電話番号が未定だからホームページ制作を止める?開業前に進める仮公開設計

Web制作系の依頼

開業日が近づいているのに、事業用の電話番号がまだ決まっていない。

そのため、ホームページ制作会社への相談や原稿準備まで止めてしまうケースがあります。

しかし、電話番号はホームページを構成する情報の一つにすぎません。事業内容、料金、サービスの流れ、代表者情報、写真、問い合わせフォームなどは先に制作できます。

電話番号が未定なら、「決まるまで制作を待つ」のではなく、「後から安全に差し替えられる設計」で進めることが重要です。

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開業日が決まっている場合は、現在確定している情報と後日変更する情報を分け、WordPressで更新できる形にしておくと制作を先へ進められます。

電話番号が未定でもホームページ制作は進められる

電話番号が決まっていなくても、ホームページ全体の制作を止める必要はありません。

電話番号を掲載する場所は、一般的には次の数か所です。

  • ヘッダー
  • フッター
  • 会社概要
  • 店舗情報
  • お問い合わせページ
  • 電話ボタン
  • 特定商取引法に基づく表記
  • 構造化データなどの内部設定

変更箇所が管理されていれば、番号の発行後にまとめて差し替えられます。

問題になるのは、電話番号が未定であることではありません。

仮の番号がサイト内のあちこちへ直接入力され、どこを変更すればよいか分からなくなることです。

制作開始時に「電話番号は後日決定する」と伝え、差し替え場所を決めておけば、ページ構成やデザインを先に完成させられます。

開業前に決める情報と後から変更できる情報を分ける

すべての情報が確定してから制作を始めようとすると、ホームページの公開が開業日に間に合わなくなります。

まずは、現在決められる情報と後日変更する情報を分けます。

先に決めやすい情報 後日変更しやすい情報
事業内容 電話番号
対象となる顧客 営業時間
サービスの特徴 開業直後のキャンペーン
料金の基本方針 スタッフ情報
代表者プロフィール 実績や利用者の声
対応エリア 店内や事務所の写真
問い合わせフォームの項目 開業後に追加するサービス
ホームページの配色 SNSのアカウント情報

開業前に確定していない情報があるのは珍しいことではありません。

店舗内装が完成していない、看板が届いていない、固定電話が開通していない、スタッフ写真が撮れていないといった状況でも、サイトの土台は作れます。

制作を止めるのではなく、変更予定の項目を一覧化してください。

電話番号が決まるまでの公開方法は3通りある

電話番号未定のホームページには、主に3つの公開方法があります。

制作だけ進めて非公開で保管する

ホームページを完成に近い状態まで作り、電話番号が決まるまでは一般公開しない方法です。

向いているのは、次のケースです。

  • 開業日まで時間がある
  • 電話受付を主要な窓口にする
  • 公開時に全情報をそろえたい
  • 店舗住所や営業時間も未定
  • 予約受付を公開と同時に開始する

電話番号が発行されたら、公開前の最終確認で差し替えます。

ただし、非公開期間が長くなるほど、公開後の検索集客も後ろへずれます。

開業予告ページを先に公開する

正式なホームページとは別に、開業予定を案内する簡単なページを公開する方法です。

掲載内容は次の程度に絞ります。

  • 店舗名や会社名
  • 開業予定日
  • 事業内容
  • 対応予定エリア
  • メールアドレス
  • 問い合わせフォーム
  • SNS
  • 最新情報の案内

「電話番号は開通後に掲載します」と案内し、問い合わせはフォームやメールで受けます。

開業前から名刺、チラシ、SNSなどにURLを掲載できる点が利点です。

電話番号なしで通常ページを公開する

電話対応が必須でない事業なら、問い合わせフォームやメールを中心にして公開できます。

たとえば、次の業種です。

  • Web制作
  • デザイン
  • コンサルティング
  • ライティング
  • オンライン講座
  • 完全予約制サービス
  • 訪問型サービス
  • BtoBの受託業務

電話番号の代わりに、次の情報を明確にします。

  • 問い合わせフォーム
  • 返信までの目安
  • 対応時間
  • 相談可能な内容
  • 営業連絡への対応方針
  • 予約方法
  • メールアドレス

電話がないことより、連絡方法が分からないことの方が問題です。

通信販売を行う場合は表示義務を確認する

商品や有料サービスをホームページ上で販売する場合は、一般的な会社案内サイトとは条件が異なります。

消費者庁の特定商取引法ガイドでは、通信販売の広告において、事業者名、住所、電話番号などの表示が必要と案内されています。サイト上で注文や契約を受け付ける場合は、電話番号未定のまま販売を開始せず、自社の取引形態に必要な表示を確認してください。

確認が必要になりやすい例は次のとおりです。

  • ネットショップ
  • 有料オンライン講座
  • 月額会員サービス
  • ダウンロード商品の販売
  • 予約時にオンライン決済するサービス
  • 通販による物品販売
  • 継続課金サービス

