オンラインオリパのサムネイルを外注するときは、カード画像とタイトルを送るだけでは足りないことがあります。
同じデザインでも、掲載するサイトの横幅、一覧画面での表示方法、周囲に並ぶ商品の色によって見え方が変わるためです。確率や封入内容を載せる場合は、制作中の変更が起きないよう、使う文言も先に固めておきます。
最初の相談で必要な情報をまとめて渡せば、素材の追加提出や文字の差し替えを減らせます。
最初に掲載先を伝える
オンラインオリパのサムネイルは、単独で表示される画像ではありません。
サイトの商品一覧に並び、ほかのオリパと比較される状態で表示されます。そのため、制作を依頼するときは掲載先のサイト名や画面を伝えます。
共有したい内容は次の通りです。
- 掲載するサイト名
- 商品一覧ページのURL
- パソコン版の画面
- スマートフォン版の画面
- 周囲に並ぶ既存サムネイル
- サイト全体で使っている色
- ロゴを入れるか
- 公開予定日
公開前のサイトでURLを渡せない場合は、商品一覧画面のスクリーンショットでも構いません。
サイトの背景が黒なのか白なのかでも、サムネイルの縁や文字色は変わります。既存商品に金色が多い場合は、同じ金色を使うだけでは埋もれることもあります。
「派手にしてください」だけでなく、どの画面で目立たせたいのかを見せる方が、完成後のずれを減らせます。
サムネイルのサイズは掲載場所ごとに確認する
希望サイズを伝えるときは、横幅と縦幅をピクセルで指定します。
「横長」「正方形」といった説明だけでは、正確な比率が分かりません。
たとえば、次のようにまとめます。
- サイトの商品一覧:横1290px、縦843px
- Xの告知画像:横1200px、縦675px
- LINEの配信用画像:横1040px、縦1040px
- スマートフォン用:横750px、縦750px
同じデザインを複数の場所へ使う場合は、単純な縮小で対応できるかも確認します。
横長のサムネイルを正方形へ切り替えると、左右のカードや文字が切れることがあります。最初から複数サイズを想定して配置するのか、掲載先ごとに作り直すのかを決めます。
| 使い方 | 向いている方法 |
|---|---|
| 同じ比率で大きさだけ変える | 元画像を縮小する |
| 横長と正方形の両方で使う | サイズごとに配置を調整する |
| サイトとSNSで文言を変える | 別画像として作る |
| 公開前後で内容を変える | 差分画像を作る |
発注前に、必要な画像の数とサイズをすべて伝えます。
カード画像は高い解像度で渡す
サムネイルの中心になるカード画像は、できるだけ大きく鮮明なデータを用意します。
小さな画像を無理に拡大すると、輪郭や文字がぼやけます。光やエフェクトを加えても、元の画像が荒ければカード自体はきれいに見えません。
素材を渡す前に、次の点を見ます。
- カード全体が入っているか
- 四隅が切れていないか
- 正面から撮影されているか
- 強い反射が入っていないか
- ピントが合っているか
- 画像へ別の文字が重なっていないか
- 使用してよい画像か
- 公開前のカードが含まれていないか
背景が付いた写真を送る場合は、カードだけを切り抜いてもらう必要があるかも伝えます。
カードデータが複数ある場合は、一つのフォルダへまとめ、ファイル名を分かりやすくします。
- 1等_カードA.png
- 1等_カードB.png
- ラストワン_カードC.png
- 中当たり_カードD.png
- 使用不可_旧カード.png
どのカードを最も大きく見せるのかも指定します。
当たりカードの優先順位を決める
複数のカードをすべて同じ大きさで並べると、何が一番の目玉なのか分かりにくくなります。
依頼前に、カードの優先順位を分けます。
最も大きく見せるカード
サムネイルを見た人に最初に注目してほしいカードです。
一枚だけにするのか、二枚を並べるのかを決めます。
補足として見せるカード
