オリパの販売開始が明日に迫っているのに、商品一覧へ載せるサムネイルができていない。このような状況でも、制作スケジュールと素材の状態が合えば、短期間で外注できることがあります。
ただし、急ぎと伝えるだけでは制作は進みません。
カード画像が後から届く、確率文言が決まっていない、掲載サイズが分からない。このような未確定項目があると、デザイナーがすぐに着手できても、途中で作業が止まります。
即日納品を目指すときほど、依頼前の準備を減らすのではなく、先に必要な情報をそろえることが大切です。
即日納品とは何時までを指すのか
「即日」という言葉だけでは、納品期限が分かりません。
依頼した日の24時までを指すこともあれば、相談から24時間以内を指すこともあります。初稿を当日に受け取り、修正後の完成は翌日になる進め方もあります。
最初の連絡では、次の時刻を分けて伝えます。
- 販売開始日時
- サイトへ画像を登録する時刻
- 最初の告知を出す時刻
- 初稿を確認できる時刻
- 完成画像が必要な最終時刻
たとえば、販売開始が翌日の20時でも、担当者がサイトへ登録できるのが当日の17時までなら、17時が本当の締め切りです。
「明日販売なので急ぎです」ではなく、「明日17時にサイトへ登録するため、16時までに完成画像が必要です」と伝えます。
当日納品と翌日納品の違い
依頼できる時間が一日違うだけで、進め方は変わります。
| 項目 | 当日納品 | 翌日納品 |
|---|---|---|
| 素材 | 最初からすべて必要 | 一部を後から送れる場合がある |
| 文言 | 原則として確定済み | 初稿後に微調整しやすい |
| デザイン案 | 一方向に絞りやすい | 複数の方向を相談しやすい |
| 修正 | 内容をまとめて伝える | 確認時間を少し取りやすい |
| サイズ展開 | 一種類を優先 | SNS用なども相談しやすい |
| 発注者の対応 | すぐ返信できる状態が必要 | 確認時間を決めやすい |
当日納品では、制作時間だけでなく、発注者が確認する時間も短くなります。
デザイナーから質問が届いても数時間返信できなければ、その間は作業を進められません。
急ぎで依頼する日は、担当者が連絡を見られる状態にしておきます。
即日制作を止める7つの不足
1.カード画像がそろっていない
オリパ画像の中心になるカードが決まっていなければ、構図を決められません。
主役のカードが縦長なのか、複数枚を扇状に並べるのかでも、文字の位置が変わります。
最低限、次の素材をそろえます。
- 最も大きく見せるカード
- 補足として見せるカード
- ラストワン賞などの特別枠
- サイトや店舗のロゴ
- 使用する背景素材
- 商品シリーズのマーク
カードが後から増える場合は、追加予定の枚数と画像が届く時刻を伝えます。
三枚で作り始めたあとに六枚へ増やすと、カードを置く場所だけでなく、タイトルや確率文言の位置まで変わります。
2.当たりカードの優先順位がない
カード画像を十枚送って「良い感じに使ってください」と頼むと、どれを主役にするか判断できません。
カードを次の三つに分けます。
- 最も大きく見せるカード
- 小さくても載せたいカード
- 入らなければ省いてよいカード
ファイル名にも優先順位を入れます。
- メイン1_カードA.png
- メイン2_カードB.png
- サブ1_カードC.png
- 省略可_カードD.png
デザインの好みではなく、今回の商品で何を目玉にするかを基準に決めます。
3.確率や総口数が確定していない
確率、最低保証、総口数は、文字の中でも特に目立つ部分です。
仮の数値で制作を始め、後から文字数が変わると、画像全体の配置を直すことがあります。
たとえば、次の二つでは必要な横幅が違います。
- 1/2で2,000pt以上
- 3口に1口で10,000ポイント以上
急ぎの依頼では、次の情報を運営側で確定してから渡します。