単なる事業紹介ページと、オンラインで申し込みを受ける販売ページは分けて考えます。

必要な表示が不明な場合は、行政の公式情報や専門家へ確認してください。

個人の携帯番号を仮掲載すると後で困りやすい

事業用番号が発行されるまで、個人の携帯電話番号を載せようと考える人もいます。

一時的には簡単ですが、次の問題が残ります。

  • 営業電話が私用端末へ届く
  • 営業時間外にも電話がかかる
  • 名刺やチラシにも同じ番号が広がる
  • 後から番号を変えると顧客が混乱する
  • インターネット上に古い番号が残る
  • スタッフへ電話対応を引き継ぎにくい
  • 個人番号と事業番号の区別がつかなくなる

開業直後は、問い合わせ数がまだ少ないため問題を感じにくいものです。

事業が軌道に乗ってから番号を変えると、ホームページ以外にも修正が発生します。

  • Googleビジネスプロフィール
  • SNSプロフィール
  • 名刺
  • パンフレット
  • 契約書
  • 請求書
  • 看板
  • 求人情報
  • ポータルサイト
  • 取引先の登録情報

仮番号を使う場合は、どこに掲載したかを一覧で残してください。

電話番号がなくても問い合わせ導線は設計できる

ホームページの目的は、電話番号を目立たせることではありません。

訪問者が迷わず、事業者へ連絡できる状態を作ることです。

電話番号が未定の間は、フォームを主な導線にできます。

フォームに入れる項目

項目を増やしすぎると、入力の負担が大きくなります。

最初は次の内容で足ります。

  • 名前
  • メールアドレス
  • 相談内容
  • 希望する連絡方法
  • 希望日時
  • 個人情報の取り扱いへの同意

見積もりに追加情報が必要な業種では、サービスの種類や希望予算を追加します。

返信時期を明記する

電話番号がないサイトでは、問い合わせ後にいつ返事が届くのかが分からないと不安が残ります。

フォーム付近に次のような案内を入れます。

  • 2営業日以内に返信
  • 平日の営業時間内に対応
  • 土日祝日の問い合わせは翌営業日に確認
  • 営業連絡には返信しない場合がある
  • 返信がない場合の確認方法

返信できる期間だけを記載し、無理に即日対応を約束しないことが重要です。

SNSだけを窓口にしない

SNSのDMは便利ですが、問い合わせを見落とす可能性があります。

アカウント停止や仕様変更の影響も受けます。

ホームページには問い合わせフォームや独自ドメインのメールアドレスを用意し、SNSは補助的な入口として使う方法が安定します。

後から差し替えやすいWordPress設計

電話番号が決まった後、自分で修正できる構成にしておけば、制作会社へ毎回依頼する必要がありません。

WordPressでは、管理画面からページを編集し、内容を更新できます。利用しているテーマや構築方法によって操作箇所は異なるため、納品時に変更方法を確認しておくことが重要です。

制作時には次の点を確認してください。

電話番号を一括管理できるか

同じ電話番号が複数ページに掲載される場合、一か所を変更すれば全体へ反映される設計が理想です。

確認する場所は次のとおりです。

  • パソコン用ヘッダー
  • スマートフォン用ヘッダー
  • フッター
  • 会社概要
  • お問い合わせページ
  • 電話発信ボタン
  • 固定表示の問い合わせボタン

