ホームページのデザインは、最初の提案だけで完成するとは限りません。
実際の画面を見ると、次のような修正点が見つかります。
- 主力サービスが目立っていない
- 問い合わせボタンを見つけにくい
- 会社の雰囲気と配色が合わない
- 写真を変更すると印象が変わった
- スマートフォンでは文章が長く見える
- 事業内容の説明が不足している
- 他社との違いが伝わらない
修正回数が少ない制作サービスでは、残り回数を気にして細かな要望を諦めることがあります。
自社向けのオリジナルデザインを作り込みたい場合は、修正無制限の範囲と条件を確認したうえで制作を依頼する方法があります。
修正回数がホームページの完成度に影響する理由
制作前に希望を細かく伝えても、文章だけで完成画面を正確に想像することは困難です。
デザイン案が提示されてから、初めて気づく問題があります。
たとえば、落ち着いた配色を希望していても、実際の画面では暗く見える場合があります。
サービスを三つ並べる予定でも、最も売りたいサービスが埋もれていることがあります。
パソコンでは読みやすくても、スマートフォンでは見出しや文章が長く感じることもあります。
こうした問題は、制作者の技術不足だけが原因ではありません。
依頼者が実際の画面を確認し、事業内容や顧客の反応を想定しながら調整することで見つかるものです。
修正1回・3回・無制限の違い
修正回数は、制作サービスを比較する際の重要な条件です。
| 修正条件 | 向いている依頼 | 注意点 |
|---|---|---|
| 修正1回 | 原稿、画像、構成、参考デザインが完全に決まっている | 一度の修正依頼へすべてまとめる必要がある |
| 修正3回 | 一般的な会社サイトを制作者へ任せたい | 配色、文章、スマホ表示の確認だけで回数を使うことがある |
| 修正無制限 | オリジナルデザインを確認しながら整えたい | 無制限の対象範囲と期限を確認する必要がある |
| 時間制・作業量制 | 修正内容が細かく、作業時間で管理したい | 追加作業の料金基準を確認する |
修正回数が少なくても、依頼内容が明確なら問題なく完成することがあります。
一方、初めてホームページを作る場合や、デザインの希望を言語化しにくい場合は、数回の修正では不足する可能性があります。
「修正無制限」でも何でも無料になるわけではない
修正無制限という表記だけを見て購入すると、追加費用の認識違いが起こります。
購入前に、次の条件を確認してください。
修正できる期間
無制限でも、制作期間中のみ対応するサービスがあります。
納品後の修正や、新しいページの追加まで永久に無料になるわけではありません。
確認する項目は次のとおりです。
- 修正依頼を出せる期間
- 最終確認後の修正可否
- 納品後の無料サポート期間
- 期間を過ぎた後の料金
- 返信が遅れた場合の扱い
修正できる内容
一般的に、次の内容は修正として扱われやすい項目です。
- 文章の変更
- 写真の差し替え
- 配色の調整
- 見出しの変更
- ボタン位置の調整
- 余白の変更
- 掲載順の入れ替え
- スマートフォン表示の微調整
一方、次の内容は追加制作になる可能性があります。
- ページの新規追加
- 予約システムの追加
- 会員機能の追加
- カート機能の追加
- 絞り込み検索の追加
- 多言語化
- 大規模な構成変更
- 当初になかったバナーやイラスト
- 外部サービスとの連携
「修正」と「追加制作」の境界を、見積もり時に確認する必要があります。
原稿変更の扱い
制作途中で事業内容や料金が変わると、ページ全体の修正が必要になります。
単純な文章の差し替えで済む場合もあれば、構成から作り直す場合もあります。
特に次の変更は影響が大きくなります。
- 主力サービスの変更
- ターゲットの変更
- ページ数の変更
- 問い合わせ方法の変更
- 料金体系の全面変更
- 会社名やブランド名の変更
事業方針が決まっていない状態で制作を始めると、修正無制限でも納期が延びます。
ラフ提案無制限と修正無制限は意味が違う
ラフ提案と修正は、同じ作業ではありません。
ラフ提案
制作初期に、デザインの方向性を確認するための案です。
- 配色
- 写真の使い方
- ファーストビュー
- 見出しの雰囲気
- ページの大まかな構成
- ボタンの見せ方
方向性が合わない場合は、別の案を検討します。
修正
採用した方向性をもとに、完成へ近づける作業です。
- 文章の調整
- 写真の差し替え
- 余白の変更
- 配色の微調整
- 掲載順の変更
- スマートフォン表示の調整