- 確率
- 最低保証
- 総口数
- 限定数
- 販売日時
- 使用する単位
- カンマの有無
- 半角と全角
- 「pt」と「ポイント」のどちらを使うか
数字が合っているかは、デザイナー任せにせず、販売条件を管理する担当者が見ます。
4.タイトルが長すぎる
商品名をすべて画像へ入れようとすると、文字が小さくなります。
正式な販売名と、サムネイル内で見せる短いタイトルを分けます。
例として、正式名称が次のような場合を考えます。
「夏休み限定・人気BOXと高額カードが当たる超豪華スペシャルオリパ」
サムネイルでは、次のように短くできます。
- 夏のBOX祭
- 超豪華BOXオリパ
- 高額カード争奪戦
- 夏休み限定オリパ
正式名称は商品ページへ載せ、画像では最初に読ませたい言葉を優先します。
省略してはいけない言葉がある場合は、依頼時に指定します。
5.掲載サイズが分からない
サムネイルの縦横比が分からなければ、画像を完成させられません。
必要なのは、掲載後の見た目ではなく、入稿する画像データのサイズです。
- 横幅
- 縦幅
- ファイル形式
- 容量の上限
- 透過が必要か
- アニメーションが使えるか
- パソコンとスマホで同じ画像を使うか
既存のサムネイルデータがある場合は、その画像を一枚渡す方法もあります。
画面のスクリーンショットだけでは正確なサイズが分からないため、サイト管理画面や制作仕様も見ます。
6.希望するデザインが決まっていない
時間がないときに、複数の方向を一から比較するのは難しくなります。
急ぎの場合は、希望する雰囲気を二つか三つの言葉に絞ります。
- 黒と金で重厚
- 明るいレインボー
- 赤を中心にした爆発感
- 青と紫の近未来
- 白と金で高級感
- ポップで親しみやすい
避けたい方向も一つ伝えます。
「黒と金の重厚な雰囲気。虹色と炎は使わない」のように書けば、選択肢を絞れます。
参考画像を使う場合は、似せたいのが配色なのか、文字の立体感なのか、カードの配置なのかを説明します。
7.確認する人が決まっていない
運営担当、商品担当、経営者がそれぞれ別の修正を送ると、どれが最終指示か分からなくなります。
即日納品では、確認担当者を一人決めます。
ほかの人から意見を集める場合も、代表者がまとめてデザイナーへ送ります。
確認する項目を分ける方法もあります。
- 商品担当:カード、確率、総口数
- デザイン担当:色、文字、配置
- 公開担当:サイズ、日時、ファイル形式
- 最終連絡:代表者一人
デザイナーへ連絡する窓口を一つにすると、修正の行き違いを減らせます。
素材は一つの場所へまとめて送る
カード画像を一枚ずつチャットへ送り、後からロゴや文言を追加すると、どれが最新データか分かりにくくなります。
急ぎの場合ほど、共有フォルダへまとめます。
フォルダの例
- 01_メインカード
- 02_サブカード
- 03_ロゴ
- 04_背景素材
- 05_参考画像
- 06_使用禁止
- 07_依頼内容
依頼内容は、メッセージだけでなく、一枚の文書にもまとめます。
修正後の素材を送る場合は、古いファイルを残したまま同じ名前を使わない方が安全です。
- cardA_old.png
- cardA_0722_final.png
「最新版」「最終版」といった名前だけでは、更新を繰り返したときに分からなくなります。日付や番号も付けます。
先に作れる部分と後で差し替える部分を分ける
すべての素材がそろっていなくても、制作を始められる場合があります。
たとえば、次の内容が確定していれば、背景や文字の配置を先に考えられます。
- 画像サイズ
- 商品タイトル
- メインカラー
- 主役カードの枚数
- 確率文言のおおよその長さ
- ロゴの位置
ただし、仮素材と本番素材の形が大きく違う場合は、差し替えだけでは済みません。
| 未確定のもの | 先に進めやすい状態 | 作り直しになりやすい状態 |
