Kindle A+コンテンツの構成を外注するには?何を載せるか決まらないときの整理方法

Web制作系の依頼

Kindle本を出版したものの、A+コンテンツに何を載せればよいか決まらない。表紙画像、目次、著者紹介を並べても、本の魅力が伝わる構成になるのか分からない。

このような場合は、画像制作だけでなく、掲載内容や順番の整理から外注できます。

ただし、本の原稿を渡して「良い部分を選んでください」と頼むだけでは、著者が最も伝えたかった内容とずれることがあります。

完成原稿とは別に、誰へ向けた本なのか、読者が何に困っているのか、読後に何が分かるのかを短くまとめておくと、構成を考えてもらいやすくなります。

Kindle A+(Aプラス)コンテンツ作成します

 

A+コンテンツは本の要約を載せる場所ではない

A+コンテンツは、Amazonの商品詳細ページへ画像や文章を追加し、本の内容を視覚的に紹介するための機能です。

KDPでは複数のモジュールからレイアウトを選び、一つの詳細ページに最大5つのモジュールを配置できます。シリーズ紹介、著者紹介、表紙の世界観、本のサンプルなど、目的に応じて構成を変えられます。

本文の要点をすべて載せるのではなく、購入を迷っている人が判断するために必要な情報を選びます。

主な役割は次の三つです。

  • 自分向けの本だと気づいてもらう
  • 本で扱う内容を具体的に見せる
  • 表紙と説明文だけでは伝わらない部分を補う

目次をそのまま画像にしただけでは、章の数は伝わっても、読むと何が分かるのかまでは伝わりません。

「第1章 準備」「第2章 実践」と並べるより、「初めてでも迷わない準備」「失敗を減らす実践手順」のように、読者にとっての意味へ置き換えます。

最初に読者の疑問を一つ決める

A+コンテンツの構成を考える前に、その本を見た人が購入前に抱く疑問を一つ選びます。

たとえば、Webライター初心者向けの本なら、次のような疑問があります。

  • 未経験でも始められるのか
  • 何から準備すればよいのか
  • 仕事はどこで探すのか
  • 営業文はどう書くのか
  • 初めての納品で何に気をつけるのか

これらを一枚に詰め込むのではなく、最も大きな疑問を最初の画像で扱います。

例:

  • 未経験でも、初受注までの順番が分かる
  • 案件探しから納品までを一冊で整理
  • 営業文が書けずに止まる人へ

読者の疑問が決まれば、二枚目以降に何を載せるかも選びやすくなります。

誰向けの本かを具体的に伝える

「副業を始めたい人向け」「子育て中の人向け」だけでは、対象が広すぎます。

今どの段階にいる人向けなのかまで伝えます。

広すぎる説明 具体的な説明
副業を始めたい人 副業に興味はあるが、何を選ぶか決まっていない会社員
Kindle作家 初めて電子書籍を出版する人
SNS初心者 投稿を始めたが、何を書けばよいか決まらない店舗担当者
子育て中の人 子どもの朝支度に時間がかかって困っている保護者
投資初心者 証券口座を作ったものの、商品を選べずにいる人

対象者を絞ると、使う写真、色、見出しの言葉も変わります。

同じ投資本でも、初めて口座を作る人向けなら難しそうに見せない方が合います。経験者向けなら、具体的な分析項目や判断基準を見せた方が内容を判断しやすくなります。

読後に何が分かるかを三つまで選ぶ

A+コンテンツへ載せる内容を決められないときは、読後に分かることを三つ書き出します。

たとえば、店舗のInstagram運用についての本なら、次のように整理できます。

  • 投稿テーマの決め方が分かる
  • 写真しかなくても投稿を作れる
  • 一か月分の企画をまとめられる

この三つを、それぞれ画像の小見出しとして使えます。

一方、次のような言葉だけでは内容が見えません。

  • 成功できる
  • 売上が伸びる
  • 人生が変わる
  • 集客できる
  • 稼げるようになる

本の中で説明している行動や判断へ置き換えます。

  • 問い合わせにつながる投稿の役割を分けられる
  • 商品紹介以外の投稿テーマを作れる
  • 投稿前に確認する項目を整理できる

結果を保証するのではなく、本を読むことで何を理解し、何を作れるのかを見せます。

一枚構成と複数枚構成の違い

A+コンテンツは、画像を一枚だけ使う方法と、複数のモジュールを組み合わせる方法があります。KDPでは最大5つのモジュールを使用できますが、必ず上限まで使う必要はありません。

