ホームページを公開しているのに、問い合わせがほとんど来ない。デザインが古いから、すべて作り直した方がよいのか。問い合わせフォームだけ直せばよいのか。
判断を誤ると、不要な制作費をかける一方で、本当に問題のある部分が残ります。
大切なのは、見た目の新しさではなく、問い合わせが止まっている場所を特定することです。アクセスが少ないのか、内容を読まれても選ばれないのか、問い合わせ直前で離脱されているのかによって、必要な対応は変わります。
既存サイトの構成に問題が多く、部分修正を重ねるより再制作した方がよい場合は、WordPressによるホームページ制作をまとめて相談できます。
問い合わせが来ない原因は2段階で切り分ける
ホームページから問い合わせが来ない原因は、大きく分けると次の2つです。
- ホームページを見ている人が少ない
- 見られているが問い合わせにつながらない
この2つを区別せずにデザインだけ作り直しても、状況が変わらない可能性があります。
問い合わせ件数は、次の掛け算で考えると整理しやすくなります。
訪問者数 × 問い合わせ率 = 問い合わせ件数
訪問者がほとんどいなければ、問い合わせボタンを改善しても大きな変化は出ません。
反対に、一定数の訪問があるのに問い合わせがない場合は、サービス説明、実績、料金、導線、フォームなどに問題があると考えられます。
作り直す前に確認したい3つの数字
感覚だけで判断せず、確認できる数字から問題を絞ります。
ホームページへの訪問数
Googleアナリティクスなどで、月に何人がサイトを訪れているかを確認します。
訪問者が極端に少ない場合は、ホームページのデザインより、検索されるページがないことや、SNS・Googleマップ・広告からの導線がないことが問題です。
この場合は、トップページをきれいにするだけでなく、検索されるサービスページやブログを追加できる構成が必要です。
検索結果での表示回数
Googleサーチコンソールを利用している場合は、検索結果に何回表示されているかを確認します。
表示回数が少なければ、検索エンジンに認識されていない、対象キーワードに合ったページがない、掲載情報が不足しているといった原因が考えられます。
表示されているのにクリックされない場合は、ページタイトルや説明文の見直しが必要です。
問い合わせページの閲覧数
問い合わせページまで見られているのに送信されていない場合は、フォームの入力項目や不安材料を確認します。
たとえば、次のような状態です。
- 必須項目が多い
- 予算を細かく書かないと送信できない
- 返信時期が書かれていない
- 営業電話の有無が分からない
- 送信後の流れが分からない
- スマートフォンで入力しにくい
問い合わせ直前まで進んでいる人を逃しているため、サイト全体の作り直しではなく、フォーム周辺の修正で改善できる可能性があります。
部分修正で済みやすいホームページ
既存サイトの基礎が使える場合は、すべて作り直す必要はありません。
次の条件がそろっているなら、部分修正から検討します。
- スマートフォンで問題なく表示できる
- 管理画面にログインできる
- 制作会社や管理担当者と連絡が取れる
- ページの追加や文章変更ができる
- 検索から一定のアクセスがある
- サービス内容が現在の事業と大きくずれていない
- ドメインやサーバーの契約者が自社になっている
具体的な修正候補は次のとおりです。
- トップページの見出しを具体化する
- サービスページへ料金や流れを追加する
- 実績や事例を掲載する
- 問い合わせボタンの位置を変える
- フォームの項目を減らす
- スマートフォンの文字サイズを調整する
- 古い営業時間や会社情報を更新する
問題が一部に限られているなら、必要な場所だけ直す方が費用を抑えられます。
作り直した方が早いホームページ
古い仕組みの上に修正を重ねると、追加費用が膨らみます。
次の状態が複数当てはまる場合は、作り直しを検討した方が整理しやすくなります。
スマートフォンで読みにくい
