「115万キロのフィルム」でプロフィールムービーを作りたいものの、写真を何枚用意すればよいのかわからない。新郎、新婦、ふたりの写真を同じ枚数にするべきか迷う人もいるでしょう。
必要な写真枚数に、全商品共通の正解はありません。同じ曲を使うムービーでも、一画面に一枚を大きく見せる構成と、複数枚を並べる構成では必要枚数が変わります。
先に決めたいのは総枚数ではなく、新郎、新婦、ふたりの各パートで何を伝えるかです。
同じ曲でも必要な写真枚数は違う
現在販売されている「115万キロのフィルム」向けプロフィールムービーを見ると、必要写真枚数は42枚、47枚、48枚、56枚などさまざまです。
差が出る主な理由は次の通りです。
- 一画面に使う写真の枚数
- オープニングとエンディングの長さ
- 新郎・新婦・ふたりの時間配分
- 写真以外に動画を入れるか
- コメントを読ませる時間
- 曲のどの位置でパートを切り替えるか
- 写真を曲のリズムに細かく合わせるか
そのため、別の商品で「48枚必要」と書かれていても、依頼するムービーに48枚をそのまま当てはめられるとは限りません。
まず依頼先のサンプルを見て、一画面に何枚表示されているか、各パートがどのくらい続くかを見ます。
最初の候補は40枚前後から集める
必要枚数がまだ決まっていない段階では、40枚前後を一つの目安にすると整理しやすくなります。
たとえば、次のような配分です。
| パート | 写真枚数の目安 |
|---|---|
| 新郎 | 10〜12枚 |
| 新婦 | 10〜12枚 |
| ふたり | 14〜16枚 |
| 冒頭・最後 | 2〜4枚 |
| 合計 | 36〜44枚 |
これは完成時の絶対的な基準ではありません。
制作するムービーが複数写真を並べるタイプなら、さらに多く必要になることがあります。一枚を長く見せる構成なら、30枚台でも成立します。
最初は必要枚数より少し多めに候補を集め、サンプルの構成に合わせて減らす方法が現実的です。
新郎と新婦を完全に同じ枚数にする必要はない
新郎と新婦で写真の残り方が違うことは珍しくありません。
片方は家族が多くの写真を撮っていた一方、もう片方は学生時代の写真がほとんど残っていないこともあります。
無理に同じ枚数へそろえると、次のような問題が起きます。
- 似た写真が何枚も続く
- 画質の低い写真まで入る
- 内容の薄い場面が増える
- 片方だけコメントが書きにくくなる
枚数より、各パートの上映時間が極端に違わないことを優先してください。
写真が少ない側は、一枚を少し長く見せたり、趣味や家族との写真を入れたりすることで調整できます。
新郎・新婦パートは年代を一通りそろえる
生い立ちパートでは、写真のきれいさより、年代の流れが伝わることが大切です。
次のように年代を分けて候補を集めます。
- 乳幼児期
- 幼稚園・保育園
- 小学生
- 中学生
- 高校生
- 大学・専門学校
- 社会人
- 家族との写真
- 友人との写真
- 趣味や部活動
すべての年代を一枚ずつ入れる必要はありません。
小学校の写真が多く、中学校の写真が少ないなら、小学校を二枚、中学校を一枚にする方法もあります。進学ごとに機械的に一枚ずつ並べるより、本人らしさが伝わる場面を残してください。
一枚目は赤ちゃん写真に限定しなくてよい
プロフィールムービーでは、生まれた頃の写真から始める構成が定番です。
ただし、赤ちゃん写真が見つからない場合や、画質が悪くて顔が見えない場合は、幼少期の写真から始めても問題ありません。
一枚目に向いているのは、次のような写真です。
- 顔がはっきり見える
- 家族が見て当時を思い出せる
- 年齢や状況を説明しやすい
- 次の写真へつながる
- 画面いっぱいに表示しても大きく崩れない
「生後何か月の写真でなければならない」と考えるより、パートの始まりとして見やすい写真を選びます。
ふたりのパートは少し多めに確保する
「115万キロのフィルム」は、ふたりの人生やこれからを映画に重ねた曲として結婚式で使われています。
新郎と新婦の生い立ちだけで終わらず、出会ってから現在までの写真をしっかり残すと、曲と映像をつなげやすくなります。
ふたりのパートでは、次の場面から候補を集めます。
- 出会った頃
- 初めて撮った写真
- 初めての旅行
- 誕生日や記念日
- 普段の食事
- 共通の趣味
- 家族との顔合わせ
- プロポーズ
- 入籍日
- 前撮り
- 結婚式準備