|---|---|---|
| カード画像 | 同じ縦横比の仮画像がある | 枚数や向きが未定 |
| 確率文言 | 文字数がほぼ同じ | 表記方法も未定 |
| ロゴ | 置く位置が決まっている | 大きさや有無が未定 |
| 販売日時 | 小さな補足として入れる | メインで大きく見せる |
| 商品名 | 短い仮タイトルがある | 正式名称が大幅に長い |
未確定情報は、何が仮で、何時に決まるのかを書きます。
急ぎの依頼で減らした方がよい作業
納期が短いときは、必要な作業を絞ります。
優先したいもの
- サイトの商品一覧用画像
- 商品タイトル
- 主役カード
- 確率や保証
- ロゴ
- 正しいサイズ
- 販売開始に間に合う納品
後から追加しやすいもの
- SNS用の別サイズ
- LINE用画像
- 色違い
- 複数のデザイン案
- 編集用データ
- アニメーション
- 告知終了後の差し替え画像
販売に必要な一枚を先に完成させ、ほかの画像は後日依頼する方法もあります。
急ぎだからといって、サイト用、SNS用、LINE用、広告用を一度に頼むと、確認する項目が増えます。
静止画と動く画像のどちらを優先するか
光が流れる、文字が点滅する、カードが切り替わるといった動く画像は、静止画より制作と確認に時間がかかります。
短い納期では、先に静止画を完成させ、そのデザインを基に動きを追加する方法があります。
一般的なGIFバナーでも、ボタンだけを動かす、一部の色を変える、二つの場面を切り替えるなど、動きの内容によって作業量が変わります。合は、次の内容を決めます。
- 光らせる場所
- 文字を切り替えるか
- カードを切り替えるか
- 何秒で一周するか
- 繰り返し再生するか
- 最初に表示する場面
- 静止したときに残す画面
- 納品形式
掲載先で動く形式を使えるかも、運営側で先に調べます。
初稿が届いたら数字から見る
急いでいると、色や豪華さへ最初に目が向きます。
しかし、公開後に問題になりやすいのは、商品情報の間違いです。
初稿は次の順番で見ます。
- 商品タイトル
- 確率
- 最低保証
- 総口数
- 当たりカード
- 販売日時
- ロゴ
- 画像サイズ
- デザイン
- 細かな装飾
数字は、元の販売設定と一文字ずつ照らし合わせます。
特に見落としやすいのは次の部分です。
- 1/2と1/3
- 100口と1,000口
- 2,000ptと20,000pt
- 午前と午後
- 販売日と納品日
- 限定数と総口数
数字の確認が終わってから、文字の大きさやカードの配置を見ます。
修正は一度にまとめて送る
即日納品では、修正を小分けに送るほど時間を失います。
「タイトルを大きくしてください」と送った直後に、「カードも変えてください」と追加すると、同じ場所を何度も作り直すことになります。
修正内容は次のようにまとめます。
文字
- 「BOX確定」を最も大きくする
- サブタイトルを削除
- 総口数を100口から80口へ変更
カード
- 中央をカードAへ変更
- カードBを右側へ移動
- カードCは削除
色
- 背景の赤を減らす
- 金色を増やす
- 確率文言は白と赤にする
その他
- ロゴを左上へ移動
- 販売日時を削除
- 右端の文字が切れないようにする
スクリーンショットへ番号を付け、文章でも変更内容を書きます。
画像への書き込みだけでは、文字の正しい表記が分からないことがあります。
「修正」と「内容変更」を分ける
デザインが指示と違う場合は修正です。
制作開始後に販売条件や商品内容が変わった場合は、内容変更になります。
修正になりやすい例
- 指定したカードが小さい
- タイトルの色が違う
- ロゴの位置が指示と違う
- 文字が端で切れている
内容変更になりやすい例
- 確率を変更する
- メインカードを別商品へ変える
- 商品タイトルを変更する
- カードを三枚追加する
