ずんだもん動画を作りたいものの、台本を書いた後の編集まで手が回らない。YMM4の設定、音声作成、立ち絵、画像探し、テロップ、BGMまで進めようとすると、一本を完成させるだけでも多くの作業が必要です。
このような場合は、台本を渡して動画編集を外注できます。ただし、丸投げとは、何も決めずに全部を任せることではありません。
動画の目的、参考にする動画、使いたいキャラクターなど、完成形を判断するための情報は必要です。最初に決める範囲を整理しておけば、細かな編集指示を毎回書かなくても依頼しやすくなります。
ずんだもん動画の丸投げはどこまで任せられる?
ずんだもん動画の制作では、台本より後の工程をまとめて任せる方法があります。
主な作業は次のとおりです。
- 台本をキャラクターごとのセリフに分ける
- 合成音声を作る
- 立ち絵を配置する
- 口パクや表情を付ける
- 内容に合う画像や動画を入れる
- テロップを表示する
- BGMや効果音を付ける
- 動画を書き出す
どこまで頼めるかは、依頼先によって違います。
同じ「丸投げ」と書かれていても、台本は依頼者が用意する場合もあれば、テーマや構成案だけで相談できる場合もあります。見積もりを頼むときは、何を自分で用意し、何を任せたいのかを分けて伝えます。
| 依頼方法 | 自分で用意するもの | 主に任せる作業 |
|---|---|---|
| 編集だけ依頼 | 台本、音声、画像 | 配置、テロップ、BGM、仕上げ |
| 台本から依頼 | 台本、参考動画 | 音声、素材探し、立ち絵、編集 |
| 構成から依頼 | テーマ、資料、参考動画 | 台本、音声、素材、編集 |
| 継続して依頼 | チャンネルのルール、テーマ | 毎回の制作作業 |
初めて外注する場合は、台本を用意し、それ以降を頼む形が進めやすいでしょう。動画の内容は自分で管理しながら、時間のかかる編集作業を手放せます。
台本だけ渡せば完成するわけではない
台本があれば音声とテロップの内容はわかります。しかし、台本だけでは、どのような見た目の動画にするのかまでは決まりません。
たとえば、同じセリフでも次のような違いがあります。
- 落ち着いた解説動画にする
- 表情や効果音を多くした動画にする
- 図や写真を中心に見せる
- キャラクター同士の会話を目立たせる
- テンポを速くして短時間で見せる
編集者が判断できるように、参考にしたい動画を用意します。
URLを送るだけではなく、「テロップの形を参考にしたい」「画像が切り替わる速さを近づけたい」など、どの部分を見てほしいのかも書いておきます。
参考動画を完全に再現してほしいと頼むのではなく、文字の配置、動画の速さ、表情の付け方などに分けて伝えると認識を合わせやすくなります。
外注用の台本はセリフを分けて作る
編集を依頼する台本は、長い文章をそのまま渡すより、キャラクターごとにセリフを分けたほうが扱いやすくなります。
表計算シートを使う場合は、次のように列を分けます。
| 番号 | キャラクター | セリフ | 画像や演出の希望 |
|---|---|---|---|
| 1 | ずんだもん役 | 今回は○○について解説するのだ | タイトル表示 |
| 2 | 解説相手 | まず何から見ればいいの? | 疑問の表情 |
| 3 | ずんだもん役 | 最初に確認するのは○○なのだ | 商品画像を表示 |
すべての行に演出を書く必要はありません。
特定の画像を入れたい場所、文字を大きく見せたい場面、話題が切り替わる場所など、希望がある部分だけを書きます。それ以外は編集者に任せる形でも進められます。
人名、商品名、地名、専門用語には、読み方を添えてください。音声を作った後に読み間違いが見つかると、音声と表示時間の両方を直すことになります。
数字についても、「一〇〇」なのか「ひゃく」なのか、「2026年」を「にせんにじゅうろくねん」と読むのかを指定すると行き違いを防げます。
編集者に任せる部分と自分で決める部分
細かな編集をすべて自分で指定すると、外注しても指示書作りに時間がかかります。
一方で、チャンネルの方向まで編集者任せにすると、完成後に大きな修正が必要になります。
自分で決める部分と、任せる部分を分けることが大切です。
自分で決めておきたいこと
- 動画のテーマ
- 誰に見せる動画か
- 台本の内容
- 使用するキャラクター
- 動画のおおよその長さ
- 参考にするチャンネル
- 入れてはいけない表現
- 投稿予定日
編集者へ任せやすいこと
- セリフに合う表情
