複数の商品、サービス、広告訴求に合わせてLPを2〜4本作りたい場合、1本ずつ別々に発注すると、デザインの統一、素材の受け渡し、修正管理に手間がかかります。
一方、複数LPをまとめて外注しても、すべて同じ構成を複製するだけでは、ターゲットごとの違いが伝わりません。共通化する部分とLPごとに変える部分を、制作前に分ける必要があります。
この記事では、複数LPをまとめて外注するときの分け方、原稿管理、制作順序、見積もりの確認項目を整理します。
最初に複数LPを作る目的を分ける
複数LPといっても、作る理由によって共通化できる範囲が異なります。
主なパターンは次の4つです。
| 複数LPを作る理由 | 例 | 共通化しやすい部分 | 個別に作る部分 |
|---|---|---|---|
| 商品が異なる | 化粧水、シャンプー、サプリ | ブランドカラー、会社情報、購入方法 | 商品写真、特徴、価格、利用者の声 |
| ターゲットが異なる | 個人向け、法人向け | サービスの仕組み、運営会社 | 悩み、導入理由、実績、CTA |
| 広告訴求が異なる | 価格訴求、品質訴求、短納期訴求 | 商品情報、FAQ、利用条件 | ファーストビュー、説明の順番 |
| 用途が異なる | 商品販売、採用、セミナー申込み | ロゴ、フォント、デザイン規則 | 原稿、構成、フォーム、成果地点 |
たとえば、同じパーソナルジムでも、「短期間で体型を整えたい人」と「運動習慣を付けたい人」を一つのLPで同時に狙うと、見出しも実績も曖昧になります。
ターゲットが明確に分かれており、それぞれに広告を配信するなら、LPも分けた方が広告との内容を合わせやすくなります。
反対に、違いが料金プランだけなら、LPを複数作らず、一つの料金比較表にまとめる方法もあります。
複数LPに分けるか1本にまとめるか
LPを増やせば、必ず成果が上がるわけではありません。制作費だけでなく、広告設定、計測、更新の作業も増えます。
| 判断項目 | 複数LPが適する | 1本にまとめやすい |
|---|---|---|
| ターゲット | 悩みや立場が大きく異なる | 同じ人物が比較する |
| 商品 | 用途や購入理由が異なる | 同じ商品のプラン違い |
| 広告 | 広告ごとに訴求が異なる | 同じ広告から流入する |
| CTA | 購入、予約、応募など目的が異なる | すべて同じ申込み先 |
| 実績 | 業種別・対象者別に見せたい | 共通実績で説明できる |
| 更新頻度 | 各担当者が管理できる | 管理担当者が少ない |
| アクセス数 | 各LPで検証できる量がある | 分けるとデータが不足する |
LPを分ける判断では、「内容が多いから」ではなく、「訪問者の購入理由が違うか」を確認します。
複数の商品を扱っていても、同じ顧客が比較して選ぶなら一つのLPで説明できます。異なる広告から異なる顧客を呼び込むなら、別LPにする理由があります。
共通仕様書と個別指示書を分ける
複数LPを依頼するとき、LPごとに別々の資料を作ると、共通ルールが抜けやすくなります。
資料は「全LP共通の仕様書」と「各LPの個別指示書」に分けます。
全LP共通の仕様書
- 会社名
- ロゴ
- ブランドカラー
- 使用するフォント
- 使用禁止の色や表現
- 共通する会社情報
- プライバシーポリシー
- 特定商取引法に基づく表記
- 問い合わせ先
- 使用するサーバー
- 使用するCMS
- 対応する画面サイズ
- 計測タグ
- 納品データの形式
- 実績公開の可否
- 最終確認者
各LPの個別指示書
- LP名
- 商品・サービス名
- URL候補
- ターゲット
- 広告媒体
- 広告の訴求
- LPの目的
- CTA
- 価格
- 特典
- 掲載する実績
- 使用する写真
- 参考LP
- 公開希望日
- 優先順位
共通仕様書は一度確認すれば、全LPへ反映できます。個別指示書では、LPごとの違いだけを確認できます。
複数LP管理表を作る
4本のLPを制作する場合、メッセージだけで修正内容を管理すると、どのLPへの指示か分からなくなります。
スプレッドシートなどに、次の列を作って管理します。
| 管理項目 | 記入例 |
