AFFINGER6には、タイトルや説明文、SNS表示、サイト全体のSEOに関する設定が用意されています。
その一方で、Rank MathなどのSEOプラグインにも、似た名前の設定があります。解説記事を見ながら両方を有効にすると、どちらの設定が実際に使われているのか分からなくなることがあります。
SEO設定を代行してもらう場合は、項目を増やすことより、テーマとプラグインの役割を整理することが先です。
AFFINGER6のSEO設定で最初に決めること
最初に決めるのは、SEOに関する情報をどこで管理するかです。
AFFINGER側を中心にする方法と、SEOプラグインを中心にする方法があります。どちらか一方が必ず正しいわけではありません。
ブログの運営方法や、使いたい機能によって合う構成が変わります。
| 管理方法 | 向いている状態 | 注意点 |
|---|---|---|
| AFFINGER側を中心にする | 設定を増やしたくない、テーマの機能で足りる | プラグインで追加したい機能がないか見る |
| SEOプラグインを中心にする | サイトマップや構造化データをまとめて管理したい | AFFINGER側の同じ設定と重ならないようにする |
| 両方を部分的に使う | 各機能の違いを理解している | どちらが何を出力するか記録する必要がある |
避けたいのは、役割を決めずに両方の設定を埋めることです。
「設定欄があるから入力する」「おすすめと書いてあるからプラグインを入れる」という進め方では、あとから変更したときに直す場所が分からなくなります。
AFFINGER6とAFFINGER7のどちらを整えるか決める
2026年6月には、後継となるAFFINGER7が公開されています。
AFFINGER6からAFFINGER7へ移す場合、公式ではAFFINGER6の延長線にあるテーマと説明されています。ただし、運営中のサイトを更新するときは、事前にバックアップを取るよう案内されています。
すでにAFFINGER6で記事を公開しているなら、代行を頼む前に次のどちらかを決めます。
- AFFINGER6のままSEO設定を整理する
- AFFINGER7へ移してから設定を整える
依頼中にテーマを変更すると、設定画面や使える機能が変わることがあります。
制作を始めてから「やはりAFFINGER7へ移したい」となると、テーマ設定や表示確認をやり直す場合があります。移行するか迷っていることも、見積もりの段階で伝えておくほうが安全です。
二重設定になりやすい項目
テーマとSEOプラグインの両方に似た項目がある場合は、どちらを使うか一つずつ決めます。
SEOタイトルと説明文
記事の編集画面には、通常の記事タイトルとは別に、検索結果向けのタイトルや説明文を入力する欄が表示されることがあります。
AFFINGER側とSEOプラグイン側の両方に入力欄があるなら、どちらを使うか統一します。
見る場所は次のとおりです。
- トップページのタイトル
- 投稿記事のタイトル
- 固定ページのタイトル
- カテゴリページのタイトル
- 検索結果へ表示する説明文
設定後は、管理画面だけで判断せず、公開ページのソースやSEO確認ツールで実際の出力を見ます。
canonical URL
canonicalは、似た内容のURLが複数あるときに、どのURLを基準として扱ってほしいか伝えるためのものです。
Rank Mathでは、記事ごとにcanonical URLを設定できます。通常は現在の記事URLが基準として使われ、必要な場合だけ変更する仕組みです。
テーマや別のプラグインもcanonicalを出している場合は、同じページに複数の指定が入っていないかを見ます。
特に注意したいのは次のページです。
- URLを変更した記事
- 内容をまとめた記事
- カテゴリとタグで似た一覧ができているサイト
- パラメーター付きURLが存在するページ
- 他サイトから移した記事
canonicalは、分からないまま手入力するより、変更が必要なページだけ設定するほうが管理しやすくなります。
noindex
noindexは、検索結果へ表示させたくないページに使います。
設定対象になりやすいのは、内容の薄い一覧ページ、内部検索結果、使っていないタグページなどです。
AFFINGER側とプラグイン側の両方で設定していると、「片方では表示対象、もう片方では除外」という状態になることがあります。
次のページを一覧にして判断します。
- 投稿記事
- 固定ページ
- カテゴリ
- タグ
- 著者ページ
- 日付別一覧
- 検索結果ページ
- 添付ファイルページ
サイト全体を一律に設定するのではなく、実際に使っているページだけ見ます。
XMLサイトマップ
XMLサイトマップは、検索エンジンにサイト内のURLを伝えるためのファイルです。
Rank Mathには、投稿、固定ページ、カテゴリなどをサイトマップへ含めるか設定する機能があります。
WordPress本体や別のプラグインでもサイトマップが作られている場合は、複数のURLが存在することがあります。
代行後には次の情報を受け取ります。
- 使用するサイトマップのURL
- 何を含めているか