旅行写真と前撮り写真だけでそろえると、きれいには見えますが、日常のふたりが伝わりにくくなります。
画質のよい写真だけでなく、スマートフォンで撮った自然な表情も混ぜると、内容に変化が出ます。
最後に使う写真を先に決める
写真選びが進まないときは、ムービーの最後に使う一枚を先に決めます。
最後の写真は、ゲストへのメッセージや披露宴の進行につながる場面で使われます。
向いている写真は次の通りです。
- ふたりが一緒に写っている
- 顔や衣装がはっきり見える
- 背景が散らかっていない
- 文字を置く余白がある
- 横長に切っても主要部分が残る
- 披露宴の雰囲気と合っている
前撮り写真があるなら有力な候補ですが、必須ではありません。
日常写真でも、ふたりらしい表情があり、明るさと画質に問題がなければ最後に使えます。
一画面の写真枚数で総数が変わる
「写真40枚」と書かれていても、40画面あるとは限りません。
一画面に二枚や三枚を並べる構成では、表示される画面数より写真数のほうが多くなります。
| 表示方法 | 特徴 | 写真選びの注意点 |
|---|---|---|
| 一画面に一枚 | 表情を大きく見せられる | 似た構図を続けない |
| 一画面に二枚 | 同じ時期をまとめやすい | 明るさや色を近づける |
| 一画面に三枚以上 | 写真を多く使える | 顔が小さくなりやすい |
| 一枚を背景に使う | 映画らしい見せ方ができる | 横長に切れる範囲を見る |
集合写真を小さな枠へ入れると、一人ひとりの顔が見えなくなることがあります。
大人数の写真は一枚で大きく表示し、人物のアップや日常写真は複数枚でまとめるなど、写真の内容に応じて使い分けます。
曲の長さだけで写真を増やさない
同曲をフルで使うプロフィールムービーでは、上映時間が5分台になる構成があります。
「曲が長いから写真をできるだけ増やそう」と考えると、一枚あたりの表示が短くなります。
ゲストが写真とコメントを見るには、一定の時間が必要です。
特に次の画面は、切り替えを速くしすぎないほうがよいでしょう。
- 幼少期の家族写真
- 集合写真
- 長めのコメントがある写真
- ゲスト本人が写っている写真
- 最後のメッセージ画面
反対に、同じ旅行の写真やポーズ違いの前撮り写真は、テンポよく切り替えても内容を追いやすい写真です。
曲全体を均等な速さにせず、見せたい場面と流す場面を分けます。
コメントを長くするなら写真を減らす
プロフィールムービーでは、写真の枚数とコメントの長さを別々に考えられません。
写真を多く使い、一枚ごとに長いコメントを付けると、読む前に次の画面へ切り替わります。
コメントは、写真を見ればわかる説明を省きます。
| 写真 | 長すぎるコメント | 短くしたコメント |
|---|---|---|
| 幼少期 | 3歳の頃は毎日のように公園へ遊びに行っていました | 毎日暗くなるまで公園遊び |
| 部活動 | 高校ではサッカー部に所属して3年間頑張りました | 高校3年間はサッカー漬け |
| 旅行 | ふたりで初めて沖縄へ旅行したときの写真です | 初旅行は大雨の沖縄 |
| 友人 | 大学時代から今も仲良くしている大切な友人です | 今も変わらない大学の仲間 |
出来事をすべて説明するのではなく、その写真を選んだ理由が伝わる一言にします。
曲に合わせるならパートの切り替え位置を見る
楽曲に合わせたプロフィールムービーでは、単純に写真を等間隔で切り替えるだけでなく、曲の展開に合わせて場面を変えることがあります。
たとえば、次のような流れです。
- 曲の始まりでタイトルを表示する
- 新郎の生い立ちを紹介する
- 新婦の生い立ちへ切り替える
- ふたりの出会い以降を見せる
- 盛り上がる部分で前撮りやお気に入り写真を使う
- 最後にゲストへのメッセージを表示する
具体的な切り替え位置は、ムービーのデザインによって違います。
自分で写真順を決める場合も、全写真を均等に配るのではなく、大きく見せたい写真を後半へ残しておくと構成を作りやすくなります。
動画を入れる場合は写真一枚と同じ扱いにしない
プロフィールムービーへ動画を入れる場合は、その分だけ写真の表示時間が減ります。
動画は一秒だけ入れても内容が伝わりにくいため、写真より長い時間を使うことが一般的です。
動画を候補にするなら、次の内容を整理します。
- 使いたい開始位置
- 終了位置
- 音声を残すか
