「気まぐれロマンティック」に合わせたプロフィールムービーは、写真をゆっくり見せる感動系の映像とは作り方が異なります。
曲のテンポに合わせて写真や文字を切り替え、カラフルな画面やドット絵を組み合わせるため、使用する素材の数や写真の選び方が完成度を左右します。
曲名だけを伝えて制作を任せるのではなく、どの写真をどの場面で使うのか、ドット絵をどこまで二人に近づけるのか、楽曲申請を誰が行うのかまで決めておく必要があります。
- MV風プロフィールムービーは一般的な映像と何が違う?
- 最初に「曲」と「MV風の見た目」を分けて考える
- 楽曲の申請とMVのデザインは別に確認する
- 写真は最初から一枚ずつ絞り込まない
- 「必ず使う写真」と「入れ替え候補」を分ける
- テンポの速い場面では写真の違いが必要
- 横写真と縦写真を混ぜて用意する
- 動画素材は短い場面を選ぶ
- コメントは一画面一文にする
- 歌詞をそのままコメントに使わない
- ドット絵をどこまで二人に近づけるか決める
- 地元や思い出の場所を背景へ入れる場合
- 子どもやペットを加える場合は役割を決める
- 曲の長さに合わせて写真を均等に配分しない
- サンプル映像で変更できない場所を見る
- 初稿では写真より先に名前と文章を見る
- 修正は時間と変更後の内容をまとめて送る
- 式場の上映条件は素材提出前に聞く
- 素材提出日から逆算して予定を立てる
- MV風プロフィールムービーを依頼するときにまとめる情報
- まとめ
MV風プロフィールムービーは一般的な映像と何が違う?
一般的なプロフィールムービーは、新郎、新婦、二人のパートに分け、写真とコメントを順番に見せる構成が中心です。
MV風では、その基本構成に加えて、曲のリズムに合わせた切り替え、文字の動き、イラスト、ドット絵などを使います。
| 比較項目 | 一般的なプロフィールムービー | MV風プロフィールムービー |
|---|---|---|
| 写真の見せ方 | 一枚ずつ比較的長く表示 | 短い間隔で切り替える場面が多い |
| コメント | 写真ごとに詳しく書きやすい | 短い言葉をテンポよく見せる |
| 主な演出 | 写真、文字、背景 | 写真、動画、文字、イラスト、ドット絵 |
| 写真選び | 思い出の内容を優先 | 内容に加えて画面の変化も見る |
| BGM | 写真に合わせて曲を選びやすい | 曲に合わせて写真や構成を決める |
| 構成変更 | 比較的調整しやすい | 曲との同期があるため変更範囲が限られやすい |
MV風は、写真を多く入れればよいわけではありません。
曲の速い部分には表情や構図が違う写真を続け、落ち着いた部分には家族や友人との写真を長めに見せるなど、曲の流れと素材の役割を合わせます。
最初に「曲」と「MV風の見た目」を分けて考える
依頼前に決めたいのは、「気まぐれロマンティック」の楽曲を使いたいのか、MVを思わせるポップな見た目を使いたいのかです。
両方を希望する場合もありますが、曲の利用と映像デザインの利用は同じ話ではありません。
整理すると、次の3通りがあります。
曲もMV風デザインも使いたい
曲のテンポと映像の切り替えを合わせやすく、最も希望を伝えやすい形です。
一方、楽曲を映像へ収録する手続きと、デザインの再現範囲をそれぞれ確認する必要があります。
曲は使うが、映像はオリジナルにしたい
曲の明るさだけを生かし、写真、文字、色、イラストは結婚式用のオリジナルデザインにします。
既存MVの見た目へ寄せすぎたくない場合に向いています。
MV風デザインは使うが、別の曲にしたい
ドット絵やカラフルな画面は好きでも、別の思い出の曲を使いたい場合です。
曲が変わると写真の切り替えや映像の長さも変わるため、サンプルと同じ構成を使えるとは限りません。
問い合わせでは、「曲を使いたい」「画面の雰囲気を使いたい」「両方希望」のどれなのかを先に伝えます。
楽曲の申請とMVのデザインは別に確認する
「気まぐれロマンティック」はISUMの楽曲データベースに登録されています。結婚式ムービーへの収録については、式場や映像制作会社などを通して手続きを進めます。
ただし、曲の使用申請を済ませれば、公式MVの映像、イラスト、ロゴなども自由に使えるという意味ではありません。
音楽、映像、イラスト、写真などには、それぞれ別の権利が関係します。他人の著作物を映像へ使う場合は、原則として権利者の許諾が必要です。
依頼時には、次の内容を分けて聞きます。