|---|---|
| 管理番号 | LP-01 |
| LP名 | 法人向け採用支援LP |
| ターゲット | 従業員50人以下の企業経営者 |
| 広告媒体 | Google検索広告 |
| CTA | 無料相談 |
| 原稿の状態 | 確定/確認中/未提出 |
| 素材の状態 | ロゴあり、写真待ち |
| 制作工程 | デザイン確認中 |
| 修正回数 | 1回目 |
| 発注者側の確認者 | 営業部長 |
| 制作者側の担当者 | 担当A |
| 公開希望日 | 8月20日 |
| 公開URL | 公開後に記入 |
LP名だけでなく管理番号を付けると、「青いLP」「採用のページ」といった曖昧な呼び方を避けられます。
修正指示にも管理番号とセクション名を入れます。
- LP-01:ファーストビューの実績数値を変更
- LP-02:料金表の2列目を削除
- LP-03:スマホ版CTAの文言を変更
この形式なら、複数の指示を一つのメッセージへまとめても対象を区別できます。
共通化するデザインと変えるデザイン
複数LPを同じ会社が使用する場合、すべて違うデザインにすると、同じブランドだと認識されにくくなります。
一方、色と写真だけを変えた複製では、ターゲットごとの訴求が弱くなります。
共通化しやすい要素
- ロゴの位置
- フォント
- 基本の配色
- CTAボタンの形
- 料金表の見せ方
- FAQの形式
- フォームのデザイン
- フッター
- プライバシーポリシーへのリンク
- スマートフォン版の余白ルール
LPごとに変える要素
- ファーストビュー
- メインコピー
- 商品写真
- 利用場面
- 掲載する実績
- 利用者の声
- 比較対象
- 申込み特典
- CTAの文言
- 情報の順番
採用LPを職種別に複数作る場合、会社の雰囲気や福利厚生は共通化できます。しかし、営業職とエンジニア職では、仕事の内容、必要な経験、応募理由が異なります。
共通パーツを使いながら、訪問者が最初に確認する情報はLPごとに作り分けます。
制作は1本目を先に作る方法と並行する方法がある
複数LPの進め方は、主に「1本目を基準にする方法」と「すべて並行する方法」に分かれます。
| 進め方 | メリット | 注意点 | 適する案件 |
|---|---|---|---|
| 1本目を完成させて展開 | 共通デザインを早く確定できる | 1本目の遅れが全体へ影響する | 同じブランド、類似商品 |
| ファーストビューだけ全LP作る | 訴求の違いを比較できる | 同時に確認する量が多い | ターゲット別、広告別 |
| 全LPを並行制作 | 納期を短縮しやすい | 修正管理が複雑になる | 商品もデザインも異なる |
| 優先順位順に順次制作 | 広告開始日に合わせやすい | 最後のLPまで期間が必要 | 公開日が異なる案件 |
共通デザインを使う場合は、1本目を基準ページとして完成させ、そのデザイン規則を残りのLPへ展開すると手戻りを減らせます。
公開日が迫っているLPがあるなら、すべてを同時に完成させる必要はありません。優先順位を付け、広告配信日が早いものから制作します。
修正回数はLPごとか全体か確認する
「修正3回まで」と書かれていても、複数LPでは数え方が曖昧になりやすい部分です。
購入前に次の点を確認してください。
- 修正3回はLP1本ごとか
- 4本をまとめて1回と数えるのか
- デザインとコーディングで別に数えるのか
- PC版とスマホ版を同時に確認できるか
- 誤字修正も1回として数えるのか
- 制作者側のミスは修正回数に含まれるか
- 修正期限はいつまでか
- 確定後の原稿追加は別料金か
発注者側も修正を小分けに送らず、社内の意見を一度まとめます。
経営者、営業、広告担当者が別々に制作者へ指示すると、前の修正を元に戻す依頼が発生します。最終確認者を1人決め、矛盾のない状態で提出するのが安全です。
原稿の共通部分をコピーしたままにしない
複数LPでは、会社情報やサービスの仕組みを使い回せます。ただし、コピーした文章が別LPの内容のまま残る事故に注意が必要です。
特に確認したいのは次の箇所です。
- 商品名
- ターゲット
- 価格
- 送料
