Makuakeへ掲載する商品写真は、枚数だけを先に決めても足りません。
トップ画像に使える写真がない、商品の使い方を文章でしか説明できない、リターンごとの違いが見せられない。このような問題は、撮影した枚数が少ないからではなく、プロジェクトページの順番を決めずに撮影したときに起こります。
必要なのは、似た商品写真を増やすことではありません。商品の全体、使い方、大きさ、細部、変化を別々の写真で見せることです。
必要な枚数はプロジェクトページの構成で決まる
Makuakeでは、キービジュアルだけでなく、本文画像、プロフィール画像、リターン画像などを使います。
公式案内では、本文画像は3枚以上、プロフィール画像は1枚、リターン画像はリターンごとに1枚必要とされています。本文画像の推奨幅は1230ピクセル、リターン画像は横690×縦388ピクセルの16:9です。
| 画像の種類 | 主な役割 | 撮影時に用意するもの |
|---|---|---|
| キービジュアル | 一覧や冒頭で商品を伝える | 商品全体と特徴が一目で分かる写真 |
| 本文画像 | 特徴や使い方を説明する | 使用場面、細部、比較、サイズ感 |
| リターン画像 | 内容や組み合わせを示す | 商品、付属品、数量が分かる写真 |
| プロフィール画像 | 実行者を紹介する | 人物、会社、作業風景など |
| GIF | 動きや操作を短く見せる | 開閉、変形、収納、使用手順 |
本文画像が最低3枚あればページを作れるという意味ではありません。
商品の特徴が多い、使い方に説明が必要、複数のリターンがある場合は、それぞれに別の写真が必要です。撮影枚数は、プロジェクトページへ書く見出しを決めてから数えます。
トップ画像で伝えるのは一つの特徴
トップ画像へ多くの情報を詰め込むと、商品が小さくなります。
一枚で伝える内容は、次のうち一つに絞ります。
- 商品の新しさ
- 見た目の高級感
- 小ささや薄さ
- 収納力
- 使用中の便利さ
- 従来品との違い
- 利用する場所
- 対象となる人
たとえば、折りたためるバッグなら、商品をきれいに置いた写真だけでは特徴が伝わりません。広げた状態と小さく収納した状態を同じ画面に入れたほうが、違いを理解しやすくなります。
一方、素材の高級感が特徴なら、比較画像よりも、表面の質感と形が分かる写真が合います。
トップ画像へ使う予定の写真は、文字を載せる場所も空けて撮ります。商品を画面いっぱいに置くと、後から商品名や短い説明を入れにくくなります。
Makuake公式は、キービジュアルなどの重要な画像について、大きな画像サイズでの用意を案内しています。小さな画像をアップロード画面で拡大すると、粗く見えることがあります。
商品単体の写真だけでは説明が足りない
商品を白や無地の背景で撮ると、形や色は分かりやすくなります。
ただし、商品単体の写真だけでは、実際の大きさ、使い方、利用する場面まで伝わりません。
| 写真の種類 | 分かること | 分かりにくいこと |
|---|---|---|
| 商品単体 | 形、色、付属品 | 大きさ、使用感 |
| 使用場面 | 使い方、利用する場所 | 細かな構造 |
| 手に持った写真 | サイズ感、重さの印象 | 商品全体の形 |
| 詳細写真 | 操作部分、素材、加工 | 利用中の姿 |
| 比較写真 | 従来品との違い | 単体での魅力 |
| 収納写真 | 片づけ方、持ち運び | 使用中の状態 |
一つの商品について、最低でも「商品だけ」と「人が使っている場面」は分けて考えます。
人物を入れない場合でも、手だけを写す、机や家具と一緒に置く、一般的な物と並べることで大きさを伝えられます。
ページ上部に置く写真から先に決める
撮影リストは、撮りやすい写真から並べるのではなく、ページへ掲載する順番で作ります。
ページ上部ほど、商品の正体と特徴を早く理解できる写真が必要です。
最初の画面
最初に見せるのは、商品全体と一番の特徴です。
- 何の商品か
- 誰が使うか
- 何が変わるか
この三つのうち、写真で最も伝えやすいものを選びます。
商品の特徴
次に、トップ画像だけでは伝わらない機能を見せます。
- 小さく収納できる
- 片手で操作できる
- 水をはじく
- 複数の使い方ができる
- パーツを交換できる
- 持ち運びやすい
一枚に複数の特徴を載せず、特徴ごとに写真を分けます。
使用場面
商品をどこで、どのように使うのかを見せます。
室内用の商品なら、机、キッチン、洗面所、寝室など、実際の利用場所で撮ります。屋外用品なら、背景だけを屋外風にするのではなく、使用中の姿が分かる写真が必要です。
細部
購入前に気になる箇所を大きく撮ります。
- ボタン
- 留め具
- 接続部分
- 内側
- 裏面
- 素材