- 楽曲の申請は式場と制作者のどちらが行うか
- 使用する音源を誰が用意するか
- 公式MVの映像や画像を直接使わない構成か
- ドット絵や背景はオリジナルで作られているか
- 既存MVと異なる部分はどこか
- 完成映像をSNSへ掲載できるか
「MVと同じものを作ってほしい」ではなく、色、テンポ、ドット絵、文字の動きなど、取り入れたい要素に分けて伝えます。
写真は最初から一枚ずつ絞り込まない
MV風のプロフィールムービーでは、写真が一瞬だけ表示される場面や、複数枚が同時に並ぶ場面があります。
最初から使用写真を一枚ずつ決定するより、年代や人物ごとに候補をまとめたほうが進めやすくなります。
新郎パート
- 赤ちゃんの頃
- 幼稚園や保育園
- 小学生
- 中学生
- 高校生
- 大学や専門学校
- 社会人
- 家族との写真
- 友人との写真
- 趣味が分かる写真
新婦パート
- 赤ちゃんの頃
- 幼稚園や保育園
- 小学生
- 中学生
- 高校生
- 大学や専門学校
- 社会人
- 家族との写真
- 友人との写真
- 趣味が分かる写真
二人のパート
- 出会った頃
- 初めて出かけた場所
- 旅行
- 誕生日や記念日
- 家族との顔合わせ
- プロポーズ
- 入籍
- 前撮り
- 最近の二人
同じ年代から似た写真を何枚も選ぶ必要はありません。
候補を多めに用意し、構成に合わせて制作者へ選んでもらえるか聞く方法もあります。
「必ず使う写真」と「入れ替え候補」を分ける
候補写真をまとめて渡す場合も、すべてを同じ扱いにしないようにします。
必ず使いたい写真
家族、祖父母、親友、部活動、プロポーズなど、映像から外したくない写真です。
ファイル名へ「必須」と付けます。
- 必須_新郎_家族
- 必須_新婦_祖父母
- 必須_二人_プロポーズ
入れ替え候補
同じ時期や出来事を写した写真の中から、構図や画質を見て選んでもらう素材です。
- 候補A_高校文化祭
- 候補B_高校文化祭
- 候補C_高校文化祭
使用しない写真
本人が気に入っていない写真や、元交際相手が写っている写真などです。
共有フォルダへ入れないのが基本ですが、集合写真の一部に写っている場合は、使用を避けたい理由も伝えます。
テンポの速い場面では写真の違いが必要
曲に合わせて短い間隔で写真が変わる場面では、似た構図が続くと画面が変わったことに気付きにくくなります。
旅行写真を何枚か使う場合も、二人で正面を向いた写真だけで固めないようにします。
次のような組み合わせにすると変化が出ます。
- 一人で写っている写真
- 二人で写っている写真
- 家族や友人との写真
- 全身写真
- 顔が大きく写った写真
- 横向きや後ろ姿
- 景色が分かる写真
- 食事や趣味の写真
- 動きのある写真
服装、場所、人数、顔の向きが変わる写真を交互に入れると、短い表示時間でも違いが伝わります。
横写真と縦写真を混ぜて用意する
披露宴のスクリーンは横長で使われることが多いため、横写真は画面全体へ入れやすい素材です。
ただし、縦写真が使えないわけではありません。縦写真は人物を大きく見せたり、複数枚を並べたりする場面に使えます。
写真を集めるときは、次のように分けます。
| 写真の形 | 使いやすい場面 |
|---|---|
| 横写真 | 背景、家族写真、旅行、複数人 |
| 縦写真 | 一人の紹介、全身、衣装 |
| 正方形 | 複数枚を並べる場面 |
| 集合写真 | 友人や職場の紹介 |
| 顔が大きい写真 | テンポの速い切り替え |
縦写真だけ、横写真だけに偏らせず、画面構成に合わせて使える候補をそろえます。
動画素材は短い場面を選ぶ
写真だけでなく動画も入れられる場合は、長い動画をそのまま送るより、使いたい場所を伝えます。
使いやすいのは、内容が一目で分かる短い場面です。
- 二人で手を振っている
- 海や旅行先を歩いている
- ケーキのろうそくを消している
- プロポーズ直後
- 前撮り中に振り返る
- 家族や友人と笑っている
- ペットと遊んでいる
- 二人で乾杯している
「動画の2分15秒から2分20秒を使いたい」と書けば、探す時間を減らせます。
メッセージアプリを通して送ると画質が下がる場合があるため、元の動画データを制作者が指定する方法で共有します。
コメントは一画面一文にする
MV風の映像では、長いコメントを読む時間を取りにくくなります。
写真の説明をすべて書くのではなく、一つの画面に一つの話題だけを入れます。
長すぎる例