主役ほど大きくする必要はないものの、封入内容の幅を見せるために使います。
サムネイルへ入れないカード
商品ページには掲載するものの、画像内へ入れると情報が多くなるカードです。
すべての封入カードを一枚の画像へ入れず、詳細は商品ページへ分ける方法もあります。
カードの市場価値だけでなく、そのオリパで何を目玉にしているのかを基準に選びます。
タイトルとキャッチコピーを分ける
画像内の文字は、役割ごとに整理します。
たとえば、次のように分けます。
- 商品タイトル:BOX争奪オリパ
- 最も見せたい言葉:1/2で○○pt以上
- 補足:全○口
- 開催情報:○月○日20時販売開始
- 注意書き:なくなり次第終了
すべてを同じ大きさで入れると、読む順番が分かりません。
依頼時には、文字の優先順位も伝えます。
- 最も大きくする文字
- 次に見せる文字
- 小さくてもよい補足
- 画像へ入れず商品ページだけに載せる情報
タイトルが長い場合は、省略できる部分も決めます。
正式名称をすべて画像へ入れなければならないのか、短い販売名を使えるのかで、文字の見せ方が変わります。
確率文言は確定した状態で渡す
確率や最低保証を載せる場合は、制作開始前に数値と表記を固めます。
次のような文言は、数字が一つ変わるだけでも画像全体のバランスが変わります。
- 1/2で○○pt以上
- 3口に1口で当たり
- 最低保証○○pt
- 全○口
- ラストワン賞あり
- ○口限定
- ○%でBOX確定
仮の数字で制作を始め、完成後に長い文言へ変えると、文字の大きさやカードの位置まで直すことがあります。
依頼時には、次の形で渡します。
- 使用する文言:1/2で2,000pt以上
- 数字の表記:2,000で統一
- 「ポイント」ではなく「pt」を使用
- 最も大きくする部分:1/2
- 補足:全100口
- 公開前に再確認する担当者:運営担当A
数値の正しさは、デザイナーではなく運営側で確認します。
初稿と納品前の二回、元の販売条件と照らし合わせます。
確定前の情報は仮データだと明記する
販売内容がまだ決まっていない場合は、仮の文字を入れて配置だけ進める方法もあります。
その場合は、確定情報と仮情報を混ぜないようにします。
- タイトル:確定
- 当たりカード:確定
- 総口数:仮
- 販売日時:仮
- 確率文言:確認中
- ロゴ:後日提出
仮の内容には「仮」と付け、確定予定日も伝えます。
変更が複数回に分かれると、どれが最新情報なのか分からなくなります。修正内容は一つのメッセージや資料にまとめ、古い指示を残さないようにします。
希望するデザインは言葉を組み合わせて伝える
オリパ向けの画像では「ギラギラ」「豪華」「目立つ」といった希望がよく使われます。
ただし、同じギラギラでも完成形はさまざまです。
| 希望する方向 | 見た目の例 |
|---|---|
| ゴールド系 | 金属、王冠、光、宝石 |
| レインボー系 | 虹色、発光、グラデーション |
| 重厚 | 黒、濃紺、深い赤、金属 |
| ポップ | 明るい色、太い文字、軽い装飾 |
| 高級感 | 色を絞る、余白を残す、細かな光 |
| 爆発感 | 集中線、強い発光、飛び出す配置 |
| 近未来 | ネオン、デジタル表示、青や紫 |
| 和風 | 金箔、筆文字、赤、黒、和柄 |
希望するものを二つか三つ選びます。
「黒と金を中心にした重厚なデザイン」「明るいレインボー系で、子ども向けには見せない」など、色と印象を組み合わせると伝わりやすくなります。
避けたいデザインも伝える
完成イメージを説明できなくても、避けたい見せ方なら決められる場合があります。
- 赤を多く使いたくない
- パチンコ広告のようにしすぎたくない
- 子ども向けに見せたくない
- 文字を斜めにしたくない
- 虹色を使いたくない
- カードを強く加工したくない
- サイト内の別商品と似せたくない
- 細かい文字を増やしたくない
参考画像を渡す場合も、同じものを再現してもらうのではなく、参考にしたい部分を書きます。