- 縫い目
- 開口部
- 充電端子
- 滑り止め
細部を見せる写真は、きれいな装飾ではなく、購入者の疑問へ答えるために使います。
リターン
最後に、支援金額ごとの内容を撮ります。
商品一つ、色違いのセット、付属品付きなど、何が届くのかを一枚で判断できるように並べます。
商品別に必要な撮影カットを変える
同じ枚数を用意しても、商品の種類によって使いやすさは変わります。
ガジェット
ガジェットでは、操作方法と接続部分を優先します。
- 商品全体
- 手に持った大きさ
- 電源を入れる場面
- 操作中の画面
- ボタンや端子
- 収納状態
- 使用場所
- 付属品
- 従来品との大きさ比較
画面やランプが光る商品は、明るい商品写真とは別に、表示が見える暗さでも撮ります。
バッグや財布
外側のデザインだけでなく、収納量が判断できる写真が必要です。
- 正面
- 背面
- 横から見た厚み
- 開いた状態
- 内ポケット
- 荷物を入れた状態
- 人が持った状態
- 肩に掛けた状態
- 折りたたんだ状態
- 留め具やファスナー
中身を入れる場合は、商品の対象者が普段持ち歩く物を選びます。
キッチン用品
調理前、使用中、完成後を分けます。
- 商品単体
- 手に持った状態
- 食材を入れる場面
- 加熱や調理中
- 完成した料理
- 洗っている場面
- 収納状態
- パーツを外した状態
- 大きさが分かる比較
- 注意が必要な部分
完成料理だけが目立つと、何の商品を紹介しているのか分からなくなります。商品が料理へどのように関わったのかも撮ります。
美容・ケア用品
使う場所と使用量が分かる写真を入れます。
- パッケージ
- 容器を開けた状態
- 中身の質感
- 手に取った量
- 使用する部位
- 塗り広げる場面
- 使用後の状態
- 洗面台などでの保管
- サイズ感
- セット内容
肌を写す場合は、光や画像編集で実際以上に変化を大きく見せないようにします。
家具・インテリア
商品だけでなく、部屋に置いたときの大きさと雰囲気を見せます。
- 商品全体
- 正面
- 側面
- 背面
- 部屋へ置いた状態
- 人と並んだ状態
- 素材の拡大
- 収納部分
- 組み立て方
- 使用中の姿
大型商品は、商品をスタジオへ送って撮る方法が難しい場合があります。撮影場所、搬入経路、組み立ての担当まで先に決めます。
GIFに向いているのは短い動き
写真を何枚並べても説明しにくい動きは、GIFで見せます。
GIFが向いている例は次のとおりです。
- 開く、閉じる
- 折りたたむ
- 引き出す
- 回転させる
- 取り付ける
- 取り外す
- 大きさを変える
- 液体を注ぐ
- ボタンを押す
- 光り方を見せる
商品の雰囲気を長く見せる動画より、操作の一部分を短く繰り返す動きが適しています。
Makuake公式では、本文画像は1枚あたり2MB以下が推奨され、GIFの使用は一つのプロジェクトページで2〜3枚までと案内されています。容量が大きい、コマ数が多い、ファイル名が全角になっている場合などは、正常に動かないことがあります。
GIFへ多くの工程を詰め込まず、一つの動きにつき一つに分けます。
写真が足りなくなりやすい6つの場面
使用中の手元
商品全体の使用場面は撮っていても、ボタンを押す、ふたを開ける、パーツを取り付ける手元が足りないことがあります。
操作に迷いそうな箇所は、近くから別に撮ります。
裏側と内側
正面はきれいでも、裏面や内部がないと、構造を説明できません。
収納用品、バッグ、ケース、機械部品などでは、外観と同じくらい必要です。
大きさの比較
寸法だけでは大きさを想像しにくい商品があります。
手に持つ、机に置く、一般的な小物と並べるなど、利用場面の中で比較します。
付属品
充電ケーブル、交換部品、収納袋などを個別に撮り忘れると、リターン内容を説明しにくくなります。
発送される物を一度すべて並べます。
色やセットの違い
一色だけを撮影し、後から画像編集で色を変えると、素材の反射や濃淡が実物と合わないことがあります。
色違いがある場合は、集合写真と個別写真のどちらが必要かを決めます。
発送時の状態
箱、包装、説明書なども、支援者が受け取る物の一部です。
贈答品や高価格帯の商品では、パッケージの写真も用意します。
モデルを使うかは商品の疑問で決める
人物モデルは、写真を華やかにするためだけに入れるものではありません。
次の内容を見せたい場合に使います。
- 実際の大きさ
- 持ち方
- 身につけた位置
- 操作する姿勢
- 一人で使えるか
- 両手を使うか
- 屋外での使い方
- 対象となる年代
- 服装との組み合わせ
顔が必要ない商品なら、首から下や手元だけでも構いません。
誰が使っても同じ操作になる商品であれば、人物を入れず、手だけで説明したほうが商品を大きく見せられます。