文字が小さい、横にはみ出す、ボタンを押しにくいといった問題があるサイトは、ページごとの修正範囲が広くなります。
トップページだけ直しても、サービスページや問い合わせページが古いままでは、利用者は途中で離脱します。
自社で情報を更新できない
営業時間、料金、事例、お知らせを変更するたびに制作会社への依頼が必要な状態では、情報が古くなりやすくなります。
WordPressなどの管理画面から、ブログやお知らせを自社で追加できる構成へ変えると、公開後も運用しやすくなります。
現在の事業内容と掲載情報が違う
開業当時からサービス内容、対象顧客、料金、対応地域が変わっている場合は、一部の文章修正だけでは全体の整合性が取れません。
新しい事業に合わせてページ構成から整理した方が、訪問者へ内容を伝えやすくなります。
制作会社と連絡が取れない
管理画面の情報が分からない、修正を頼めない、サーバーの契約状況を確認できないといった状態では、運営そのものに支障が出ます。
新しい制作先を探す前に、次の情報を確認します。
- ドメインの契約会社
- サーバーの契約会社
- WordPressのログイン情報
- メールアドレスの設定
- Googleアナリティクスの権限
- Googleサーチコンソールの権限
既存サイトのデータを引き継げるかどうかで、制作方法と費用が変わります。
ページを追加できない
検索から集客するには、利用者が探している内容に合ったページが必要です。
サービスが複数あるのに説明がトップページだけ、施工事例や実績を追加できない、ブログ機能がない場合は、今後の情報発信が制限されます。
ページ追加を前提にした構成へ作り直す方が、長期的には管理しやすくなります。
修正と作り直しの比較
| 判断項目 | 部分修正が向いている | 作り直しが向いている |
|---|---|---|
| スマホ対応 | 一部だけ崩れている | サイト全体が見づらい |
| 更新方法 | 自社で更新できる | 制作会社しか更新できない |
| 掲載内容 | 現在の事業と合っている | サービスや対象顧客が変わった |
| 問い合わせ導線 | ボタンやフォームだけに問題がある | ページ構成から分かりにくい |
| 検索対策 | 必要なページを追加できる | ページ追加が難しい |
| 管理状況 | ログイン情報がそろっている | 契約や権限が分からない |
| 修正範囲 | 数か所に限られる | ほぼ全ページに及ぶ |
修正箇所が増え、結果的に全ページへ手を入れる必要があるなら、最初から作り直した方が費用と作業を管理しやすくなります。
問い合わせを止める5つの構成ミス
見た目が新しくても、判断材料が不足していれば問い合わせにはつながりません。
誰向けのサービスか分からない
「高品質なサービスを提供します」「お客様に寄り添います」といった表現だけでは、対象顧客が分かりません。
トップページの最初に、次の内容を示します。
- 誰を対象にしているか
- 何を提供しているか
- どの地域に対応しているか
- どのような悩みを解決するか
サービスの詳細が足りない
問い合わせ前の利用者は、料金、対応範囲、納期、利用の流れを確認します。
詳しい内容が書かれていないと、確認のために問い合わせるのではなく、情報のそろった競合サイトへ移動します。
実績や信頼材料がない
会社名とサービス説明だけでは、依頼先として判断できません。
掲載できる範囲で、次の情報を用意します。
- 制作事例や施工事例
- 利用者の感想
- 対応件数
- 保有資格
- 運営年数
- 代表者や担当者の紹介
- よくある質問
問い合わせ方法が分かりにくい
電話番号がページ下部にしかない、問い合わせボタンが背景に埋もれている、フォームへの入口が一つしかないと、行動に移りにくくなります。
各サービスページから問い合わせへ進めるように導線を設置します。
問い合わせの心理的負担が大きい
「見積もり依頼」と書かれているだけでは、相談だけでも送ってよいのか分かりません。
問い合わせボタンの周辺に、次の情報を添えます。