- 文字の立体感を参考にしたい
- カードを三枚並べる構図がよい
- 黒と金の配色だけ参考にしたい
- 背景の炎は使いたくない
- 文字量はもっと減らしたい
これなら、他社の画像をそのままなぞる依頼になりません。
掲載中の商品と見分けられるようにする
一つのサイトで複数のオリパを販売する場合、すべてを派手にすると違いが分からなくなることがあります。
依頼前に、現在掲載している商品の一覧を見せます。
新しいサムネイルでは、次のどれを変えるか決めます。
- 背景色
- 文字の形
- カードの並べ方
- メインのエフェクト
- タイトルの位置
- 縁の色
- 商品シリーズのマーク
一方で、サイト全体の統一感を残す部分も決めます。
- ロゴの位置
- 商品名の書体
- 確率文言の位置
- 角の装飾
- フレームの形
- シリーズごとの色分け
毎回すべてを変えるのではなく、共通部分と商品ごとの違いを分けます。
サイト用と告知用では文字を変えることがある
サイトの商品一覧では、価格や販売条件が近くに表示されることがあります。
その場合、サムネイル内へ同じ情報を入れると重複します。
一方、XやLINEで画像だけを見せる場合は、販売日時や商品名を画像内へ入れた方が内容を判断しやすくなります。
サイト用に入れやすい内容
- 商品タイトル
- 当たりカード
- 確率や保証
- 商品の特徴
告知用に追加しやすい内容
- 販売日時
- サイト名
- キャンペーン名
- 販売開始の案内
- 終了時期
同じ画像のサイズだけを変えるのか、文言も変えた差分を作るのかを見積もり前に伝えます。
納期は販売開始日から逆算する
販売開始日に画像が届けばよいとは限りません。
サムネイルを受け取ったあとに、商品登録、表示確認、数値確認、告知準備が必要です。
目安となる流れは次の通りです。
| 販売開始まで | 進めること |
|---|---|
| 7〜10日前 | 制作者へ相談する |
| 5〜7日前 | カード画像と文言を渡す |
| 3〜5日前 | 初稿を確認する |
| 2〜3日前 | 修正後の画像を確認する |
| 1日前 | サイトへ登録し、表示を確認する |
| 当日 | 公開内容を最終確認する |
急ぎの依頼では、相談時に販売開始日と希望納品日を両方伝えます。
「明日まで」ではなく、「7月30日15時にサイトへ登録するため、7月30日12時までに必要」と書く方が誤解を防げます。
初稿では細かな装飾より情報を確認する
最初の画像が届いたら、光や文字の影より先に、内容が正しいかを見ます。
- 商品タイトルが合っているか
- 当たりカードが合っているか
- カードの優先順位が合っているか
- 確率文言が合っているか
- 総口数が合っているか
- サイト名やロゴが合っているか
- 公開前の情報が見えていないか
- 希望サイズになっているか
内容が正しければ、次に見た目を確認します。
- 最初に読む文字が決まっているか
- 主役のカードが目立つか
- 小さく表示しても主要な数字が読めるか
- 周囲の商品と見分けられるか
- サイトの背景へ埋もれないか
- カードや文字が端で切れていないか
修正内容は、「もっと目立たせてください」ではなく、対象を指定します。
- 1/2の数字を最も大きくしたい
- 左側のカードを一回り大きくしたい
- 背景の赤を減らして黒を増やしたい
- 商品名より確率文言を先に読ませたい
- スマホ表示で補足文が読めないため削りたい
文言変更は一度にまとめる
文字はデザインの一部です。
一つの数字を変えるだけに見えても、文字幅が変われば、周囲のカードや装飾も動かすことがあります。
修正を小分けに送るのではなく、運営側で確認してからまとめます。
- 変更前:1/2で2,000pt以上
- 変更後:2口に1口で2,500pt以上
- 変更理由:販売条件の変更
- 併せて変更:全100口から全80口へ
- 変更なし:商品タイトル、カード画像、販売日時
