可能性があります。
LP全体を完全なオリジナルにする必要はありませんが、サービスの中心となる説明図だけでも独自素材にすると、他社との違いを出しやすくなります。
素材だけ外注する方法と図解一式を依頼する方法
イラスト外注では、画像全体を完成させてもらう方法だけでなく、素材だけ制作してもらう方法があります。
| 依頼方法 | 依頼する内容 | 自分で行う作業 | 適している状況 |
|---|---|---|---|
| フリー素材を使う | 依頼なし | 素材探し、加工、配置 | 一般的な場面で足りる |
| イラスト素材だけ外注 | 人物、商品、アイコンなど | 文字入れ、配置、LPへの組み込み | レイアウトを自分で作れる |
| 図解を一枚外注 | イラスト、文章、レイアウト | LPへの挿入 | 図解の見せ方も任せたい |
| LP全体を外注 | 構成、文章、デザイン、実装 | 確認と素材提供 | LP制作全体を任せたい |
LPの文章やレイアウトを自分で作れる場合、必要な素材だけを外注すると依頼範囲を絞れます。
一方、どの情報をどこへ配置するか決まっていない場合は、図解一式を依頼したほうが進めやすくなります。
素材だけの外注が向いているケース
次の条件に当てはまる場合は、イラスト素材だけを依頼する方法が適しています。
- LPのワイヤーフレームが完成している
- CanvaやFigmaで画像を配置できる
- 図解内の文章が決まっている
- 必要な場面を具体的に説明できる
- 一部分だけフリー素材で表現できない
- 既存のLPへイラストを追加したい
- 複数の図解で絵柄を統一したい
- 制作会社へ渡す素材だけ用意したい
- 人物や商品だけ差し替えたい
- 背景や装飾は自分で制作できる
たとえば、六つの説明画像のうち、五つは既存アイコンで対応でき、一つだけ特殊な場面が必要な場合があります。
この一つのために図解全体を外注するより、不足している素材だけを依頼したほうが作業を分けやすくなります。
図解一式で依頼したほうがよいケース
素材だけを受け取っても、情報整理やレイアウトができなければ、伝わる説明画像にはなりません。
次の状況では、図解全体の制作を相談したほうが安全です。
- 文章が長く、どこを削るべきか分からない
- 説明する順番が決まっていない
- 矢印や人物の配置を判断できない
- スマートフォンで読みやすい構成を作れない
- 色やフォントも含めて統一したい
- 一枚の中に複数の情報を入れたい
- 比較やフローを視覚化したい
- イラストと文章のバランスまで任せたい
素材制作と図解制作では、依頼する作業が異なります。
見積もり時に、「イラストだけ欲しい」「文字やレイアウトを含む完成画像が欲しい」のどちらかを明確にしてください。
LPでオリジナルイラストが役立つ説明場面
オリジナル素材は、写真や一般的なアイコンでは説明しにくい部分に使います。
利用前と利用後の比較
サービスを使う前後の変化を、同じ人物で描き分けます。
例として、業務支援サービスなら次のように表現できます。
- 利用前:書類とパソコンに囲まれて困っている
- 利用後:作業が整理され、本業へ集中している
同じ人物、服装、机を使えば、状況の変化が伝わりやすくなります。
サービス利用の流れ
問い合わせから納品までの工程を、人物とアイコンで示します。
- 相談を送る
- ヒアリングを受ける
- 提案を確認する
- 制作が進む
- 納品物を受け取る
各工程を別々のフリー素材で作るより、同じ人物と絵柄でそろえたほうが一連の流れとして認識できます。
見えない作業の説明
バックオフィス業務、データ分析、相談対応など、利用者から見えない作業もイラストで表現できます。
たとえば、サービス提供者側の作業として次の場面を描けます。
- 情報を整理する
- 複数案を比較する
- データを確認する
- 改善案を作る
- 利用者へ報告する
実際の作業内容に合わせて描けば、サービス料金の根拠も説明しやすくなります。
対象者の違い
同じサービスでも、対象者が複数いる場合があります。
- 個人事業主
- 店舗経営者
- 会社員
- 子育て中の人
- 経営者
- 担当スタッフ
服装、持ち物、利用場面を変えることで、どのような人向けのサービスか伝えられます。
複数機能の関係