- 縦動画か横動画か
- 誰が写っているか
- どのパートへ入れたいか
30秒の動画をそのまま送るのではなく、「8秒から15秒まで使いたい」と指定すると伝わりやすくなります。
動画を二本入れるなら、写真を数枚減らす前提で考えます。
画質の低い写真も小さく使えば残せる
昔の携帯電話で撮った写真や、紙焼き写真をスマートフォンで取り込んだ画像は、前撮り写真より粗く見えます。
画質が低いからといって、思い出の写真をすべて外す必要はありません。
次の方法で使えることがあります。
- 一画面に大きく広げない
- フィルム枠の中へ入れる
- 同じ年代の写真と並べる
- 背景へぼかして使う
- 表示時間を短めにする
ただし、SNSから保存した画像やスクリーンショットを使う前に、元データが残っていないか探してください。
家族や友人のスマートフォン、以前使っていた端末、クラウド、パソコンに元画像が残っている場合があります。
写真は候補と確定を分けて管理する
写真を集める段階では、必要枚数ぴったりまで絞る必要はありません。
次のようにフォルダを分けます。
- 必ず使いたい写真
- できれば使いたい写真
- 構成に合えば使いたい写真
- 画質に不安がある写真
- 最後に使いたい写真
- 使用しない写真
ファイル名には番号と内容を入れます。
- 01_新郎幼少期
- 02_新郎高校時代
- 03_新婦家族写真
- 04_新婦大学友人
- 05_ふたり初旅行
- 06_入籍日
- 07_前撮り
- 08_最後に使いたい写真
候補写真を多めに送れる場合でも、優先順位を書いておくと、制作する側が勝手に大切な写真を外す事態を防げます。
市販音源を映像へ入れる場合は手続きが必要
「115万キロのフィルム」はISUMの楽曲データベースに登録されています。
市販音源をプロフィールムービーへ収録する場合は、作詞家・作曲家の著作権と、アーティストやレコード会社などの著作隣接権について手続きが必要です。ISUMでは両方をまとめて申請できます。
依頼前には次の点を聞いておきます。
- ISUM申請を誰が行うか
- 使用する音源を誰が用意するか
- CD音源か配信音源か
- 申請費用が制作費に含まれるか
- ムービーをSNSへ投稿する予定があるか
披露宴で上映するための手続きと、完成動画を動画共有サイトやSNSへ公開するための手続きは別です。ISUMも、インターネット公開には別途許諾が必要と案内しています。
式場へ先に聞いておく内容
写真選びと並行して、式場の上映条件も調べます。
- 画面比率は16対9か4対3か
- MP4データを持ち込めるか
- DVDやBlu-rayが必要か
- 映像前後の黒画面は何秒必要か
- 文字を入れてよい範囲
- 市販音源の申請方法
- 完成品の提出期限
- 本番前に試し再生できるか
式場から映像制作の案内書を受け取っている場合は、自分で内容を書き直さず、そのまま制作する人へ送ってください。
「DVDで提出」と言われた場合も、動画ファイルをDVDへ保存するだけなのか、DVDプレーヤーで再生できる形式が必要なのかで作り方が変わります。
制作を頼む前にまとめる内容
写真を選び終えたら、次の内容を一つにまとめます。
- 挙式日
- 式場への提出期限
- 希望する完成日
- 画面比率
- 納品形式
- 使用する曲
- 音楽申請を誰が行うか
- 新郎の候補写真
- 新婦の候補写真
- ふたりの候補写真
- 最後に使いたい写真
- 写真ごとのコメント
- 入れたい動画
- 修正したい構成
- 式場からの注意事項
依頼先の商品ページに推奨枚数が書かれている場合は、その枚数に合わせて確定します。
枚数がわからない段階では、候補写真を40〜50枚ほど集め、必須写真へ印を付けてから相談すると整理しやすくなります。
まとめ
「115万キロのフィルム」のプロフィールムービーに必要な写真枚数は、商品や構成によって異なります。
最初は新郎10〜12枚、新婦10〜12枚、ふたり14〜16枚、冒頭と最後に2〜4枚ほどを目安に候補を集めてください。
新郎と新婦の枚数を完全にそろえる必要はありません。各年代が伝わる写真を残し、ふたりのパートには出会い、旅行、日常、入籍、前撮りなど変化のある写真を選びます。
写真枚数だけでなく、コメントの長さ、動画の有無、一画面に表示する枚数によっても必要数は変わります。式場の上映条件と音楽手続きも調べ、依頼するムービーの構成に合わせて最終枚数を決めてください。