複数人が確認する場合は、代表者一人が修正内容をまとめます。
担当者ごとに別の指示を送ると、どの内容を採用すればよいか分からなくなります。
納品形式を決める
そのままサイトへ掲載するだけなら、JPGやPNGで受け取る方法があります。
運営側で文字やカードを差し替える予定がある場合は、編集用データが必要になることがあります。
| 納品形式 | 主な使い方 |
|---|---|
| JPG | 写真や色数が多い完成画像 |
| PNG | 文字や図形を鮮明に見せたい完成画像 |
| PSD | Photoshopで編集する |
| AI | Illustratorで編集する |
| テンプレート | 同じ構成で内容を差し替える |
編集用データを受け取っても、使用しているソフトやフォントがなければ同じ状態で編集できない場合があります。
運営側で何を変更したいのかを伝えます。
- 販売日時だけ変えたい
- カード画像を差し替えたい
- 確率文言を変えたい
- 色違いを作りたい
- 同じシリーズで繰り返し使いたい
完成画像だけでよいのか、継続利用するためのデータが必要なのかを先に決めます。
継続依頼では共通ルールを作る
オンラインオリパを定期的に追加する場合は、毎回ゼロから説明するより、共通の依頼資料を作った方が早く進みます。
資料へ入れる内容は次の通りです。
- サイト名
- ロゴデータ
- 基本サイズ
- 納品形式
- 使用する書体
- 使用してよい色
- 使用しない色
- 確率文言の表記ルール
- カード画像のファイル名
- 実績公開の可否
- 通常の納品希望日
- 確認担当者
商品ごとに変える情報は別にします。
- 商品タイトル
- 当たりカード
- 確率
- 総口数
- 販売日時
- 希望するテイスト
- 参考画像
共通情報と商品情報を分ければ、前回と違う部分だけを伝えられます。
オンラインオリパのサムネイル制作を依頼するとき
見積もり相談では、次の情報を一度にまとめます。
掲載情報
- サイト名
- 掲載ページ
- 希望サイズ
- 使用場所
- 公開予定日
- 納品希望日
商品情報
- 商品タイトル
- キャッチコピー
- 確率文言
- 総口数
- 販売日時
- 当たりカードの優先順位
素材
- カード画像
- ロゴ
- 背景素材
- 使用してよい画像
- 使用してはいけない画像
- 参考デザイン
デザインの希望
- ギラギラ
- ゴールド
- 重厚
- ポップ
- レインボー
- 高級感
- 避けたい色や表現
納品について
- JPGまたはPNG
- 編集用データの有無
- 必要なサイズ数
- SNS用の差分
- 実績公開の可否
- 修正内容の連絡担当者
依頼文は次のようにまとめられます。
「オンラインオリパの商品一覧へ掲載するサムネイルを依頼します。画像サイズは横1290px、縦843pxです。商品名は『BOX争奪オリパ』、最も大きく見せたい文言は『1/2で2,000pt以上』です。カードAを中央で最も大きくし、カードBとCは補足として左右へ配置してください。黒と金を中心にした重厚な雰囲気を希望します。サイト内に赤い商品が多いため、赤を背景の中心には使わないでください。販売開始は8月10日20時、8月8日までの納品を希望します。」
まとめ
オンラインオリパのサムネイルを外注するときは、カード画像だけでなく、掲載先、画像サイズ、商品タイトル、確率文言、カードの優先順位までまとめて渡します。
特に、確率や総口数を仮の状態で制作すると、完成後に文字や配置を大きく直すことがあります。販売条件を固め、運営側で数値を確認してから送る方が安全です。
デザインの希望は「派手に」だけで終わらせず、ゴールド、重厚、ポップ、レインボーなど、色と印象を組み合わせます。避けたい色や、似せたくない既存商品も伝えます。
初稿では、装飾より先にカード、数値、タイトル、サイズを確認します。継続して外注する場合は、共通ルールと商品ごとの情報を分けた依頼資料を作っておくと、次回からのやり取りを減らせます。