予約、決済、通知、顧客管理など、複数機能が連動するサービスでは、単独のアイコンだけでは関係が分かりません。
人物や端末を中心に置き、各機能を矢印でつなぐための素材を制作すると、仕組みを一枚にまとめやすくなります。
外注前にLPのワイヤーフレームを用意する
素材だけを依頼する場合は、使用予定の場所を見せることが重要です。
完成したLPでなくても、四角と文章だけのワイヤーフレームがあれば、必要な構図を共有できます。
最低限、次の情報が分かる状態にしてください。
- イラストを置く位置
- 周囲に入る文章
- 見出しの位置
- 画像の縦横比
- 人物が向く方向
- 背景の有無
- パソコンとスマートフォンでの見え方
たとえば、イラストを文章の右側へ置くなら、人物の顔や動作を左向きにすると、視線を文章へ誘導できます。
ワイヤーフレームがない場合でも、紙へ簡単な四角と矢印を書き、写真を撮って共有できます。
発注時に決める9つの項目
オリジナルイラストの外注では、「おしゃれな人物を描いてください」だけでは情報が足りません。
次の項目を整理すると、見積もりとラフ制作が進みやすくなります。
1. 使用する場所
LPのどの部分へ使うかを伝えます。
- ファーストビュー
- 悩みの提示
- サービスの特徴
- 利用の流れ
- 導入前後の比較
- 料金説明
- よくある質問
- 申し込み直前の案内
ファーストビューと補足説明では、必要な描き込み量や目立ち方が異なります。
2. 表現する内容
一枚のイラストで何を伝えるか、一文でまとめます。
例:
- 予約管理に追われて本業へ集中できない店舗経営者
- スマートフォンから相談を送る利用者
- 複数の資料を比較して提案を作る担当者
- 商品を受け取り安心している購入者
- 三つの機能が連携して作業を自動化する仕組み
複数の意味を詰め込まず、一素材につき一つの場面を基本にします。
3. 登場人物
人物を描く場合は、次の条件を伝えます。
- 年代
- 性別の表現
- 職業
- 服装
- 髪型
- 表情
- ポーズ
- 持ち物
- 人数
厳密な指定が不要な項目は、制作者へ任せても構いません。
ただし、対象読者と明らかに異なる人物になると、LPの訴求がずれます。
4. 絵柄
「かわいい」「シンプル」だけでなく、線や塗り方まで伝えます。
- 細い線画
- 太めの線画
- ゆるい手描き風
- フラットなベクター風
- 2色だけのイラスト
- 淡い水彩風
- ビジネス向けの端正な絵柄
- 子ども向けの柔らかい絵柄
希望に近い制作例がある場合は、その画像を添付します。
5. 使用する色
LPで使っている色を共有します。
- メインカラー
- アクセントカラー
- 背景色
- 使ってほしくない色
- 人物の服の色
- 線の色
カラーコードが分かる場合は、「#2A7F78」のように伝えると認識を合わせやすくなります。
6. サイズと縦横比
イラストを使用する予定サイズを伝えます。
- 横幅と高さ
- 正方形、横長、縦長
- パソコンでの表示サイズ
- スマートフォンでの表示サイズ
- 印刷にも使うか
- 拡大して使う予定があるか
正確なピクセル数が分からない場合は、LPのスクリーンショットに使用位置を書き込んで共有します。
7. 背景の有無
人物や物だけを配置する場合は、背景なしのデータが便利です。
ただし、PNGで納品されるだけで、必ず背景透過になるとは限りません。
次の内容を確認してください。
- 背景透過に対応できるか
- 白背景も必要か
- 影を含めるか
- 人物と小物を別々に使うか
- 背景まで描き込むか
8. 納品形式
一般的な用途ではJPEGまたはPNGを使用します。
後からIllustratorで調整する場合は、Ai形式が必要になることがあります。
今回紹介しているサービスでは、基本の納品形式はJPEGまたはPNGで、Aiファイルは追加料金で相談できます。Aiデータは文字がアウトライン化され、レイヤー分けには対応していないため、自由にパーツを編集できるデータとは限りません。
9. 使用する媒体
料金に含まれる利用範囲を確認するため、使用予定をすべて伝えます。
- LP
- 企業サイト
- SNS
- 広告バナー
- YouTube
- 営業資料
- チラシ
- アプリ
- Web上のボタン
