BASEショップへのアクセスは増えている。それでも注文が入らない場合、集客以外の場所でお客様が離れていると考えられます。
ショップの色やテーマをすべて変える前に、トップページ、商品一覧、商品ページ、カートのどこで止まっているかを調べます。
原因が商品説明にあるのにトップページだけを作り直しても、購入数は変わりません。見る順番を決めて、直す場所を絞ることが先です。
最初にアクセス不足と購入率不足を分ける
売れない原因は、大きく二つに分かれます。
一つは、ショップを見に来る人が少ないこと。もう一つは、見に来ているのに買われていないことです。
| 状況 | 先に見る場所 |
|---|---|
| ショップへのアクセスが少ない | SNS、検索、広告、外部リンク |
| トップページは見られるが商品ページへ進まない | メイン画像、商品分類、メニュー |
| 商品ページは見られるがカートへ入らない | 写真、説明、価格、送料、返品条件 |
| カートには入るが注文されない | 追加費用、配送条件、決済、入力の負担 |
| 一度は売れるが繰り返し買われない | 商品満足度、再購入の案内、品ぞろえ |
アクセスがあるというだけでは、十分とは限りません。
SNS投稿を見た人が商品に興味を持って来店しているのか、プレゼント企画や知人の紹介で一時的に見られているだけなのかでも、購入の見込みは変わります。
まずは、どこから来た人が、どのページを見ているかを確認します。
1.最初の画面で何の店か分からない
トップページを開いた直後に、何を売っているショップなのか分からないと、商品を見る前に戻られます。
大きな画像を置いていても、雰囲気だけの写真では商品が伝わらないことがあります。
最初の画面には、次の情報を入れます。
- 何を販売しているか
- 誰に向けた商品か
- 他店との違い
- 商品一覧へ進む場所
- 開催中の案内
たとえば、陶器を販売するショップなら、「暮らしを彩る器」だけでは具体性が足りません。
「食洗機で使える軽量の普段使い食器」のように、商品の特徴まで書くと判断しやすくなります。
BASEでは、対応するテーマを使うことでトップページに大きなメイン画像を掲載できます。画像だけで終わらせず、商品や企画が分かる言葉を組み合わせます。
2.SNS投稿と移動先の内容がつながっていない
Instagramで一つの商品を紹介したのに、リンク先がショップのトップページになっていると、訪問者は同じ商品を探し直すことになります。
商品数が多いショップほど、この手間で離れやすくなります。
SNSや広告から誘導するときは、投稿内容に合うページへ直接つなげます。
- 商品紹介から商品ページへ
- 新作紹介から新作一覧へ
- ギフト特集からギフト商品へ
- セール告知から対象商品へ
- ブランド紹介からABOUTページへ
訪問者に探させないことが基本です。
トップページへ誘導する場合も、紹介した商品が最初の画面や見つけやすい位置にあるかを見ます。
3.商品一覧で違いを判断できない
商品一覧に似た写真が並び、商品名も「ピアスA」「ピアスB」のようになっていると、どれを選ぶべきか分かりません。
一覧画面では、商品ページを開く理由を作ります。
見直す部分は次のとおりです。
- 写真だけで商品の形が分かるか
- 背景や明るさがそろっているか
- 商品名から特徴が分かるか
- 色違いと別商品を区別できるか
- 売り切れ商品ばかり並んでいないか
- 人気商品が埋もれていないか
「リネンシャツ」よりも、「洗濯機で洗える七分袖リネンシャツ」のほうが、商品を開く理由が伝わります。
ただし、商品名へ説明を詰め込みすぎると読みづらくなります。購入判断に関わる特徴を一つか二つに絞ります。
4.商品写真だけでは大きさや使い方が分からない
白い背景で商品だけを撮った写真は形を伝えるのに向いていますが、使用時の大きさまでは分かりません。
商品に応じて、次の写真を追加します。
- 正面、横、裏側
- 手に持った状態
- 身に着けた状態
- 家具や日用品と並べた状態
- 素材を拡大した写真
- 内容物をすべて並べた写真
- 包装した状態
- 色違いを比較した写真
サイズを数字だけで書いても、購入者が定規を出して確認するとは限りません。
バッグなら人が持った写真、食器なら料理を盛った写真、アクセサリーなら着用写真があると、使う場面を想像できます。
BASE公式も、アクセスがあるのに売れない場合は、商品画像や説明内容が購入を後押しできているかを見直すよう案内しています。
5.商品説明が特徴の羅列で終わっている
素材、色、サイズだけを書いても、購入後の姿は伝わりません。
商品説明は、次の順番にすると読みやすくなります。
- どのような商品か
- どのような人や場面に合うか
- 他の商品との違い
- サイズ、素材、内容量
- 使用方法や手入れ
- 注意点
- 発送時期
たとえば「綿100%」だけでなく、「肌に触れても刺激が少なく、季節を問わず使いやすい綿素材」のように、購入者にとっての意味まで書きます。
ただし、根拠のない効果や過剰な表現は避けます。
また、説明文を長くするだけでは読みやすくなりません。見出しや箇条書きを使い、知りたい情報を探せる形にします。
BASEには、商品説明へ画像やスライドショーなどを追加できる機能もあります。写真と文章を交互に配置すれば、説明が長い商品でも内容を追いやすくなります。
6.送料や返品条件が購入直前まで分からない
商品を気に入っても、送料や到着時期が分からないと、カートへ進みにくくなります。
次の情報を商品ページや案内ページで見つけやすくします。
- 送料
- 送料無料になる条件
- 発送までの日数
