ホームページの保守管理料を毎月払っているものの、「年に数回しか修正を頼まない」「簡単な画像変更でも追加料金になる」「何を保守しているのか説明がない」という状態なら、契約内容を見直す時期です。
ただし、月額料金だけを比べて先に現在の契約を解約すると、サーバーへ入れない、ドメインを更新できない、過去のバックアップを受け取れないといった問題が起こります。乗り換えでは、必要な作業回数を整理し、管理情報とデータを確保してから新しい依頼先へ引き継ぐ順番が重要です。
月5回程度の文章・画像更新、定期バックアップ、バナー作成までを一つの窓口へまとめたい場合は、現在の月額料金と作業内容を添えて比較相談できます。
まず「高い」の原因を保守料金の内訳から探す
ホームページの月額費用には、性質の違う作業がまとめて請求されていることがあります。金額だけを見ても、割高かどうかは判断できません。
| 費用の種類 | 主な内容 | 見直すポイント |
|---|---|---|
| サーバー・ドメイン維持 | サーバー利用料、ドメイン更新、SSL | 実費と管理手数料が分かれているか |
| システム保守 | WordPress・プラグイン更新、PHP確認 | 実施頻度と更新後確認が明記されているか |
| バックアップ | ファイル・データベースの保存 | 保存先、保持期間、復元費用が決まっているか |
| コンテンツ更新 | 文章修正、画像差し替え、お知らせ投稿 | 月何回まで含まれるか |
| デザイン作業 | バナー、画像加工、レイアウト調整 | サイズ、枚数、修正回数が決まっているか |
| 集客支援 | SEO、アクセス解析、記事作成 | 保守とは別料金になっているか |
| 緊急対応 | エラー、改ざん、サイト停止への対応 | 対応時間と追加料金が決まっているか |
例えば、月額料金が高くても、毎日の監視、障害時の即時対応、複雑な予約機能の確認まで含まれているなら、単純な更新代行より作業範囲が広い契約です。反対に、サーバーとドメインの実費だけで、文章修正もバックアップ復元も別料金なら、利用状況とのずれを確認する必要があります。
現在の依頼先へ、直近6か月から1年で実施した作業一覧と、月額料金に含まれる内容を確認してください。比較するのは「月額いくら」ではなく、「必要な作業を同じ条件で頼んだ場合の年間総額」です。
月額料金より「更新1回」の定義を確認する
更新回数が含まれるプランでは、何を1回と数えるかによって使いやすさが変わります。契約前に具体例を出して確認します。
- 同じページの文章3か所を直すと1回か3回か
- 文章修正と画像差し替えを同時に頼むと何回か
- 営業時間と料金表を別ページで直すと何回か
- 新しいお知らせ投稿は更新回数に含まれるか
- 修正後の再調整も1回として数えるか
- バナー作成と掲載作業は別に数えるか
- スマートフォン側の表示調整は追加料金か
対象サービスでは、ホームページ更新が月5回まで基本範囲に含まれ、6回から10回までの更新は+2,000円のオプションです。さらにバナー作成は月2枚まで、修正やバックアップも1か月のサポート内容として案内されています。
「月5回あれば足りるか」を判断するには、過去3か月の依頼を数えます。月末に修正が集中する店舗、キャンペーンごとにバナーを替える会社、採用情報を頻繁に更新する会社では、平均回数だけでなく最も多い月も確認してください。
保守会社の乗り換えは現在の契約状態で変わる
保守会社を変えることと、サーバーやドメインを移すことは同じではありません。現在の契約状態によって作業が変わります。
| 乗り換えの状態 | 主な作業 | 注意点 |
|---|---|---|
| 自社契約のサーバーをそのまま使う | 新担当者を追加し、旧担当者の権限を外す | 比較的切り替えやすい |
| 制作会社名義のサーバーを使っている | 新規サーバー契約、サイト移行、メール・DNS確認 | 保守変更ではなく移転作業が必要 |
| ドメインを制作会社が管理している | 登録者情報、管理会社、有効期限を確認 | 承認手続きや移管日程が必要になる場合がある |
| メールやDNSもまとめて管理されている | メールアカウント、DNSレコード、SSLを一覧化 | サイトだけ移すとメールが止まる可能性がある |
自社名義のサーバーとドメインを継続利用できるなら、ホームページのURLを変えずに保守担当者だけ交代できます。現在の制作会社が管理する共用環境から出る必要がある場合は、対象サービスの基本保守とは別に、移転や初期調査の見積もりが必要です。
解約連絡の前に確保する管理情報
最初に契約書や申込書を確認し、解約予告期間、最低利用期間、データ返却、サーバーやドメインの名義を整理します。契約条件は会社ごとに違うため、自己判断で支払いを止めず、現契約の手順に沿って進めます。
次に、以下の管理情報を一覧にします。
- WordPressの管理者アカウント
- レンタルサーバーの契約者と管理画面