LPの図解用として制作したイラストを、後からWebサイトのボタンやSNS投稿へ使う場合、別用途として扱われることがあります。
複数媒体で使う予定があるなら、見積もり時に申告してください。
「親しみやすく」だけでは絵柄を決められない
依頼時によく使われる言葉に、「親しみやすい」「おしゃれ」「優しい」があります。
しかし、同じ親しみやすい絵柄でも、完成イメージには幅があります。
親しみやすい絵柄の例
- 丸い輪郭で頭身が低い
- 線が少なく表情が分かりやすい
- 手描きの揺れを残す
- 明るい色を使う
- 人物の動きを大きくする
信頼感を重視した絵柄の例
- 線を細く整える
- 色数を絞る
- 人物の頭身を高めにする
- 表情を控えめにする
- 背景や装飾を減らす
女性向けの柔らかい絵柄の例
- 角の少ない線を使う
- ベージュやくすみ色を使う
- 余白を多く取る
- 小物や服装を丁寧に描く
言葉だけで伝えにくい場合は、希望に近い画像と避けたい画像を一枚ずつ用意します。
「この画像の線は好きだが、色はもっと落ち着かせたい」のように伝えると、希望を具体化できます。
一つのイラストへ情報を詰め込まない
LP用の説明素材では、描いてほしい要素を追加しすぎる失敗が起こります。
たとえば、次の内容を一枚へ入れようとすると、画面が複雑になります。
- 困っている経営者
- パソコン
- スマートフォン
- 従業員
- 顧客
- グラフ
- 時計
- 書類
- 売上の増加
- サービス提供者
この場合は、説明の目的に合わせて場面を分けます。
- 問題の提示:書類に囲まれて困る経営者
- サービスの仕組み:情報を整理する担当者
- 利用後:本業へ集中できる経営者
一枚へ一つの役割を持たせると、LP上で小さく表示しても意味が伝わります。
素材の向きと余白を指定する
イラスト単体ではよく見えても、LPへ置くと使いにくい場合があります。
特に確認したいのが、人物の向きと余白です。
人物の向き
人物の視線や体の向きは、見せたい文章やボタンへ向けます。
- 文章が左側にある:人物を左向きにする
- ボタンが下にある:手や視線を下へ向ける
- 次の工程が右側にある:人物を右向きにする
余白
文字や矢印を後から追加する場合は、空白が必要です。
- 頭上に見出しを入れる
- 横に説明文を置く
- 下に番号を入れる
- 背景へ円や図形を追加する
素材を画面いっぱいに描くと、配置の自由度が下がります。
使用予定のレイアウトを共有し、必要な余白も伝えてください。
スマートフォン表示を基準に確認する
LPは、パソコンよりスマートフォンで狭く表示される場合があります。
細かな表情や小物を描き込んでも、実際の表示では見えないことがあります。
ラフ確認時には、次の点を確認してください。
- 小さくしても動作が分かるか
- 人物と背景が重なっていないか
- 線が細すぎないか
- 小物が多すぎないか
- 表情が判別できるか
- 文章を置く余白が残っているか
- 縦並びにしても意味が通るか
- 背景色と同化しないか
完成データだけを大きく表示して確認せず、LPへ仮配置した状態で判断します。
ラフ段階で確認すべき内容
イラスト制作では、清書後よりラフ段階のほうが大きな変更を伝えやすくなります。
ラフでは次の内容を確認します。
- 人物の人数
- ポーズ
- 表情
- 構図
- 向き
- 小物
- 余白
- 情報の優先順位
- 図解全体の流れ
今回紹介するサービスでは、ラフ段階の修正は回数無制限と案内されています。ただし、依頼時の内容から大きく変える場合や、要素を追加する場合は追加料金が発生する可能性があります。
清書後の無料修正は3回までで、軽微な修正が対象です。
ラフ段階で構図を確定し、清書後は色や細部の調整にとどめると、追加作業を避けやすくなります。
清書後に起こりやすい追加修正
次の変更は、軽微な修正ではなく作り直しに近くなる場合があります。
- 一人の人物を三人へ増やす
- 正面向きを横向きへ変更する
- パソコン作業を接客場面へ変える
- 背景なしから店舗背景付きへ変える
- 大人を子どもへ変更する
- 線画を水彩風へ変更する
- 横長を縦長へ作り直す
- 一つの素材を複数パーツへ分ける
発注前に文章と構図を整理し、変更はラフ段階でまとめて伝えてください。
料金は点数だけでは決まらない