構成 向いている本
一枚 内容が単純で、訴えたい点が一つ
二枚 対象者と本の内容を分けたい
三枚 悩み、学べること、目次を順番に見せたい
四枚以上 著者紹介、シリーズ、図解なども必要
比較表 同じ著者のシリーズを案内したい

枚数を増やすほど多くの情報を載せられますが、同じ説明の繰り返しになることもあります。

最初は、次の三つで構成できないか考えます。

  1. 誰のどのような悩みに向けた本か
  2. 本を読むと何が分かるか
  3. どのような内容を扱うか

著者紹介やシリーズ案内が必要なら、その後に追加します。

基本となる3枚構成

1枚目:誰向けの本か

最初の画像では、読者が自分向けかどうかを判断できるようにします。

入れやすい内容は次の通りです。

  • 読者が抱えている悩み
  • 本の中心テーマ
  • 読後に得られる主な変化
  • 表紙画像
  • 短い補足文

例:

「毎日投稿しているのに問い合わせが増えない店舗担当者へ」

「商品紹介だけに偏らない投稿の作り方」

一枚目で目次を細かく並べるより、誰が読む本なのかを先に伝えます。

2枚目:本で分かること

二枚目では、本の主な内容を三つほどに分けます。

  • 投稿ネタの探し方
  • 写真と文章の組み立て方
  • 一か月分の投稿計画

各項目には、短い説明やアイコンを添えられます。

項目数を増やしすぎると文字が小さくなるため、細かな内容は販売ページの説明文や目次へ任せます。

3枚目:本の中身や進め方

最後に、目次、手順、図解、チェックリストなどを見せます。

たとえば、実践書なら次の流れです。

  1. 対象者を決める
  2. 投稿の役割を分ける
  3. 素材を集める
  4. 一か月分の予定を作る
  5. 公開後の反応を見る

本を読む順番がそのまま行動の流れになっている場合は、章タイトルより手順として見せた方が分かりやすくなります。

本の種類によって載せる内容を変える

ビジネス書・実用書

結果だけでなく、扱う手順や判断基準を見せます。

  • 誰の悩みを解決する本か
  • 読後にできること
  • 主な手順
  • 図解
  • テンプレートやチェックリスト
  • 目次の一部

エッセイ・体験記

結論を並べるより、扱うテーマや語り口を見せます。

  • どのような経験を扱うか
  • 誰に読んでほしいか
  • 印象的な一節
  • 写真や世界観
  • 著者紹介
  • 読後に残したい気持ち

小説

あらすじをすべて説明せず、物語へ入るための材料を見せます。

  • 舞台
  • 主な登場人物
  • 物語の発端
  • 世界観
  • シリーズの読む順番
  • ネタバレにならない短い紹介

絵本・写真集

文章より、絵や写真の雰囲気を中心にします。

  • 中面の一部
  • 主な登場人物
  • 対象年齢
  • 読み聞かせの場面
  • 制作の背景
  • シリーズ作品

問題集・ワークブック

中身の形式や使い方が分かる画像を入れます。

  • 問題の例
  • 書き込み欄
  • 一日の進め方
  • 対象レベル
  • 学習期間
  • 解答や解説の有無

ジャンルが違えば、必要な構成も変わります。ほかのKindle本のA+コンテンツをそのまままねるのではなく、自分の本で購入前に知りたい情報を選びます。

表紙とA+コンテンツの雰囲気をそろえる

A+コンテンツだけを派手にすると、同じ本の紹介に見えないことがあります。

表紙から引き継ぎやすい要素は次の通りです。

  • 基本の色
  • 書体の雰囲気
  • 写真やイラスト
  • 図形
  • モチーフ
  • 著者名の表記
  • シリーズ名

表紙と完全に同じデザインにする必要はありません。

表紙は小さく表示されてもタイトルを読めることが優先されます。A+コンテンツは横長や複数の枠を使えるため、表紙で説明しきれなかった内容を広げられます。

表紙が濃紺と黄色なら、A+コンテンツでもその色を一部使い、背景や図解の色を追加する方法があります。

目次を載せる前に読者向けの言葉へ直す

章タイトルは、著者には内容が分かっても、初めて見る人には意味が伝わらないことがあります。

例:

  • 第1章 準備
  • 第2章 設計
  • 第3章 実践
  • 第4章 改善

A+コンテンツでは、次のように補えます。

  • 第1章 投稿前に決める対象者と目的
  • 第2章 一か月分の企画を作る方法
  • 第3章 写真から投稿を組み立てる手順
  • 第4章 反応を見て次の投稿を直す方法