- 相談だけでも可能か
- 見積もりは無料か
- 返信までの目安
- 営業電話の有無
- 問い合わせ後の流れ
小さな情報不足が、送信直前の離脱につながります。
5ページ構成でも問い合わせに必要な情報は載せられる
小規模事業者のホームページは、ページ数を増やすことより、必要な情報を適切に分けることが重要です。
基本となる5ページの例は次のとおりです。
| ページ | 掲載する内容 |
|---|---|
| トップページ | 対象顧客、特徴、主要サービス、問い合わせ導線 |
| サービス紹介 | 内容、料金、対応範囲、利用の流れ |
| 会社・店舗情報 | 所在地、営業時間、代表者、アクセス |
| ブログ・お知らせ | 事例、営業案内、専門情報 |
| お問い合わせ | フォーム、電話番号、返信時期、注意事項 |
業種によって、会社情報を施工事例、スタッフ紹介、よくある質問などへ変更します。
ページ数が同じでも、何をどの順番で掲載するかによって、利用者の理解しやすさは変わります。
このサービスでは、WordPressによる5ページ構成、スマートフォン対応、問い合わせフォーム、ブログ機能、SEOを意識した内部設計をまとめて相談できます。既存サイトからの移行や必要な追加機能については、購入前に現在の状況を伝えて見積もりを確認してください。
作り直しを依頼する前に残すものを決める
ホームページを作り直す場合でも、既存サイトの情報をすべて捨てる必要はありません。
残せる可能性があるものを先に整理します。
- 現在使用しているドメイン
- 検索されているページ
- 評判のよい文章
- 会社や店舗の写真
- 施工事例
- 利用者の感想
- ブログ記事
- 問い合わせ履歴
- Googleアナリティクスのデータ
- Googleサーチコンソールのデータ
特に、検索からアクセスされているページを削除すると、リニューアル後に訪問者が減る場合があります。
現在のURLを引き継ぐのか、変更したURLへ転送設定を行うのかを制作側へ確認します。
見積もり相談で伝える内容
制作費を正確に確認するには、現在の問題と希望する状態を分けて伝えます。
相談時には次の内容をまとめます。
- 現在のホームページURL
- 問い合わせが来ない期間
- 月間アクセス数
- 増やしたい問い合わせの種類
- 残したいページ
- 削除したい情報
- 自社で更新したい部分
- 必要な機能
- 希望する公開時期
- 予算
- ドメインやサーバーの契約状況
「問い合わせを増やしたい」だけでなく、「どのサービスの見積もりを月何件ほど受けたいか」まで伝えると、必要なページを整理しやすくなります。
安さだけで作り直すと同じ問題が残る
ホームページ制作では、完成時の見た目だけで比較すると、公開後の運用で困ることがあります。
見積もり時には、次の項目まで確認します。
- 自社で文章や画像を変更できるか
- ブログや事例を追加できるか
- スマートフォン表示に対応しているか
- 問い合わせフォームが含まれるか
- 修正できる期間と回数
- 公開後のサポート範囲
- ドメインやサーバーを誰が管理するか
- 追加ページの料金
- 予約や決済機能の追加料金
- 検索対策に含まれる作業
制作料金が安くても、更新のたびに費用がかかる、ページを追加できない、管理権限を受け取れない場合は、長期的な負担が大きくなります。
まとめ
ホームページから問い合わせが来ないからといって、すぐに全ページを作り直す必要はありません。
アクセスが少ないのか、読まれても選ばれないのか、問い合わせ直前で止まっているのかを切り分けます。
ボタンやフォームだけに問題があるなら部分修正、スマホ対応、更新方法、ページ構成、掲載情報まで古くなっているなら作り直しが候補です。
制作を依頼するときは、現在のURL、アクセス状況、残したいページ、自社で更新したい内容を伝えてください。
見た目を新しくすることではなく、検索から訪問した人が内容を理解し、安心して問い合わせられる構成へ変えることが目的です。