今回紹介するサービスでは、イラスト素材1点2,000円から、図解デザイン1点6,000円からが目安です。依頼数や内容によって見積もりが変わります。
料金へ影響する主な要素は次のとおりです。
- 人物の人数
- 小物の数
- 背景の有無
- 描き込み量
- 絵柄の複雑さ
- 素材の点数
- 図解レイアウトの有無
- 納品サイズ
- Aiデータの要否
- 使用する媒体数
- 修正内容
- 納期
「人物一人」と「人物一人、パソコン、机、書類、室内背景」では、同じ一点でも作業量が異なります。
必要な要素と使用目的をまとめ、購入前に見積もりを依頼してください。
イラスト素材の納期と図解制作の納期は異なる
素材だけを制作する場合と、文章整理やレイアウトまで含む図解では、必要な期間が変わります。
今回紹介するサービスでは、一点を依頼する場合の目安として、次の期間が案内されています。
- イラスト・素材作成:1週間前後
- 図解・デザイン制作:10日から3週間
制作内容や依頼状況によって変わるため、公開日が決まっている場合は事前確認が必要です。
LP公開日から逆算し、納品後に次の作業を行う時間も確保します。
- LPへの配置
- パソコン表示の確認
- スマートフォン表示の確認
- 文章との位置調整
- 画像容量の調整
- 制作会社への受け渡し
- 最終修正
商用利用と複数用途は分けて考える
「商用利用可能」と書かれていても、あらゆる媒体で自由に使えるとは限りません。
今回紹介するサービスでは、料金に含まれるのは一つの用途に対する使用料です。
たとえば、LPの図解へ使う目的で制作したアイコンを、Webサイトのボタンにも使用する場合は、複数用途として事前申告が必要になる可能性があります。
見積もり時には、現在の用途だけでなく、今後使う可能性がある場所も伝えてください。
- LP
- コーポレートサイト
- 広告
- SNS投稿
- 営業資料
- 動画
- 印刷物
- アプリ
後から用途を追加する場合は、制作者へ確認します。
著作権は依頼者へ移るとは限らない
制作費を支払っても、著作権まで自動的に譲渡されるわけではありません。
今回紹介するサービスでは、著作権は譲渡されず、納品物の配布、販売、自作発言などは禁止されています。
次のような使い方は避けてください。
- イラスト素材として第三者へ配布する
- 素材集として販売する
- 自分が描いた作品として公開する
- 無断で別の顧客案件へ流用する
- 契約外の媒体へ使用する
- 制作者の許可なく大幅に改変する
制作会社や外部デザイナーへデータを渡す必要がある場合は、LPへの配置作業に使用することを事前に伝えておくと安全です。
Ai形式なら自由に編集できるとは限らない
Ai形式はAdobe Illustratorで扱えるデータですが、納品仕様によって編集できる範囲が変わります。
今回紹介するサービスのAiファイルは、文字がアウトライン化され、レイヤー分けには対応していません。複数のイラストは一つのファイルへまとめて納品されます。
Ai形式が必要な場合は、次の点を確認してください。
- 人物と背景が分かれているか
- 各パーツを個別に動かせるか
- 色を変更できるか
- 線の太さを変更できるか
- 複数素材を切り出せるか
- 使用フォントがアウトライン化されているか
- 制作会社が必要とする仕様に合うか
「Aiで納品されるから後で何でも変更できる」と考えず、必要な編集内容を先に伝えます。
そのまま使える見積もり相談文
使用目的
自社サービスのLP内にある「利用前と利用後」の比較セクションへ使用します。
依頼内容
同じ女性経営者を使ったイラストを2点希望します。
1点目は、書類とパソコン作業に追われて困っている場面です。
2点目は、作業が整理され、本業へ集中できている場面です。
人物
30代から40代の女性経営者を想定しています。
服装はオフィスカジュアルで、髪型と服装は2点とも同じにしてください。
絵柄
線が細めの、シンプルで親しみやすいイラストを希望します。
子ども向けのような丸い絵柄ではなく、ビジネスLPにも使える落ち着いた印象を希望します。
色
LPのメインカラーは青緑です。
人物の服や小物にも青緑を一部使用してください。
背景は白を予定しています。
構図