- 契約期間
- 特典
- CTA
- フォーム送信先
- 電話番号
- 受付時間
- 広告計測タグ
- プライバシーポリシー
- 特定商取引法に基づく表記
公開前には、デザインだけでなくリンク先とフォーム送信までLPごとにテストします。
見た目が似ているLPでは、別商品のフォームや完了ページへ接続されていても気付きにくいためです。
複数LPの見積もりで分ける工程
LP制作費は、LPの本数だけで決まるものではありません。原稿、ワイヤーフレーム、デザイン、実装、公開作業のどこまで依頼するかで変わります。
| 工程 | 作業内容 | 複数LPで確認すること |
|---|---|---|
| ターゲット分析 | 対象者と購入理由を整理 | LPごとに実施するか |
| テキスト作成 | 見出し、本文、CTAを作る | 共通原稿を流用できるか |
| ワイヤー作成 | 情報の順番を設計する | 同一構成か個別構成か |
| デザイン | PC・スマホの見た目を作る | 共通テンプレートを使うか |
| コーディング | Web上で表示できる状態にする | CMSやサーバーは共通か |
| フォーム | 問い合わせ機能を設置する | LPごとに送信先が異なるか |
| 追加ページ | 特商法、プライバシーポリシー | 共通ページへリンクするか |
| サーバー反映 | ファイルをアップロードする | URLと公開日をどう分けるか |
| デザインデータ | 編集用データを納品する | 全LP分が含まれるか |
「LP4本」とだけ伝えるより、各LPで必要な工程を一覧にして見積もりを依頼した方が正確です。
紹介サービスで依頼できる内容
「低価格で高品質のランディングページ作成いたします」は、BtoB・BtoCを問わず、100件以上のLP制作実績を掲載しているサービスです。
サービスページ上の主な特徴は次のとおりです。
- ターゲット分析
- 訴求構成
- LPデザイン
- コーディング
- スマートフォン・タブレット対応
- 素材がない場合の画像提案
- セミナー、美容クリニック、コンサル、士業、通販などへの対応
- 短納期の相談
- WordPressによる制作
- 修正3回まで無料
- ビデオチャット打ち合わせ
販売実績は掲載時点で206件、評価は4.9で、複数業種の制作例が掲載されています。購入者レビューには、タイトな日程で4本のLPデザインを依頼した事例もあります。
ただし、同じ条件で4本を短期間に納品できることを保証するものではありません。受付状況、原稿、素材、実装範囲を伝えたうえで、現在対応可能な本数と納期を確認してください。
基本価格は完成LP一式の料金とは限らない
サービスページの掲載価格は5万円ですが、「1工程ごとの金額」と明記されています。
5万円だけで、原稿作成からサーバー公開までの全工程を依頼できるとは限りません。複数LPでは、各ページにどの工程が必要かを確認してから総額を判断します。
掲載されている主な有料オプションは次のとおりです。
| オプション | 掲載料金 |
|---|---|
| サーバー設置 | 5,000円 |
| サーバーアップロード | 5,000円 |
| 問い合わせフォーム | 10,000円 |
| ワイヤー作成 | 10,000円 |
| 追加ページ1ページ | 30,000円 |
| デザインデータ納品 | 30,000円 |
| テキスト作成 | 50,000円 |
追加ページには、プライバシーポリシーや特定商取引法に基づく表記などが例示されています。
複数LPで同じプライバシーポリシーを使う場合、各LPに追加ページを作るのか、共通ページへリンクするのかによって見積もりが変わります。
見積もりでは、次のように完成状態を指定してください。
- LP4本のデザインとコーディング
- 全LPのスマートフォン対応
- 2本は原稿支給、2本はテキスト作成を依頼
- 共通の問い合わせフォームを1つ設置
- 4本とも同じサーバーへアップロード
- デザインデータは全LP分を希望
この情報があれば、基本料金と必要オプションを分けて確認できます。
制作前に確認する注意点
ラフ提案はない
サービス情報では、ラフ提案なしと記載されています。