見た目が同じでも、パソコン用とスマートフォン用が別設定になっていることがあります。

変更用のマニュアルがあるか

電話番号の変更方法を口頭で聞くだけでは、数か月後に忘れます。

次の形式で残してもらうと確認しやすくなります。

  • PDFマニュアル
  • 画面録画
  • 操作動画
  • スクリーンショット付き資料
  • チャット上の手順
  • 変更箇所の一覧

電話番号だけでなく、営業時間、住所、料金、画像の変更方法も確認します。

仮テキストが残らない仕組みを作る

制作中は、次のような仮情報が使われることがあります。

  • 000-0000-0000
  • 電話番号準備中
  • ○月○日開通予定
  • ダミーテキスト
  • 仮の住所
  • サンプル料金

公開前には、仮情報を検索して残っていないか確認します。

サイト上で見えない設定欄やスマートフォン専用部分にも残る可能性があります。

開業前ホームページで先に作るべきページ

電話番号が未定でも、次のページは制作できます。

トップページ

トップページでは、訪問者が最初に知りたい内容を整理します。

  • 何の事業か
  • 誰を対象にしているか
  • 何を依頼できるか
  • 他社との違い
  • 対応エリア
  • 問い合わせ方法

電話番号より先に、事業内容が一目で伝わることが重要です。

サービス紹介

サービスごとに次の情報をまとめます。

  • 提供内容
  • 対象者
  • 料金
  • 対応範囲
  • 利用の流れ
  • 所要時間
  • 注意事項
  • よくある質問

料金が未定の場合でも、「個別見積もり」「開業時に公開予定」など、現在案内できる範囲を決めます。

代表者・会社紹介

開業前で実績が少ない場合は、代表者の経歴や事業を始めた背景が信頼材料になります。

  • 経歴
  • 保有資格
  • 過去の業務経験
  • 対応方針
  • 得意分野
  • 顧客へ約束できること

大きな実績を無理に作るのではなく、依頼者が判断できる事実を掲載します。

お問い合わせページ

電話番号が未定なら、最初からフォームを中心に設計します。

開通後に電話番号を追加しても、フォームは残してください。

相談内容を文章で受け取れるため、打ち合わせ前に必要な情報を確認できます。

よくある質問

開業直後に聞かれそうな質問を先回りして掲載します。

  • 対応地域
  • 予約方法
  • 支払い方法
  • キャンセル
  • 営業時間
  • 準備するもの
  • 見積もり
  • 納期
  • 駐車場
  • オンライン対応

電話で同じ内容を何度も説明する負担を減らせます。

制作会社へ最初に伝える内容

電話番号未定のまま相談する場合は、決まっていない項目を隠さず伝えてください。

初回相談では次の内容をまとめます。

  • 開業予定日
  • ホームページの公開希望日
  • 電話番号の取得予定時期
  • 固定電話、携帯電話、IP電話のどれを検討しているか
  • 電話受付を主な窓口にするか
  • 問い合わせフォームを設置するか
  • 予約機能が必要か
  • ホームページ上で決済するか
  • 現在決まっている住所
  • 現在準備できる原稿と写真
  • 後から自分で変更したい項目

「電話番号が未定です」だけでは、制作側は公開方法を判断できません。

「開業日は決まっている」「番号は来月発行予定」「それまではフォームで受付する」と伝えると、仮公開の設計を提案しやすくなります。

開業日から逆算して制作を進める

ホームページ制作は、画面を作る作業だけではありません。

次の工程があります。

  1. 目的と対象顧客を整理する
  2. 必要なページを決める
  3. 原稿と写真を準備する
  4. デザインを確認する
  5. WordPressへ実装する
  6. パソコンとスマートフォンで確認する
  7. フォームの送信テストを行う
  8. ドメインとサーバーを設定する
  9. 仮情報を差し替える
  10. 公開する

電話番号が決まってから1番目の作業を始めると、公開が後ろへずれます。

電話番号の発行を待っている間に、構成、原稿、写真、デザイン、フォームを進めてください。

番号が必要になるのは、公開前の最終確認段階です。

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電話番号未定で制作するときの失敗例

仮の電話番号をそのまま公開する

制作画面で使用したダミー番号が残ると、第三者の番号へつながる危険があります。

公開前にパソコン、スマートフォン、フッター、会社概要を確認します。

電話番号が決まるまで問い合わせ手段がない

「電話番号準備中」とだけ表示しても、訪問者は連絡できません。

フォームまたはメールアドレスを必ず用意します。

電話番号が画像に埋め込まれている

電話番号がバナー画像や店舗案内画像の中に入っていると、変更のたびに画像を作り直す必要があります。

変更する可能性がある情報は、画像ではなく文字として掲載する方が管理しやすくなります。

名刺とホームページで番号が違う

番号を変更した際は、Webサイト以外の媒体も同時に確認します。

変更先の一覧を作り、公開日をそろえてください。

制作者しか修正できない

納品後に変更方法が分からないと、電話番号一つのために追加依頼が必要になります。

購入前に、管理画面の引き渡しと操作説明の有無を確認します。

公開前の確認リスト

電話番号が決まったら、次の項目を確認します。

  • 番号に間違いがない
  • パソコンのヘッダーを変更した
  • スマートフォンのヘッダーを変更した
  • フッターを変更した
  • 会社概要を変更した
  • お問い合わせページを変更した
  • 電話ボタンから正しく発信できる
  • 営業時間を併記した
  • 電話受付できない時間を記載した
  • 仮番号が残っていない
  • 構造化データなどの設定を確認した
  • 名刺やSNSの番号もそろえた
  • フォームの送信テストを行った

実際にスマートフォンから電話ボタンを押し、正しい番号へ発信されるか確認してください。

表示が正しくても、リンク先だけ古い番号になっている場合があります。

まとめ

電話番号が未定でも、ホームページ制作の大部分は進められます。

先に進められる作業は次のとおりです。

  • ページ構成
  • デザイン
  • サービス説明
  • 料金案内
  • 代表者紹介
  • 問い合わせフォーム
  • よくある質問
  • スマートフォン対応
  • WordPressの更新設定

電話番号は、後から変更できる項目として管理します。

ただし、ホームページ上で通信販売を行う場合は、必要な表示を確認してから販売を開始してください。

開業日にホームページを間に合わせるには、すべての情報が決まるまで待たないことが重要です。

決定済みの情報で制作を始め、未定項目は差し替え方法まで含めて設計してください。

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