- 配送方法
- 日時指定の可否
- ギフト包装の可否
- 返品できる条件
- 不良品が届いた場合の対応
特に、商品価格に対して送料の割合が大きい場合は、早い段階で表示したほうが親切です。
購入画面で初めて送料を知る形になると、「思ったより高い」と感じて離れやすくなります。
BASEでは一律送料のほか、配送方法や地域などに応じた送料設定も行えます。実際の発送方法とショップ上の説明をそろえておきます。
7.スマホで商品を探しにくい
SNSからの訪問者は、スマートフォンでショップを見ることが多くなります。
パソコンでは整っていても、スマホでは次の問題が出ることがあります。
- メイン画像が大きすぎる
- 文字が画像の外へ切れている
- 商品へ進むまでスクロールが長い
- ボタンが小さい
- 文字が薄くて読みにくい
- 商品説明が一つの長い段落になっている
- メニューの分類が分かりにくい
制作画面だけで判断せず、実際のスマートフォンで操作します。
トップページを開き、商品を探し、説明を読み、カートへ入れるところまで進めてください。途中で迷った場所が、そのまま改善候補になります。
テーマを変えるだけでは直らない部分もある
BASEには無料テーマ、有料テーマ、デザインパーツなどがあり、ショップの見た目を変更できます。デザインパーツでは、画像、文章、SNSバナー、ピックアップ商品などを追加できます。
ただし、テーマを変えれば必ず売れるわけではありません。
| 問題 | 主な改善方法 |
|---|---|
| 写真が暗い | 商品写真を撮り直す |
| 特徴が分からない | 商品名と説明を直す |
| 商品を探しにくい | カテゴリーと並び順を直す |
| ブランド感が合わない | 色、書体、テーマを見直す |
| 情報が不足している | 送料、返品、FAQを追加する |
| SNSとのつながりが弱い | 投稿先とリンク先を合わせる |
| トップページが長すぎる | 情報を減らし、優先順位を付ける |
現在の問題が文章や写真なら、テーマを変えずに直せます。
反対に、必要な商品分類やメイン画像を置けない場合は、テーマ変更やページ全体の作り直しを検討します。
テーマを変更すると、それまでのデザイン設定が意図どおりに引き継がれない場合があります。現在の画面を保存し、変更後に各ページを見直します。
すべてを同時に直さない
アクセスがあるのに売れないと、トップページ、写真、商品説明、価格を一度に変えたくなります。
しかし、まとめて変更すると、何が良かったのか分かりません。
次の順番で進めます。
- 商品ページまで見られているか調べる
- 主力商品を一つ決める
- 写真と説明を直す
- 送料と返品条件を見やすくする
- SNSから商品ページへ直接つなぐ
- スマホで購入まで操作する
- 反応を見てトップページを直す
最初は、アクセスの多い商品や、利益を確保しやすい商品から改善します。
売れない商品をすべて均等に直すより、売りたい商品のページを一つ完成させ、その形をほかの商品へ広げるほうが進めやすくなります。
制作を依頼する前にまとめる内容
BASEショップの見直しを外部へ頼む場合は、「売れるデザインにしてほしい」だけでなく、現在の状況を伝えます。
用意する内容は次のとおりです。
- ショップのURL
- 主に売りたい商品
- アクセスが多いページ
- SNSや広告からの流入先
- 現在困っていること
- 参考にしたいショップ
- 残したいデザイン
- 変えたいデザイン
- 商品写真や文章の有無
- 公開したい時期
ショップ全体の作り直しが必要なのか、トップページと主力商品の修正だけで足りるのかも相談しやすくなります。
自分で直すか、制作を依頼するかの判断基準
商品写真の追加、説明文の修正、送料案内の追記など、直す場所がはっきりしている場合は、自分でも対応できます。まずはアクセスの多い商品を一つ選び、写真、説明、送料表示を順番に直して反応を見ます。
一方、次のような状態なら、ショップ全体の見直しを依頼したほうが進めやすくなります。
- 何を直せばよいのか分からない
- トップページから商品ページへ進まれていない
- 商品数が増えて、カテゴリーやメニューが分かりにくい
- スマホ表示で文字や画像のバランスが悪い
- SNSで見せている雰囲気とショップのデザインが合っていない
- 商品写真や説明文を直しても注文が増えない
- 自分で変更を重ねた結果、ページ全体にまとまりがなくなった
依頼する場合は、「売れるショップにしてほしい」だけではなく、現在の問題を具体的に伝えます。
- 主に売りたい商品
- アクセスが多いページ
- 注文につながっていない商品
- SNSや広告から移動させているページ
- 残したい部分
- 変えたい部分
- 参考にしたいショップ
- 商品写真や文章を用意できるか
- 公開したい時期
ショップ全体を作り直す必要があるとは限りません。トップページの並び替え、主力商品の見せ方、送料案内の追加だけで足りる場合もあります。依頼前に、どこまで直すのかを決めておくと、不要な作業を減らせます。
まとめ
BASEへのアクセスがあるのに売れない場合は、集客を増やす前に、どのページで購入をやめているかを見ます。
トップページから商品ページへ進まないなら、商品分類や見せ方の問題です。商品ページは見られているのに売れないなら、写真、説明、送料、返品条件を直します。
テーマ変更は改善方法の一つですが、写真や文章の不足までは解決できません。
主力商品を一つ選び、商品ページ、リンク先、スマホ表示の順に直してください。変更前後を比べながら進めると、ショップ全体を作り直さなくても改善すべき場所が見えてきます。