人物は正面ではなく、少し左を向く構図を希望します。
人物の左側に説明文を置くため、そちらへ視線が向くようにしてください。
納品形式
背景なしでLPへ配置したいため、背景透過PNGを希望します。
横幅800px程度で使用予定です。
使用媒体
今回のLP内だけで使用します。
SNS、広告、印刷物へ使用する予定はありません。
希望納期
○月○日までに最終データを希望します。
添付資料
- LPのワイヤーフレーム
- 使用予定位置のスクリーンショット
- 希望する絵柄の参考画像
- LPのカラーコード
このように、場面、人物、絵柄、向き、用途をまとめると、必要な作業量を判断してもらいやすくなります。
外注した素材を受け取った後の確認項目
納品データを受け取ったら、ファイル単体ではなくLPへ配置して確認します。
内容の正確さ
- 指定した動作になっているか
- 人数が合っているか
- 必要な小物が入っているか
- 不要な要素が追加されていないか
- サービス内容と矛盾していないか
レイアウトとの相性
- 予定した場所へ収まるか
- 人物の向きが合っているか
- 見出し用の余白があるか
- スマートフォンで切れないか
- 他の図解とサイズ感が合うか
色と絵柄
- LPのメインカラーと合うか
- 背景へ埋もれていないか
- 他の素材と線の太さがそろっているか
- 小さくしても内容が分かるか
- 表情が想定どおりか
データ仕様
- 希望した形式で納品されているか
- 背景が正しく透過されているか
- 解像度が足りているか
- ファイル名が整理されているか
- 使用範囲を確認できているか
修正期限がある場合は、受領後すぐに実際のLPへ仮配置してください。
LP用イラスト素材の外注でよくある質問
イラスト1点だけでも依頼できますか
一点から依頼できます。
必要な人物やアイコンだけ外注し、文字や背景を自分で追加する方法も選べます。
図解の文章が決まっていなくても依頼できますか
図解一式を依頼する場合でも、記載する事項や文章はある程度決めておく必要があります。
文章が長い場合は、どこまで整理や短縮を依頼できるか見積もり時に確認してください。
手描きラフしかなくても依頼できますか
紙へ描いた簡単な構図でも、参考資料として使用できます。
人物、矢印、文章の位置が分かる程度で問題ありません。
フリー素材に似た絵柄で作れますか
希望する絵柄の参考として提示できますが、既存作品の複製や、特定作家の作品をそのまま再現する依頼は避けてください。
線の太さ、色数、頭身、雰囲気など、必要な特徴を言葉で伝えます。
リアルな人物イラストも依頼できますか
対応できる絵柄は制作者によって異なります。
今回紹介するサービスでは、緻密なイラストやリアルなタッチには対応が難しい場合があるため、購入前に制作例を確認してください。
PNGなら背景は透明ですか
PNG形式でも、背景が白い状態で書き出されることがあります。
背景透過が必要なら、見積もり時に明記してください。
LPとSNSの両方で使えますか
複数用途に該当する可能性があります。
LP、SNS、広告など、使用予定の媒体をすべて伝えて見積もりを確認してください。
納品後に自分で色を変えられますか
納品形式と利用条件によって異なります。
色変更を予定している場合は、変更可能な形式と範囲を購入前に確認してください。
著作権も購入できますか
今回紹介するサービスでは、著作権の譲渡には対応していません。
利用できる媒体や加工範囲を確認したうえで依頼してください。
足りない素材だけ作ればLP全体をやり直さずに済む
LPの説明図に合う素材が見つからない場合、近いフリー素材を無理に使う必要はありません。
構成やレイアウトを自分で作れるなら、不足している人物、商品、場面、アイコンだけをオリジナル素材として外注できます。
依頼前には、次の内容を整理してください。
- LP内の使用場所
- 一枚で伝える内容
- 人物や小物
- 希望する絵柄
- 使用する色
- 人物の向き
- 必要な余白
- 納品形式
- 使用する媒体
- 公開予定日
特に、素材だけの依頼と図解一式の依頼、商用利用と複数用途、画像データと編集用データを分けて考えることが重要です。
ワイヤーフレームや使用予定位置のスクリーンショットを添え、実際のLPへ配置できる形で相談してください。