- 画像を表示するタイミング
- 細かな効果音
- 場面転換
- テロップの細かな調整
- 無音部分の長さ
- 画像の拡大や移動
- 全体の音量調整
チャンネルの雰囲気に関わる部分は自分で決め、一本ごとに変わる細かな演出を任せると、外注する効果を感じやすくなります。
素材探しを任せる前に決めること
ずんだもん動画では、台本の内容に合わせて画像や動画を表示することがあります。
素材探しを編集者へ任せる場合は、使ってよい素材の範囲を決めます。
- 写真を中心にする
- イラストを中心にする
- 図や表を多くする
- 商品の公式画像は使わない
- 刺激の強い画像は避ける
- 特定のサイトの画像は使わない
- 自分で撮影した画像を優先する
専門的な内容では、編集者が台本を読んだだけでは適切な画像を判断できないことがあります。
商品、ゲーム、ソフトの操作、専門機器などを扱う場合は、使用する画像や録画データを依頼者側で用意したほうが確実です。
「必要な画像はすべて探してほしい」と頼む場合でも、使用してほしくない画像の例を伝えておきます。
見積もりが変わりやすい項目
ずんだもん動画の編集費用は、完成動画の長さだけでは決まりません。
作業量に影響しやすいのは次の項目です。
- 台本の文字数
- 登場するキャラクターの数
- 音声作成を含むか
- 素材探しを含むか
- 表情や動きをどこまで付けるか
- テロップの表示方法
- 図や表を新しく作るか
- 修正する回数
- 納期までの日数
- サムネイルも頼むか
特に差が出やすいのが、素材探しと演出です。
数十秒ごとに画像を切り替える動画と、ほぼすべてのセリフに合わせて画像や動きを変える動画では、同じ長さでも作業量が異なります。
見積もりを頼むときは、台本の文字数だけでなく、参考動画も一緒に送ります。完成イメージを見てもらったほうが、後から作業範囲が増えるのを防げます。
初回から複数本を丸投げしない
継続投稿を予定していても、初回は一本から始めるほうが安全です。
最初の動画では、次の項目を確認します。
- キャラクターの声の速さ
- テロップの大きさ
- 画像が切り替わる頻度
- 表情の付け方
- BGMと効果音の音量
- 動画全体のテンポ
- 修正の伝えやすさ
一本目が完成したら、その動画を次回以降の見本にできます。
「前回と同じテロップ」「前回より効果音を少なくする」のように伝えられるため、毎回長い指示書を作る必要がなくなります。
複数本をまとめて頼む場合も、最初の一本を確認してから残りを進める方法を相談しておくと、大きな修正が全動画へ広がるのを避けられます。
完成後の修正で起きやすい行き違い
修正を頼むときは、「全体的にもっと面白く」などの曖昧な表現を避けます。
動画の時間と修正内容をセットで伝えるとわかりやすくなります。
- 0分15秒:商品名の読み方を変更
- 1分08秒:表示する画像を別のものに変更
- 2分20秒:効果音を小さくする
- 3分05秒:テロップの誤字を修正
台本の内容そのものを変える修正と、編集上の間違いを直す修正は別です。
完成後にセリフを追加すると、音声、テロップ、画像の表示時間をまとめて直すことがあります。台本は編集開始前に読み直し、内容の変更を済ませておきます。
ずんだもん動画の編集を依頼する前に整理すること
見積もり相談を送る前に、次の内容をまとめます。
- 動画のテーマ
- 台本の文字数
- 希望する完成時間
- 使用するキャラクター
- 音声作成を頼むか
- 画像や動画素材を自分で渡すか
- 参考にしたい動画
- 希望する納期
- サムネイルの有無
- 継続依頼を考えているか
- 判断を任せたい作業
- 必ず守ってほしいルール
台本が完成していない場合は、完成予定の文字数や構成を伝えます。
参考動画が複数あるときは、「文字はAの動画、テンポはBの動画」のように分けます。丸投げしたい場合ほど、最初の共有を具体的にしておくことが大切です。
まとめ
ずんだもん動画は、台本を用意して、その後の音声作成や動画編集をまとめて外注できます。
ただし、台本だけを渡せば、好みに合った動画が自動的に完成するわけではありません。参考動画、使用するキャラクター、動画の長さ、避けたい表現などを最初に伝える必要があります。
自分で決めるのは動画の方向です。セリフに合う画像、表情、効果音、場面転換などの細かな作業は編集者へ任せられます。
最初の一本で編集ルールを決めておけば、二本目以降は指示を減らせます。丸投げを続けやすい形にするには、一本目を今後の見本として整えることが近道です。