- 横長から正方形へ変える
- 静止画から動く画像へ変える
即日納品では、途中の内容変更がそのまま納期の遅れにつながります。
販売条件を変える予定があるなら、確定時刻を決め、それまでは制作を始めない選択もあります。
完成後は登録画面で確認する
納品画像を大きく開いた状態で問題がなくても、サイトへ登録すると見え方が変わることがあります。
公開前に、実際の一覧画面で見ます。
- スマートフォンで主要な文字を読めるか
- 主役のカードが分かるか
- 周囲の商品と見分けられるか
- 画像の端が切れていないか
- ロゴが小さすぎないか
- 確率文言が背景へ埋もれていないか
- 画像がぼやけていないか
- ファイル容量で登録エラーが出ないか
本番公開前に、下書きや非公開状態で登録できるなら、その画面で確認します。
登録後にサイズ違いへ気づくと、リサイズだけでなく配置の調整が必要になることがあります。
即日納品が必要になりにくい運用へ変える
毎回の販売直前に依頼すると、運営側もデザイナー側も急ぎの対応が続きます。
継続して販売する場合は、共通の依頼表を作ります。
毎回変わらない項目
- 掲載サイズ
- 納品形式
- ロゴ
- 基本の色
- 使用禁止の表現
- 確率の書き方
- 連絡担当者
- 確認方法
商品ごとに変わる項目
- 商品タイトル
- カード画像
- 確率
- 総口数
- 販売日時
- 希望する雰囲気
- 納品希望日
発売予定を一週間単位や一か月単位で共有できれば、カード画像がそろった商品から順番に制作できます。
検索結果には、週2〜3枚を1〜2日で納品する継続募集や、月50点程度のオリパ向けバナー制作案件も見られます。継続して画像が必要な運営では、単発の急ぎ対応だけでなく、制作予定を共有できる外注体制が使われています。ネイル制作を依頼するときに伝える内容
短納期で相談するときは、最初のメッセージに必要事項をまとめます。
締め切り
- 販売開始日時
- 画像登録日時
- 希望納品日時
- 初稿を確認できる時間
商品情報
- 商品タイトル
- メイン文言
- サブ文言
- 確率
- 最低保証
- 総口数
- 販売日時
素材
- メインカード
- サブカード
- ロゴ
- 背景素材
- 参考画像
- 使用禁止画像
デザイン
- 希望する色
- 希望する雰囲気
- 避けたい表現
- 最も目立たせたい部分
納品
- 画像サイズ
- JPG、PNG、GIFなどの形式
- 必要な枚数
- SNS用差分の有無
- 実績公開の可否
依頼文は次のようにまとめられます。
「オンラインオリパの商品一覧用サムネイルを、明日15時までに納品希望です。販売開始は明日18時、画像登録は16時を予定しています。サイズは横1290px、縦843px、PNG形式です。商品名は『BOX確定オリパ』、最も大きく見せたい文言は『1/2で2,000pt以上』です。カードAを中央で最も大きくし、カードBとCを左右へ配置してください。黒と金を中心にした重厚なデザインを希望し、虹色と炎は使わないでください。素材と確定文言は共有フォルダへまとめています。初稿受領後は30分以内に確認できます。」
まとめ
オリパのサムネイルを即日納品で依頼するときは、単に急ぎだと伝えるだけでは足りません。
販売開始日時、完成画像が必要な時刻、掲載サイズ、確定した文言、カードの優先順位を最初にまとめます。
制作を止めやすいのは、カード画像の追加、確率の変更、掲載サイズの未確認です。仮情報がある場合は、何が未確定で、いつ決まるのかを伝えます。
初稿では見た目より先に、カード、確率、総口数、商品タイトルを見ます。修正は担当者一人がまとめ、一度に送る方が早く進みます。
急ぎのときは、まずサイト掲載に必要な静止画一枚を優先し、SNS用の別サイズや動く画像は後から追加する方法もあります。
短納期だから準備を省くのではなく、最初の連絡で判断材料をそろえることが、納品までの時間を最も縮めます。