- 除外しているページ
- Search Consoleへ登録したURL
- 古いサイトマップを停止したか
サイトマップは、多く作るほど効果が上がるものではありません。実際に使うものを一つ決め、登録先もそろえます。
構造化データ
構造化データは、記事、著者、パンくずなどの情報を検索エンジンが読み取りやすい形で伝えるものです。
Rank MathにはArticleなどの構造化データを出力する機能があります。
テーマ側や別のプラグインも同じ種類を出していると、著者名やサイト名が違う内容で重なることがあります。
確認する候補は次のとおりです。
- ArticleまたはBlogPosting
- 著者情報
- パンくず
- 組織情報
- プロフィール
- FAQ
- Webサイト名
構造化データを入れれば、必ず検索結果の表示が変わるわけではありません。Googleも、正しく設定された構造化データが検索結果の特別表示を保証するものではないと説明しています。
設定後はGoogleのリッチリザルトテストなどで、エラーと出力内容を見ます。
OGPとSNS用画像
OGPは、記事がSNSやチャットで共有されたときに表示するタイトル、説明文、画像などを指定する仕組みです。
テーマとプラグインの両方で設定している場合は、意図しない画像や古い説明文が表示されることがあります。
次の場所をそろえます。
- サイト全体の既定画像
- 記事ごとのアイキャッチ画像
- トップページ用画像
- サイト名
- SNSアカウント情報
設定を変えたあとも、SNS側に以前の情報が残る場合があります。管理画面で保存した内容と、実際に共有したときの表示を分けて見ます。
アクセス解析の計測タグ
Google Analyticsなどの計測タグを、テーマ、プラグイン、タグ管理ツールの複数箇所へ入れると、同じアクセスが重複して記録されることがあります。
代行前に、現在どこへタグを入れているかを書き出します。
- AFFINGERの管理画面
- SEOプラグイン
- アクセス解析用プラグイン
- Googleタグマネージャー
- 子テーマのファイル
- サーバー側の機能
管理画面へコードが見当たらなくても、別の場所から出力されていることがあります。削除する前に、実際のページでタグが何回読み込まれているかを調べます。
SEOプラグインを入れる目的を一つずつ整理する
SEOプラグインは、入れること自体が目的ではありません。
必要な機能がテーマ側にない、または一つの画面でまとめて管理したい場合に使います。
依頼前には、使いたい機能を次のように分けます。
| 欲しい機能 | テーマ側で管理 | プラグイン側で管理 | 不要 |
|---|---|---|---|
| 検索結果向けタイトル | |||
| 説明文 | |||
| canonical | |||
| noindex | |||
| XMLサイトマップ | |||
| Article構造化データ | |||
| 著者情報 | |||
| パンくず | |||
| OGP | |||
| リダイレクト |
すべての欄を埋める必要はありません。
使わない機能を停止し、どこで管理しているかが分かる状態にするほうが、更新や不具合対応は楽になります。
「SEOに強い設定」の意味を具体的にする
代行を頼むときに「SEOに強くしてください」とだけ伝えると、完成条件が分かりません。
テーマやプラグインの設定だけで、検索順位が保証されることはありません。Googleも、検索順位を自動的に1位へ上げる秘訣はないと案内しています。
依頼内容は、作業として確認できる形に直します。
- 検索結果向けタイトルを入力できる
- 不要な一覧ページを検索対象から外せる
- canonicalが重複していない
- XMLサイトマップが一つに整理されている
- Search Consoleへサイトマップを登録できる
- Article構造化データが重複していない
- 著者名とプロフィールが一致している
- スマートフォンで表示が崩れていない
- 記事URLの形式が決まっている
- 計測タグが二重になっていない
この状態まで具体化すれば、納品時にも同じ項目を使って確認できます。
AI検索向けの設定で誤解しやすいこと
AI検索への対応として、構造化データ、著者情報、FAQなどが挙げられることがあります。
これらは、ページの内容や運営者を機械が読み取りやすくするための情報です。ただし、設定しただけで生成AIの回答へ引用されると約束できるものではありません。
構造化データには、ページに実際に載っている内容を正しく入れる必要があります。Googleも、読者から見えない内容やページと関係のない情報を構造化データへ入れないよう案内しています。
先に整えたいのは次の部分です。
- 誰が書いた記事か分かる
- プロフィールに経歴や担当分野がある
- 記事の更新日が分かる
- 引用元や根拠が示されている
- 見出しと本文の内容が合っている
- 質問に対する答えが本文に書かれている
- 古くなった情報を更新している
構造化データは、本文にない実績や専門性を後から付け足す道具ではありません。記事と運営者情報を整えたうえで、必要な情報を正しく出力します。