ラフ提案が1案だけの場合、最初の方向性が合わなくても、その案を修正しながら進めることになります。
ラフ提案も無制限なら、方向性そのものを比較しながら決めやすくなります。
ただし、案を増やすほど判断に時間がかかります。
提案数を増やすことより、目的に合う案を選ぶことが重要です。
修正を増やす前に決めるべき5項目
修正無制限でも、依頼内容が曖昧なままでは完成しません。
制作前に次の5項目を決めます。
1.ホームページの目的
最初に、ホームページから得たい結果を決めます。
- 問い合わせを増やす
- 見積もり依頼を受ける
- 来店予約を増やす
- 会社の信用を補う
- 採用応募を受ける
- 既存顧客へ情報を案内する
目的が複数ある場合は、最優先の一つを決めます。
問い合わせ獲得が目的なら、デザインだけでなく問い合わせまでの導線を確認します。
2.ターゲット
誰に見てほしいかを具体化します。
- 法人または個人
- 業種
- 年齢層
- 対応地域
- 抱えている悩み
- 比較時に重視する条件
- 購入前に不安を感じる点
ターゲットが変わると、文章、写真、配色、ページ構成も変わります。
3.主力サービス
すべてのサービスを同じ大きさで見せると、訪問者が選べなくなります。
最も問い合わせを増やしたいサービスを決め、トップページで優先的に紹介します。
4.問い合わせ方法
問い合わせフォーム、電話、LINE、予約システムなど、最終的な行動を決めます。
窓口が多すぎると、訪問者がどれを使えばよいか迷います。
5.参考サイト
参考サイトは、業種が同じ会社だけから選ぶ必要はありません。
次の項目ごとに参考サイトを集めます。
- 配色
- 写真
- ページ構成
- 文章量
- 問い合わせボタン
- スマートフォン表示
URLだけでなく、どの部分を参考にしたいか伝えてください。
修正時に優先して確認する場所
ホームページ全体を均等に確認すると、細かな装飾ばかりが気になります。
問い合わせにつながる場所から確認します。
ファーストビュー
ページを開いた直後に表示される部分です。
次の情報が伝わるか確認します。
- 何を提供している会社か
- 誰を対象にしているか
- どの地域に対応しているか
- どのような強みがあるか
- 次に押すボタンはどれか
抽象的なキャッチコピーだけでは、事業内容が伝わりません。
サービス紹介
サービス名だけでなく、次の情報が必要です。
- 対象者
- 対応内容
- 料金
- 依頼の流れ
- 選ばれる理由
- よくある質問
説明が長くなる場合は、トップページへすべて載せず、下層ページへ分けます。
信頼情報
初めて会社を知った人は、依頼して問題ない相手か確認します。
- 会社概要
- 代表者情報
- 実績
- お客様の声
- 所在地
- 資格
- 対応実績
- よくある質問
見栄えだけでなく、判断材料が揃っているか確認してください。
問い合わせ導線
問い合わせボタンを最下部だけに置くと、相談したい人がボタンを探すことになります。
- ページ上部
- サービス説明の後
- 実績の後
- よくある質問の後
- ページ最下部
複数の場所に設置し、同じ問い合わせ先へ案内します。
スマートフォン表示
パソコン版の確認だけで制作を終えないことが重要です。
- 文字が小さすぎない
- 写真が切れていない
- ボタンを押しやすい
- 横スクロールが出ない
- メニューを開きやすい
- フォームを入力しやすい
- 電話番号を押して発信できる
スマートフォンでは、文章量を減らす調整が必要になる場合もあります。
8ページをどう使うかで集客力が変わる
紹介する制作サービスでは、トップページとお問い合わせフォームに加え、下層8ページ分の制作が案内されています。
ページ数が多いだけでは集客につながりません。
検索者が知りたい情報ごとにページを分けます。
| ページ | 掲載する内容 |
|---|---|
| トップページ | 会社の特徴、主力サービス、問い合わせ導線 |
| サービス紹介 | 提供内容、対象者、料金 |
| 選ばれる理由 | 他社との違い、強み |
| 実績 | 制作例、導入例、対応事例 |
| 料金 | 基本料金、追加費用、見積もり条件 |
| 利用の流れ | 問い合わせから納品まで |
| よくある質問 | 購入前の不安への回答 |
| 会社概要 | 所在地、代表者、事業内容 |
| お知らせ・コラム | 最新情報、専門情報 |
| お問い合わせ | フォーム、電話、相談方法 |
業種によって必要なページは異なります。
製造業なら設備、対応可能な加工、品質管理、納品事例が重要です。
士業なら相談分野、料金、対応地域、相談の流れ、守秘義務などが必要です。