小物と背景は商品の利用場所に合わせる
撮影小物を増やすほど、高級感が出るとは限りません。
商品と関係のない本、植物、コーヒーカップなどを置くと、写真は整って見えても、商品の使い方が分かりにくくなります。
小物には役割を持たせます。
| 小物の役割 | 例 |
|---|---|
| 大きさを伝える | スマートフォン、ノート、手 |
| 使用場所を伝える | デスク用品、キッチン用品 |
| 対象者を伝える | 仕事道具、アウトドア用品 |
| 機能を伝える | 収納する物、取り付ける物 |
| 季節を伝える | 防寒具、夏の外出用品 |
背景の色は、ブランドカラーだけでなく、商品の輪郭が見えるかで選びます。
黒い商品を暗い背景へ置くと、形が分かりません。透明な商品を白い背景へ置くと、縁が消えることがあります。
撮影指示書はページ順に作る
撮影者へ渡す資料は、商品情報だけでなく、写真をどこへ使うかまで書きます。
商品情報
- 商品名
- 商品ページや資料
- サイズ
- 重量
- 色
- 素材
- 付属品
- 壊れやすい部分
- 操作上の注意
- 撮影中に使用してよいか
プロジェクトページの構成
- 最初に伝える特徴
- 二番目に伝える特徴
- 使用場面
- 比較する内容
- 細部の説明
- リターンの種類
- 実行者紹介
- 最後に見せる写真
必要な撮影カット
- 商品単体
- 正面
- 斜め
- 裏面
- 使用中
- 手元
- 詳細
- 大きさ比較
- 収納
- 付属品
- リターン
- パッケージ
画像の使い方
- キービジュアル
- 本文
- リターン画像
- SNS
- 広告
- ECサイトへの転用
- GIF
- 印刷物
参考写真を送る場合は、「このような感じ」だけで終わらせず、参考にする部分を書きます。
「背景の暗さ」「商品の置き方」「手元の角度」「光の当たり方」のように分けると、撮影者が判断しやすくなります。
納品形式と画像サイズも撮影前に決める
写真を受け取った後に文字を載せる場合は、商品を中央へ置かないカットも必要です。
次の項目を撮影指示書へ入れます。
- 横長か縦長か
- 必要なピクセル数
- JPGかPNGか
- 文字を置く場所
- 商品の周囲に残す余白
- 背景透過が必要か
- 元の高解像度画像も必要か
- GIFの容量
- ファイル名の付け方
Makuakeの本文画像は横1230ピクセルが推奨されていますが、SNS、広告、一般販売のECサイトでも使う予定があるなら、それぞれに合わせて切り抜ける構図も残します。
完成サイズだけで納品を受けると、後から別の比率へ作り直しにくくなります。
レタッチで変えてよい範囲をそろえる
商品写真では、ほこりや小さなキズを消すことがあります。
ただし、商品の形や素材感まで変えると、届く商品との違いが大きくなります。
基本的な調整
- 明るさ
- 色味
- 傾き
- 余白
- 背景
- 小さなほこり
- 撮影中についた指紋
事前に相談したい調整
- 商品の大きなキズ
- 素材のしわ
- 金属の反射
- パーツの合成
- 商品色の変更
- 実物にない光や煙の追加
- 人物の肌や体形の変更
- パッケージ文字の差し替え
試作品を撮影する場合は、量産品と形や色が異なる箇所も伝えます。
画像だけを先に完成させ、量産品との違いが残ると、公開後の説明が必要になります。
撮影を依頼する場合に整理する内容
見積もりでは、商品をきれいに撮れるかだけでなく、プロジェクトページへ必要な場面をそろえられるかを見ます。
最初の連絡には、次の内容をまとめます。
- 商品名と実物写真
- 商品の大きさと重量
- 公開予定日
- 一番伝えたい特徴
- 想定している応援購入者
- プロジェクトページの構成案
- 必要な写真の一覧
- GIFにしたい動き
- モデルの有無
- 背景と小物の希望
- リターンの種類
- 商品発送日
- 希望する納品日
- 画像を確認する担当者
- 修正をまとめる方法
撮影後に見せ方を考えるのではなく、文章と写真の対応を先に決めます。
まとめ
Makuakeの商品撮影で必要な枚数は、商品数だけでは決まりません。
トップ画像、特徴、使用場面、細部、比較、リターン、GIFなど、プロジェクトページで説明する内容ごとに写真が必要です。
撮影リストは、次の順番で作ります。
- 最初に伝える特徴を決める
- プロジェクトページの見出しを並べる
- 各見出しに必要な写真を一枚ずつ割り当てる
- 写真では伝わらない動きをGIFへ回す
- リターンごとの内容を撮る
- SNSや一般販売へ転用する画像を追加する
似た角度の商品写真を増やすより、購入前の疑問へ一枚ずつ答えるほうがページを組み立てやすくなります。
何枚撮るかではなく、どの写真がなければ説明できないかを基準に決めます。