すべての章を載せる必要はありません。

購入判断に関わる章を三つから五つ選び、「この本には知りたい内容がある」と分かる状態にします。

著者紹介を入れるか判断する

著者紹介は、すべての本に必要とは限りません。

次のような場合は、紹介を入れる意味があります。

  • 著者の経験が本の内容と深く関係している
  • 専門性が購入判断に影響する
  • 体験記やエッセイで人物像を伝えたい
  • 同じ著者のシリーズを販売している
  • 顔や活動内容を知ってもらいたい

反対に、著者紹介を入れても本の内容が分かりやすくならない場合は、目次や図解へ枠を使う方法もあります。

経歴は長く並べず、本との関係が分かる部分に絞ります。

  • どの分野で活動しているか
  • 何年ほど取り組んでいるか
  • なぜこの本を書いたか
  • どのような人を支援してきたか

証明できない実績や、本と関係のない肩書きを詰め込まないようにします。

レビューや実績を載せる前にガイドラインを見る

A+コンテンツには、価格、割引、キャンペーン、「今すぐ購入」といった購入を直接促す文言を入れられません。カスタマーレビューや時間によって古くなる情報、連絡先、QRコード、競合商品との比較にも制限があります。

避けたい例は次の通りです。

  • 今だけ無料
  • 発売記念価格
  • Kindle Unlimitedで読めます
  • 今すぐダウンロード
  • レビュー星5を獲得
  • 読者から絶賛
  • 他の本より分かりやすい
  • 最新版
  • メールアドレス
  • LINE登録用QRコード

引用や推薦にも条件があります。一般の購入者レビューを画像へ載せるのではなく、現在のKDPガイドラインで許可される内容かを提出前に見ます。

画像や文章を作り終えてから削ると構成が変わるため、最初の文言案の段階で外します。

画像素材の使用権を整理する

表紙、本文の図、人物写真、イラストをA+コンテンツへ使う場合は、商品紹介への使用が認められているかを見ます。

確認するものは次の通りです。

  • 表紙制作時の契約
  • 写真素材の利用条件
  • イラストの商用利用範囲
  • 人物写真の掲載許可
  • 図表の転載可否
  • 他社ロゴの使用許可
  • 引用元

自分で購入した素材でも、再配布や広告への利用が制限されている場合があります。

KDPでは、画像とテキストについて必要な権利を持っていることが求められます。また、透かし、低画質画像、モバイルで読めない小さな文字なども拒否理由になり得ます。

使えるか分からない素材は外注先へ送らず、利用条件を確認してから共有します。

制作サイズはモジュールを決めてから確認する

A+コンテンツには複数のモジュールがあり、必要な画像サイズは同じではありません。

KDPの作成画面では、アップロードした画像のサイズが自動で変更されないため、選んだモジュールに合う画像を用意する必要があります。

そのため、外注前に次のどちらまで依頼するかを決めます。

  • 掲載する画像だけを作ってもらう
  • 使用するモジュールの選定から相談する
  • KDPへの登録作業は自分で行う
  • 登録方法の説明も必要
  • 複数枚をどの順番で置くかも考えてもらう

「横長画像を作ってください」だけでは、登録時にサイズが合わないことがあります。

利用するモジュール名、必要サイズ、画像形式を見積もり前にそろえます。

外注先へ渡すもの

構成から依頼する場合は、完成した文言を用意する必要はありません。

代わりに、本の内容を判断できる資料を渡します。

必ず渡したいもの

  • 本のタイトル
  • 表紙画像
  • Amazonの商品ページ
  • 原稿または完成した本
  • 目次
  • 想定する読者
  • 本で最も伝えたいこと

あると進めやすいもの

  • 著者紹介
  • 使用したい写真
  • 本文中の図や表
  • 過去のシリーズ
  • 参考にしたいデザイン
  • 避けたいデザイン
  • 使用できない表現
  • 公開希望日

原稿が長い場合は、特に見てほしい章を指定します。

「全体を読んで選んでください」より、次のように伝える方が内容を拾いやすくなります。

  • 第2章の手順を図解したい
  • 第4章のチェックリストを見せたい
  • 著者紹介より目次を優先したい
  • 初心者向けだと伝えたい
  • 収入を保証する表現は使わない
  • 表紙の青と黄色を残したい

最初に構成案を確認してから画像制作へ進む

構成から外注する場合は、いきなり完成画像を作るより、先に掲載内容と順番を確認する方が手戻りを減らせます。

構成案は、次の程度で構いません。

順番 掲載内容 主な目的
1枚目 読者の悩みと本の結論 自分向けだと気づいてもらう
2枚目 本で分かる三つのこと 内容を具体的に伝える
3枚目 主な目次と実践手順 中身の充実度を見せる
4枚目 著者紹介 本を書く理由を伝える