小学生の頃は毎日友達と公園で遊び、中学校からはバスケットボール部へ入り、練習を頑張りました。
分けた例
小学生時代は毎日公園へ。
中学からはバスケ部に入部。
休日も練習に夢中でした。
文章を短くすると、写真の切り替えにも合わせやすくなります。
コメントへ入れやすい内容
- 当時好きだったこと
- 家族との思い出
- 部活動や習い事
- 友人との出来事
- 今につながる性格
- 二人が出会ったきっかけ
- 初デート
- 結婚を決めた理由
- ゲストへの感謝
「高校の文化祭」と書くだけでなく、「準備が楽しすぎて毎日最後まで教室に残っていました」と書けば、その人らしさまで伝わります。
歌詞をそのままコメントに使わない
曲に合わせたムービーでは、歌詞と同じ言葉を映像へ入れたくなることがあります。
ただし、歌詞も著作物です。長い歌詞を映像内の文字としてそのまま使う前提では進めないほうが安全です。
写真に入れるコメントは、二人の言葉で作ります。
- 出会えたことへの感謝
- 家族や友人との思い出
- 二人の性格
- これからの目標
- ゲストへのメッセージ
曲の雰囲気を生かしながら、映像内の文章は結婚式用に作り直します。
ドット絵をどこまで二人に近づけるか決める
MV風の演出にドット絵キャラクターが含まれる場合は、髪形、髪色、服装などを変更できるか聞きます。
依頼前に決める項目は次のとおりです。
- 新郎の髪形
- 新郎の髪色
- 新郎の服装
- 新婦の髪形
- 新婦の髪色
- 新婦の服装
- ドレスや和装にするか
- 眼鏡を入れるか
- 髪飾りを入れるか
- 二人の身長差を表すか
細かな顔立ちまで再現するより、髪形、色、服装の3点を合わせるほうが本人らしさは伝わりやすくなります。
前撮り衣装へ合わせたい場合は、衣装が正面から分かる写真も送ります。
地元や思い出の場所を背景へ入れる場合
ドット絵の街や家を変更できる場合は、二人に関係する場所を入れられます。
候補には次のようなものがあります。
- 出身地の駅
- 地元の山や海
- 二人が出会った学校
- 初デートの場所
- よく行く飲食店
- プロポーズした場所
- 現在住んでいる街
- 結婚式場
- ペットと暮らす家
実在の建物を完全に再現する必要はありません。
「赤い屋根の駅」「海沿いの街」「大きな観覧車」など、見た人が思い出せる特徴を一つ入れるだけでも伝わります。
背景変更を希望する場合は、正面写真、外観写真、色、入れたい看板などをまとめます。
子どもやペットを加える場合は役割を決める
新郎新婦だけでなく、子どもやペットもムービーへ登場させたい場合があります。
ただ写真を追加するのではなく、どの場面で紹介するかを決めます。
子どもを入れる例
- 二人パートの最初に家族として紹介する
- エンドパートで三人の写真を見せる
- ドット絵キャラクターを一体追加する
- 名前と誕生日を表示する
ペットを入れる例
- 新郎新婦と一緒にドット絵で登場させる
- 自宅の場面へ配置する
- 最後に家族写真を入れる
- 名前だけ短く紹介する
追加する素材によって、映像の長さや構成が変わる場合があります。
注文後に追加するのではなく、問い合わせ時に人数や匹数を伝えます。
曲の長さに合わせて写真を均等に配分しない
新郎、新婦、二人のパートを同じ枚数にすればよいとは限りません。
素材が少ない年代を無理に増やすと、画質の低い写真や似た写真が続きます。
次のように役割で分けます。
- 新郎パート:成長と性格が分かる写真
- 新婦パート:家族、友人、趣味が分かる写真
- 二人パート:出会いから現在まで
- エンドパート:ゲストへの感謝と現在の家族
二人の写真が多い場合も、旅行写真だけに偏らせず、日常、家族、記念日などを混ぜます。
写真枚数が足りないときは、一枚の表示時間を伸ばせるか、イラストや文字で補えるかを制作前に聞きます。
サンプル映像で変更できない場所を見る
テンプレート型のMV風ムービーでは、曲と映像が細かく同期しています。
写真やコメントは変えられても、次の部分は固定されることがあります。
- パートの順番
- 写真を入れる位置
- 写真の基本枚数
- ドット絵の動き
- 文字の出るタイミング
- 背景の切り替え
- ムービー全体の長さ
- 曲の使用部分
- エンドパートの流れ
サンプルを見ながら、変更したい場所を時間ごとに書き出します。
- 25秒の写真枠を動画へ変更できるか
- 48秒のドット絵の服を変更できるか
- 1分30秒の写真を一枚増やせるか