AFFINGER6のSEO設定を依頼する前に用意するもの
依頼前には、現在の設定と希望を分けて整理します。
現在のサイト情報
- ブログのURL
- AFFINGER6のバージョン
- 子テーマを使っているか
- 公開済みの記事数
- 使用中のSEOプラグイン
- 使用中のキャッシュプラグイン
- Search Consoleの登録状況
- アクセス解析の設定状況
- 現在使っているサイトマップURL
- AFFINGER7へ移す予定があるか
分からない項目は「不明」と書いて構いません。
自己判断でプラグインを削除したり、設定を初期化したりするより、現在の状態を見せたほうが必要な作業を判断しやすくなります。
困っている画面
設定画面の名前だけでなく、画像も用意します。
- AFFINGER管理のSEO画面
- 投稿画面のSEO入力欄
- SEOプラグインの管理画面
- Search Consoleのエラー画面
- 検索結果の表示
- SNSへ共有したときの表示
- 構造化データのテスト結果
スクリーンショットには、どこが分からないのか短く書き添えます。
「この欄とRank Mathの説明文は両方必要か」「サイトマップが二つあるが、どちらを登録するのか」と書けば、質問の意図が伝わります。
残したい設定
すでに運営中のブログでは、変更してほしくない項目も伝えます。
- 公開済み記事のURL
- 記事タイトル
- カテゴリ構成
- 広告コード
- アクセス解析
- SNS用画像
- 著者名
- プロフィール
- リダイレクト
- Search Consoleの所有権
特に記事URLとリダイレクトは、見た目から判断しにくい部分です。
変更禁止の項目として、先に一覧へ入れておきます。
代行後に受け取る設定表
納品後は、見た目だけでなく、SEO設定の管理場所が分かる資料を受け取ります。
最低限、次の内容があると、その後の更新で迷いにくくなります。
| 項目 | 管理する場所 | 今後の変更方法 |
|---|---|---|
| 記事タイトル | AFFINGERまたはSEOプラグイン | 記事編集画面から変更 |
| 説明文 | AFFINGERまたはSEOプラグイン | 記事編集画面から変更 |
| canonical | 使用する側を記載 | 特別な記事だけ変更 |
| noindex | 使用する側を記載 | 一覧ページごとに変更 |
| サイトマップ | 使用中の機能を記載 | URLと対象ページを保管 |
| 構造化データ | テーマまたはプラグイン | 種類と出力対象を保管 |
| OGP | テーマまたはプラグイン | 既定画像と記事画像を変更 |
| アクセス解析 | タグの設置場所 | 測定IDと管理アカウントを保管 |
「何を設定したか」だけでなく、「今後どこを触ればよいか」が分かる形にします。
プラグインを更新したあとに表示や出力が変わった場合も、管理場所が分かれば原因を探しやすくなります。
AFFINGER6のSEO設定を依頼するときの伝え方
依頼文では、現在の状態、困っていること、完成希望を分けます。
たとえば、次のようにまとめます。
AFFINGER6で運営中のブログについて、SEO設定の整理を依頼したいです。
現在はAFFINGER側のSEO設定に加え、SEOプラグインも有効にしています。どちらでタイトル、canonical、サイトマップ、構造化データを管理しているのか分からない状態です。
公開済みの記事URLとカテゴリは変更せず、二重になっている設定を整理したいです。使用するサイトマップのURLと、今後どこで各項目を変更すればよいかも納品時に教えてください。
AFFINGER7へ移行するかは未定です。6のまま作業する場合と、7へ移行してから作業する場合で対応が変わるかも事前に確認したいです。
このように書けば、単なるデザイン変更ではなく、SEO設定の整理を求めていることが伝わります。
作業前には、次の点もそろえます。
- 作業前のバックアップを誰が取るか
- AFFINGER6のまま作業するか
- AFFINGER7への移行を含むか
- SEOプラグインを残すか
- 公開済みURLを変更しないか
- Search Consoleの設定を含むか
- 構造化データの確認を含むか
- 設定表や操作説明を受け取れるか
- 納品後に自分で変更する範囲
- 不具合が出た場合の連絡方法
まとめ
AFFINGER6のSEO設定を代行してもらうときは、設定項目を増やすのではなく、テーマとSEOプラグインの役割を整理することが先です。
タイトル、説明文、canonical、noindex、サイトマップ、構造化データ、OGP、アクセス解析は、複数の場所で管理されやすい項目です。
依頼前には、AFFINGER6のまま整えるのか、AFFINGER7へ移してから作業するのかを決めます。現在使っているプラグイン、サイトマップURL、Search Consoleの状態、残したい記事URLも一覧にします。
納品後に必要なのは、設定済みの画面だけではありません。どの項目をどこで管理しているか分かる設定表があれば、記事追加やプラグイン更新のたびに迷わずに済みます。