この段階で、次の点を見ます。

  • 同じことを繰り返していないか
  • 本文にない内容を足していないか
  • 著者が見せたい内容と合っているか
  • ガイドラインに触れる表現がないか
  • 枚数を減らせないか
  • 表紙と雰囲気が合っているか

方向が合ってから画像制作へ進めば、完成後に内容をすべて入れ替える事態を防げます。

初稿で見る順番

初稿が届いたら、装飾より内容から見ます。

  1. 誰向けの本か分かるか
  2. 本文にない内容を書いていないか
  3. 読後に分かることが具体的か
  4. 各画像の役割が重複していないか
  5. 主な文字をスマートフォンでも読めるか
  6. 表紙と同じ本の紹介に見えるか
  7. 画像や文章の権利に問題がないか
  8. ガイドラインに触れる表現がないか

修正内容は、次のように伝えます。

  • 一枚目で初心者向けだと分からない
  • 「売上が増える」は保証できないため変更したい
  • 二枚目と三枚目がどちらも目次の説明になっている
  • 著者紹介よりチェックリストを見せたい
  • 背景の装飾を減らして文字を大きくしたい
  • 表紙の黄色を強調色として残したい

「もっと売れそうに」ではなく、どの読者へ何を伝えたいのかに戻します。

公開予定日から逆算する

A+コンテンツは、作成した画像をアップロードしただけで即時公開されるわけではありません。

KDPでは、販売中または予約注文中の本へA+コンテンツを追加できます。提出後、ガイドラインを満たすコンテンツは8営業日以内に詳細ページへ表示されると案内されています。修正が必要な場合は、さらに時間がかかります。

発売日やキャンペーン日に合わせたい場合は、次の時間も含めて予定を立てます。

  • 構成案の作成
  • 著者による確認
  • 初稿の制作
  • 修正
  • KDPへの登録
  • Amazonの内容確認
  • 拒否された場合の修正と再提出

公開したい日の直前に画像を受け取る予定では、Amazon側の確認が間に合わないことがあります。

A+コンテンツの構成から依頼するとき

依頼前には、本の内容と希望する構成を一枚の資料へまとめます。

本について

  • タイトル
  • ジャンル
  • 表紙
  • 商品ページ
  • 原稿
  • 目次
  • シリーズの有無

読者について

  • 誰向けの本か
  • 読者が現在困っていること
  • 読後に分かること
  • 初心者向けか経験者向けか

掲載内容について

  • 最も見せたい章
  • 使いたい図や表
  • 著者紹介の有無
  • 本文の引用
  • 使用したくない表現
  • 希望する画像枚数

デザインについて

  • 表紙から残したい色
  • 希望する雰囲気
  • 避けたい雰囲気
  • 使用する写真
  • 参考画像
  • 使用できない素材

納品と公開について

  • 希望納品日
  • 公開希望日
  • 使用するモジュール
  • 必要な画像サイズ
  • JPGまたはPNG
  • KDPへの登録を自分で行うか
  • 実績公開の可否

依頼文は次のようにまとめられます。

「店舗向けInstagram運用についてのKindle本です。主な読者は、商品写真はあるものの投稿内容を決められない個人事業主です。読後に、投稿テーマの探し方、一か月分の企画の作り方、写真から投稿を組み立てる方法が分かります。第2章の投稿分類と、第4章のチェックリストをA+コンテンツで見せたいです。著者紹介より本の中身を優先し、3枚程度の構成案から相談したいです。表紙の濃紺と黄色を残し、初心者でも難しく感じないデザインを希望します。」

Kindle A+(Aプラス)コンテンツ作成します

 

まとめ

Kindle A+コンテンツの構成を考えるときは、目次や著者紹介をすべて並べるのではなく、購入前の読者が何を知りたいかから決めます。

基本は、誰向けの本か、本を読むと何が分かるか、どのような内容を扱うかの三つです。

構成から外注する場合は、表紙と原稿だけでなく、想定する読者、最も見せたい章、読後に分かること、使えない表現を伝えます。

先に画像ごとの役割と順番を確認し、その後にデザインへ進めば、完成後の大きな作り直しを減らせます。

また、A+コンテンツには価格、キャンペーン、購入を直接促す言葉などの制限があります。公開予定日からAmazon側の確認期間も逆算し、画像制作と登録の両方に余裕を持たせましょう。

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