- 二人パートの開始位置を変えられるか
- 最後の文章を長くできるか
変更できるか不明な部分は、注文前にまとめて聞きます。
初稿では写真より先に名前と文章を見る
映像の動きが多いと、写真やドット絵に目が行き、誤字を見落としやすくなります。
初稿は次の順番で確認します。
- 新郎新婦の名前
- ローマ字表記
- 挙式日と入籍日
- 家族や友人の名前
- 写真の年代
- コメント
- 写真の順番
- ドット絵の髪色と服装
- BGMと写真の切り替え
- 最後のメッセージ
一度目は音を消して、文字と写真だけを見ます。
二度目は音を出し、曲と映像が合っているかを見ます。
三度目はテレビやパソコンなど、大きな画面で最初から最後まで再生します。
修正は時間と変更後の内容をまとめて送る
「写真を変えたい」「文章を直したい」だけでは、修正場所が分かりません。
再生時間、現在の内容、変更後の内容を一つの表にします。
| 再生時間 | 現在 | 変更後 |
|---|---|---|
| 0分35秒 | 新郎写真A | 新郎写真Bへ変更 |
| 1分12秒 | 小学校入学 | 幼稚園の卒園式 |
| 2分08秒 | 旅行が大好き | 休日は二人で食べ歩き |
| 3分40秒 | 新婦の髪色が茶色 | 黒髪へ変更 |
修正依頼を何回も小分けに送ると、変更漏れが起きやすくなります。
一度最後まで確認し、新郎、新婦、二人、エンドの順でまとめます。
式場の上映条件は素材提出前に聞く
映像が完成してから画面比率や納品形式が違うと分かると、再編集が必要になります。
式場へ聞く項目は次のとおりです。
- 画面比率は16対9か4対3か
- MP4データを提出できるか
- DVDやBlu-rayが必要か
- DVD-Video形式の指定があるか
- 映像の前後に黒い画面が必要か
- 文字を画面の何%以内へ収めるか
- メニュー画面を付けてよいか
- 音量の指定があるか
- 提出期限はいつか
- 会場で事前再生できるか
DVDでは、元の映像データより画質が低くなることがあります。
式場がデータやBlu-rayへ対応しているなら、どの形式が適しているか担当者へ聞きます。
素材提出日から逆算して予定を立てる
制作期間は、注文した日ではなく、写真、動画、コメントがそろった日から数えます。
挙式日まで余裕があっても、素材集めが遅れれば初稿の確認期間が短くなります。
進め方の一例
| 時期 | 進めること |
|---|---|
| 挙式の3か月前 | 制作先とデザインを決める |
| 2か月半前 | 式場の上映条件を聞く |
| 2か月前 | 写真と動画を年代別に集める |
| 1か月半前 | コメントと変更希望を提出する |
| 1か月前 | 初稿を見て修正をまとめる |
| 3週間前 | 完成版を受け取る |
| 2週間前 | 式場で再生確認を行う |
前撮りデータを待っている場合は、納品予定日を制作先へ伝えます。
すべての素材が届くまで連絡を待つのではなく、現在そろっている数と残りの提出日を先に伝えると予定を組みやすくなります。
MV風プロフィールムービーを依頼するときにまとめる情報
問い合わせ前に、次の内容を一つのメモへまとめます。
- 挙式日
- 結婚式場名
- 式場への提出期限
- 素材を提出できる日
- 希望する完成日
- 新郎新婦の名前とローマ字
- 使用したい写真と動画の数
- 必ず使いたい写真
- 使用を避けたい写真
- 写真に入れるコメント
- 子どもやペットを登場させるか
- ドット絵の髪色と服装
- 背景へ入れたい場所
- 曲の利用申請を誰が行うか
- 希望する納品形式
- 式場指定の画面比率
- サンプルから変更したい場所
- 完成映像の公開可否
サンプルから変更したい部分は、「全体を変えたい」ではなく、再生時間と内容をセットで書きます。
まとめ
気まぐれロマンティック風のプロフィールムービーは、曲名を決めるだけでは完成しません。
写真や動画を曲のテンポに合わせて配置し、短いコメント、ドット絵、背景を組み合わせて作ります。
外注前に決めたいのは次の5点です。
- 新郎、新婦、二人の写真と動画
- 必ず使う素材と入れ替え候補
- 短く読みやすいコメント
- ドット絵の髪色、服装、背景
- 楽曲申請と式場の上映条件
まず式場へ画面比率、納品形式、楽曲申請について聞きます。
その回答をもとに写真を年代別へ分け、サンプル映像の変更したい場所と一緒に制作者へ送ると、初稿後の大幅な変更を減らせます。

