Amazonの商品動画を女性モデル入りで外注する前に|撮影指示書で決める7項目

動画編集・映像制作系の依頼

Amazonの商品動画に女性モデルを入れたいと考えても、「商品を使っている様子をおしゃれに撮ってください」だけでは、完成後に修正が増えやすくなります。

同じ商品でも、モデルの見せ方、使う場所、手元の動き、服装、テロップによって印象は大きく変わります。撮影が終わってから変更すると、編集では直せず、撮り直しが必要になることもあります。

外注前に決めたいのは、細かなカメラ用語ではありません。誰に何を伝える動画なのか、モデルに何をしてもらうのか、どの場面を必ず撮るのか。この3点を具体的にすることが先です。

Amazon等ECサイトの商品動画撮影・編集します

 

最初に動画の使用場所を決める

Amazon向けと伝えるだけでは、用途が十分に伝わりません。

同じAmazon内でも、商品詳細ページに載せる動画と動画広告では、見せ方が異なります。さらにInstagramやTikTokでも使う予定があれば、縦長画面への作り直しが必要になることがあります。

使用場所 動画で優先する内容 外注時に伝えること
Amazonの商品詳細ページ 使い方、サイズ感、商品の動き 商品ページで分かりにくい点
Amazonの動画広告 冒頭の分かりやすさ、短い訴求 最初に見せたい特徴
自社ECサイト ブランドの雰囲気、使用場面 ページ全体の色や印象
Instagram・TikTok 縦長構図、テンポ、字幕 画面比率と投稿先
複数媒体で共用 後から編集しやすい素材 横長版と縦長版の両方が必要か

Amazonは、商品詳細ページに画像6枚と動画1点を登録する構成を案内しています。動画だけで説明を完結させるのではなく、画像では伝わりにくい動きや使い方を補う役割として考えると、内容を決めやすくなります。

女性モデル入りが向いている商品

女性モデルを入れる目的は、画面を華やかにすることではありません。人が使うことで、商品の大きさや使い方が分かりやすくなる場合に効果があります。

たとえば、次のような商品です。

  • 手に持ったときの大きさを見せたい生活用品
  • 肌や髪への使い方を見せたい美容用品
  • 装着手順が分かりにくい健康用品
  • 操作している手元を見せたい小型家電
  • 調理中の動きを見せたいキッチン用品
  • バッグやアクセサリーなど、身につけた状態を見せたい商品
  • 室内で使う様子を伝えたい家具や収納用品

反対に、モデルが画面にいることで商品が小さく見える場合や、数値・構造の説明が中心となる商品では、人物を入れないほうが分かりやすいこともあります。

モデルを使うかどうかは、商品の特徴ではなく「人が使っている場面を見せる必要があるか」で判断します。

撮影指示書で決める7項目

1.モデルに何をしてもらうか

「商品を使う」では指示が広すぎます。動作を場面ごとに書きます。

ハンドクリームなら、次のように分けられます。

  1. 商品を手に取る
  2. キャップを開ける
  3. 手の甲に出す
  4. 指で伸ばす
  5. 使用後の手元を見せる
  6. 商品を洗面台に置く

この形なら、必要な映像が抜けにくくなります。

手順が決まっていない場合は、商品説明書や販売ページをもとに、「購入者が迷いそうな動き」を探します。開け方、組み立て方、装着方法、収納方法などが候補です。

2.顔を出す範囲

女性モデル入りの動画でも、必ず顔全体を映す必要はありません。

映し方 向いている動画 注意点
顔全体 親しみや生活感を出したい 表情や髪型の印象が強くなる
口元から下 商品と使用動作を見せたい 美容用品では塗る場所を指定する
首から下 服、バッグ、家電、生活用品 姿勢や服装の指定が必要
手元だけ 操作方法や質感を見せたい 手や爪の見え方も決める
後ろ姿 室内での使用場面を見せたい 商品が隠れない構図にする

顔を出すか決めるときは、商品との関係を考えます。

顔が映っていても、商品が小さくて見えなければ、商品動画としては使いにくくなります。反対に、化粧品やヘアケア用品では、使用する場所まで映したほうが分かりやすい場合があります。

3.年齢層と服装

「女性モデル」とだけ伝えると、依頼者が想定している購入者と、モデルの印象が合わないことがあります。

少なくとも次の内容は伝えます。

  • 想定している購入者の年代
  • 服装の雰囲気
  • 髪型
  • ネイルの可否
  • アクセサリーの可否
  • 商品と避けたい色
  • 季節感
  • 部屋着、外出着、仕事着などの設定

白い商品を白い服の前で持つと、輪郭が分かりにくくなります。黒い商品も、暗い服や背景に重なると形が見えません。

ブランドカラーだけでなく、商品が見やすい組み合わせかも見ておきます。

4.冒頭で見せる場面

動画の冒頭をロゴだけにすると、商品が何なのか分かるまでに時間がかかります。

Amazon Adsでは、最初の数秒以内に商品や興味を引く場面を見せ、内容を簡潔にまとめることが案内されています。動画内で伝える中心的な情報も、増やしすぎず、絞ったほうが分かりやすくなります。

冒頭の候補には、次のようなものがあります。

  • 商品を使っている場面
  • 商品を手に取る場面
  • 開閉や変形など、特徴的な動き
  • 使用前に困っている場面
  • 完成した状態
  • 収納前と収納後の違い