IT企業ならサービス内容、導入事例、対応技術、保守範囲を整理します。
修正依頼は感想ではなく変更内容で伝える
修正依頼で避けたいのが、次のような曖昧な表現です。
- 何となく違う
- もっと格好よくしたい
- インパクトが欲しい
- 高級感を出したい
- もう少し目立たせたい
制作者が判断しやすい形へ変換します。
- 背景を黒から白へ変更したい
- 主力サービスを最上部へ移動したい
- 問い合わせボタンを濃い青にしたい
- 代表者写真を指定画像へ差し替えたい
- 見出しを短くしたい
- 料金表をサービス説明の直後へ移動したい
ページ名、修正場所、変更内容をセットで伝えます。
修正指示はページごとにまとめると、抜け漏れを防げます。
修正無制限でも避けたい進め方
修正回数を使い切る心配がなくても、次の進め方では完成が遅れます。
社内の意見を別々に送る
代表者、営業、広報が個別に修正を伝えると、指示が矛盾します。
社内の意見を一つにまとめてから送ります。
前回の指示を元に戻す
色を変更したあと元へ戻し、再び別の色へ変える作業を繰り返すと進行が止まります。
変更理由を確認してから指示します。
ページごとに雰囲気を変える
トップは高級感、サービスページは親しみやすく、会社概要は堅くするなど、方向性を増やすと統一感がなくなります。
サイト全体で基準となる配色、写真、文字の雰囲気を決めます。
公開直前にターゲットを変える
ターゲットが変われば、デザインだけでなく文章や構成も変わります。
事業方針に関わる変更は、制作初期に決める必要があります。
オリジナルデザイン・修正無制限の制作サービス
紹介するサービスでは、ターゲット分析、文章、オリジナルデザイン、SEO設定を組み合わせたWordPressホームページを依頼できます。
主な対応内容は次のとおりです。
- トップページ
- お問い合わせフォーム
- 下層8ページ分
- WordPressオリジナルデザイン
- ラフ提案無制限
- 修正無制限
- お知らせ・コラム投稿機能
- スマートフォン対応
- SNS連携
- SEO設定
- Googleマップ表示
- セキュリティ対策
- 3か月のアフターサポート
写真や原稿がない場合は、素材の準備についても相談できます。
契約前にビデオチャットで打ち合わせを行いたい場合は、専用の相談サービスも案内されています。
見積もり相談では、必要なページ数、希望機能、公開時期、素材の準備状況を伝えてください。
見積もり相談で確認する質問
購入前に、次の質問を送ります。
- 修正無制限の対象期間はいつまでか
- どこまでが無料修正に含まれるか
- ラフ提案はどの段階で確認できるか
- 大幅な構成変更は追加料金になるか
- スマートフォン表示も修正対象か
- 下層8ページの数え方はどうなるか
- 原稿や画像がない場合も依頼できるか
- SEO設定には何が含まれるか
- 公開後3か月のサポート範囲は何か
- サーバーとドメインは誰が契約するか
「修正無制限だから何でも対応してもらえる」と判断せず、条件を文章で確認します。
見積もり相談で送るメッセージ例
「法人向けサービスのホームページ制作を検討しています。
テンプレートではなく、自社のターゲットとサービス内容に合わせたオリジナルデザインを希望しています。
制作画面を確認しながら調整したいため、ラフ提案と修正無制限の対象範囲を教えてください。
希望するページは、トップ、サービス紹介、選ばれる理由、実績、料金、利用の流れ、FAQ、会社概要、お問い合わせです。
目的は法人からの見積もり相談を増やすことです。ロゴと会社写真は用意できますが、掲載文章は未完成です。
制作費、納期、修正可能な期間、追加料金が発生する条件、3か月のサポート内容をご案内ください。」
必要なページと最終目的を伝えると、見積もりと提案の精度が上がります。
修正回数より修正の目的を明確にする
修正無制限は、デザインを何度も変更して楽しむための条件ではありません。
問い合わせにつながる状態まで、必要な部分を確認して整えるための条件です。
優先する修正は次のとおりです。
- 事業内容が伝わる
- ターゲットに合う
- 主力サービスが目立つ
- 信頼情報が揃っている
- 問い合わせまで迷わない
- スマートフォンで使いやすい
- 自社らしいデザインになっている
修正回数だけを比較するのではなく、ターゲット分析、文章、ページ構成、公開後のサポートまで含めて制作先を選びます。
オリジナルデザインを納得できる状態まで整えたい場合は、修正無制限の対象範囲を確認し、見積もり相談から具体的な条件を伝えましょう。