複数のデザイン案から選びたい場合は、追加提案が可能か購入前に確認してください。参考サイト、イメージカラー、避けたいデザインを事前に共有すると、方向のずれを減らせます。
修正は3回まで
修正は基本的に3回まで無料です。複数LPの場合は、回数の数え方を見積もり時に確定させます。
初稿を受け取る前に、社内の確認者と承認手順を決めておく必要があります。
原稿確定後のコンテンツ追加は有料
最初に渡したコピーから、後でセクションや文章を追加すると追加費用が発生します。
複数LPでは、一つのLPだけ実績やFAQが不足することがあります。制作開始前に各LPの掲載項目を確認してください。
連絡が止まると進行へ影響する
5日以上連絡が途絶えると、納期へ影響する可能性があります。発注者都合で2週間以上進行が止まった場合は、納品の有無にかかわらずプロジェクト完了となる条件も記載されています。
担当者が不在になる期間や、社内審査に時間がかかる日程は、購入前に共有します。
制作実績として掲載される場合がある
掲載不可の申し出がない場合、制作LPを実績として紹介することがあります。
未公開商品、期間限定キャンペーン、顧客名を出せない案件では、見積もり段階で掲載不可を伝えてください。
予定納期だけで判断しない
サービス画面には2日予定と表示されていますが、実際のお届け日数の目安は約28日です。
複数LPでは、原稿の提出日、修正回数、コーディング、フォーム、サーバー反映によって期間が変わります。4本すべての公開日と、優先順位を伝えて見積もりを依頼します。
このサービスと相性がよい複数LP案件
- 商品やサービスごとにLPを分けたい
- BtoBとBtoCの両方を依頼したい
- セミナー、士業、クリニック、通販など異なる業種に対応してほしい
- スマートフォンとタブレットにも対応したい
- 同じ制作者へデザインとコーディングを依頼したい
- 素材や参考サイトの提案も相談したい
- 複数LPの公開日について相談したい
- WordPressを使う予定がある
次の条件では、事前確認が欠かせません。
- 5万円で4本すべて完成すると考えている
- すべての原稿作成を基本料金内で依頼したい
- LPごとに複数のラフ案が必要
- 修正回数を制限せずに進めたい
- 数日以内に全LPを公開したい
- デザインデータも基本料金内で受け取りたい
- 発注後に商品や構成が変わる可能性が高い
見積もり相談で送る内容
複数LPの相談では、最初のメッセージに全体像を書き、その後にLPごとの情報を並べます。
全体情報
- 制作希望本数:
- 希望公開日:
- 優先順位:
- 使用するCMS:
- 使用するサーバー:
- 希望する共通デザイン:
- スマートフォン対応:
- 問い合わせフォーム:
- デザインデータの希望:
- 制作実績としての掲載可否:
- 予算:
LPごとの情報
- LP番号:
- 商品・サービス名:
- ターゲット:
- 広告媒体:
- CTA:
- 原稿の有無:
- ワイヤーの有無:
- 写真・ロゴの有無:
- 参考サイト:
- 個別の公開日:
依頼文は、次のようにまとめます。
「商品別にLPを4本制作したく、デザインからWordPress実装までの見積もりを希望します。共通のブランドデザインを使用し、ファーストビューと原稿は商品ごとに変更します。原稿は2本分あり、残り2本はテキスト作成から相談したいです。各工程とオプションを分けて見積もりをお願いします」
本数だけでなく、原稿、ワイヤー、フォーム、公開作業の有無まで書くことで、購入後の追加費用を減らせます。
複数LPは共通化と個別化を先に決める
複数LPをまとめて外注するときは、単発LPを本数分並べて依頼するだけでは管理できません。
制作前に決める項目は次の5つです。
- LPを分ける目的
- 全LPで共通化する要素
- ターゲットごとに変更する要素
- 制作順序と公開の優先順位
- 修正回数と見積もり対象の工程
共通仕様書、個別指示書、進行管理表を用意すれば、4本を同時に進めても原稿や修正の対象を区別できます。
複数本へ対応できるか、現在の受付状況、1工程ごとの料金、必要なオプションを確認したうえで見積もりを依頼してください。