商品の箱を置いた映像から始めるより、購入者が知りたい動きを先に見せたほうが、内容を理解しやすくなります。

5.テロップに入れる言葉

撮影前にテロップを決めておくと、その文字を置く場所まで考えて撮影できます。

右側に文字を入れる予定なのに、モデルと商品を画面中央から右に置いてしまうと、文字を重ねる場所がなくなります。

テロップは、商品の説明文をそのまま並べるのではなく、映像だけでは伝わらない情報に絞ります。

  • サイズ
  • 重量
  • 使用手順
  • 対応する機器や場所
  • 使用できる時間
  • セット内容
  • 素材
  • 注意事項

「絶対」「必ず」「誰でも」「最も売れている」など、根拠を示しにくい言葉は避けます。Amazon Adsでも、根拠のない主張や読みにくい文字は、動画が却下される理由として挙げられています。

商品ページに書いてある文章だから使えるとは限りません。撮影前に、動画へ入れる文章だけを一覧にしておくと修正を減らせます。

6.必要な画面サイズと納品データ

Amazon用の横長動画を、そのまま縦長のSNS投稿に使うと、左右が切れて商品やモデルの手元が見えなくなることがあります。

複数の場所で使う予定があるなら、依頼時に次の内容を伝えます。

  • Amazonの商品詳細ページで使う
  • Amazon広告でも使う
  • 自社ECサイトに載せる
  • Instagramリールに使う
  • TikTokに使う
  • 音声なしでも内容が分かるようにする
  • テロップなしの映像も残す
  • BGMなしのデータも必要
  • 短く編集した別版も必要

完成動画だけでなく、文字やBGMを入れていない素材が必要かも先に決めます。

納品後に別媒体へ使う予定が出ても、元の映像が残っていなければ作り直せない場合があります。

7.商品発送と撮り直しの条件

商品を送って撮影してもらう場合は、映像の内容だけでなく、商品の扱い方も伝えます。

  • 開封してよい商品か
  • 外箱も撮影するか
  • シールや保護フィルムを外してよいか
  • 食品や化粧品を実際に使用してよいか
  • 組み立て後に元へ戻せるか
  • 使用済み商品の返送が必要か
  • 予備の商品を送るか
  • 汚れや傷が出やすい部分
  • 撮影後の返送先
  • 返送期限

消耗品を1個だけ送ると、撮影中に使い切り、撮り直せなくなることがあります。液体、食品、貼り付け用品、使い切り商品などは、必要な個数を撮影者と決めてから送ります。

参考動画は雰囲気ではなく場面を指定する

参考動画を送るときは、「このような感じ」だけで終わらせないことが大切です。

どの部分を参考にしてほしいのかを添えます。

  • 0秒から3秒の商品の見せ方
  • 手元を近くから撮る構図
  • 明るい室内の雰囲気
  • ゆっくりしたモデルの動き
  • 文字の少なさ
  • カットが変わる速さ
  • 背景に置かれている小物

参考動画を丸ごと再現してほしいのか、一部分だけ参考にするのかでも仕上がりは変わります。

色、テンポ、構図、モデルの動きに分けて伝えると、撮影者が判断しやすくなります。

撮影指示書にそのまま使える項目

依頼時には、次の順番でまとめると伝わりやすくなります。

商品情報

  • 商品名
  • 商品ページのURL
  • 商品のサイズと重さ
  • セット内容
  • 主な使い方
  • 壊れやすい部分
  • 取り扱い上の注意

動画の目的

  • 掲載する場所
  • 想定している購入者
  • 動画で最も伝えたい特徴
  • 購入者が迷いやすい点
  • 画像だけでは伝えにくい点

モデルの条件

  • 希望する年代
  • 顔出しの範囲
  • 服装
  • 髪型
  • ネイル
  • アクセサリー
  • 必要な動作

必要な映像

  • 必ず撮る場面
  • できれば撮りたい場面
  • 撮影してほしくない場面
  • 商品の向き
  • 手元の位置
  • 使用する部屋や背景

編集内容

  • 動画の長さ
  • 画面サイズ
  • テロップ
  • ロゴ
  • BGM
  • 効果音
  • ナレーション
  • 納品する動画の本数

撮影を依頼する前に整理しておくこと

撮影指示書を作るときは、すべての希望を同じ優先度にしないほうが進めやすくなります。

「必ず必要」「できれば入れたい」「なくてもよい」の3段階に分けます。

たとえば、使用手順の映像は必須、部屋全体を見せる映像はできれば必要、外箱を回転させる映像はなくてもよい、という形です。

あわせて、初稿を誰が見るのかも決めておきます。担当者が確認したあとに上司や取引先から別の要望が出ると、編集のやり直しや撮り直しにつながります。

商品を発送する前に、関係者の意見を一度まとめておくと、完成後の大きな変更を防げます。

Amazon等ECサイトの商品動画撮影・編集します

 

まとめ

Amazonの商品動画を女性モデル入りで外注するときは、モデルの見た目だけでなく、何をどの順番で行うかを決めておく必要があります。

特に先に固めたいのは、次の7項目です。

  • モデルに行ってもらう動作
  • 顔を出す範囲
  • 年齢層と服装
  • 冒頭で見せる場面
  • テロップに入れる言葉
  • 画面サイズと納品データ
  • 商品発送と撮り直しの条件

撮影前の指示が具体的であれば、必要な場面が抜けにくくなり、完成後の修正も減らせます。

まずは商品ページを見ながら、「画像では伝わらないこと」を書き出します。その内容をモデルの動作に置き換えると、撮影指示書を作りやすくなります。

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