- FTP・SFTPまたはファイルマネージャー
- データベースの管理情報
- ドメインの登録者、管理会社、有効期限
- DNSとSSLの管理先
- 業務用メールアドレスと転送設定
- Googleアナリティクス
- Google Search Console
- Googleタグマネージャー
- 有料テーマ・プラグインのライセンス
- 最新のファイル・データベースのバックアップ
- バナーやロゴなどの元データ
JPドメイン名は指定事業者を通じて登録手続きが行われ、料金やサポート内容は指定事業者によって異なります。JPRSの公式FAQでも、目的に合う事業者を料金・サポート体制から選ぶよう案内されています。保守担当者を変えるだけならドメイン管理会社まで変える必要はありません。現在の名義や契約先が不明な場合に限り、移管の必要性を確認します。
乗り換え前に完全なバックアップを取得する
権限を変更する前に、WordPressのファイルとデータベースを保存します。どちらか一方だけでは、同じ状態へ戻せません。
WordPressのデータは大きく次の二つに分かれます。
- テーマ、プラグイン、画像、PHPなどのファイル
- 投稿、固定ページ、設定、ユーザーなどのデータベース
WordPress公式のバックアップ資料でも、サイト全体のファイルとデータベースの両方を保存する必要があると説明されています。
受け取ったバックアップについて、次も確認してください。
- 取得日時がわかる
- 圧縮ファイルを開ける
- データベースファイルが含まれている
- 別の保存先にも複製している
- 復元を担当する人が決まっている
- 現在のサイトに不具合がない時点のデータである
バックアップ取得後に記事投稿や注文が入るサイトでは、乗り換え完了までの更新差分も管理します。ECや予約サイトで作業期間が空く場合は、どの時点のデータを新担当者へ渡すかを事前に決めます。
Search Consoleや解析データも会社側に残す
ホームページ本体を引き継いでも、Google Search Consoleやアクセス解析が旧制作会社のアカウントにしかないと、検索状況や過去データを見られなくなります。
会社が管理するGoogleアカウントを所有者または管理者として追加し、その後に新しい保守担当者へ必要な権限だけを付与します。外注先の個人アカウントだけを唯一の所有者にしない運用が安全です。
GoogleはSearch Consoleのユーザー管理で、確認済み所有者と委任された所有者の区別、以前の所有者が残した確認トークンの確認、所有者の削除などを提供しています。Google Search Centralの公式案内を参考に、旧担当者の権限を外す前に会社側の所有権を確保してください。
乗り換えを止めずに進める6段階
保守の空白期間を作らないため、次の順番で進めます。
- 現契約の終了条件と現在の保守範囲を確認する
- サーバー・ドメイン・WordPress・解析ツールの権限を確保する
- ファイルとデータベースの完全なバックアップを取得する
- 新しい依頼先にサイトを事前確認してもらう
- 小さな文章変更などで更新と報告の流れを試す
- 引き継ぎ完了後に旧担当者の不要な権限を削除する
可能なら、現在の契約終了日と新しい契約開始日を数日から数週間重ねます。新担当者がサイト構成を確認する前に旧担当者の権限をすべて削除すると、独自設定の確認や不足情報の問い合わせができなくなるためです。
乗り換え前の確認、月5回までの更新、バナー作成、バックアップをまとめて相談したい場合は、現在の契約終了日とサイトURLを添えて見積もりを依頼できます。
基本料金と追加オプションを分けて比較する
掲載時点の基本価格は税抜8,500円で、定期購入では2か月目以降5%OFFと表示されています。基本内容は、1か月の保守管理、月5回までの更新、月2枚までのバナー作成、修正、データバックアップです。
| 追加項目 | 掲載料金 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 6回から10回までの更新 | +2,000円 | 更新が5回を超える月 |
| サイト内診断 | +1,000円 | 乗り換え前に現在の状態を確認したい |
| 月次レポート | +1,000円 | アクセス数や検索キーワードを毎月見たい |
| SEO対策 | +40,000円/月 | 記事作成や内部施策まで依頼したい |
SEO対策には、サイト内診断、構造化データの確認、被リンク施策、月2記事のブログ作成、Search Consoleのキーワード確認、Googleアナリティクスによる診断などが記載されています。通常の保守契約へ自動的に含まれるものではありません。
年間費用を比較するときは、基本料金だけでなく、想定する更新回数、レポート、SEO、緊急対応を合計します。現在の契約に集客支援まで含まれているなら、新しい保守料金だけと比べず、同じ作業範囲へ揃えてください。
また、サービス説明には契約後の期間内キャンセルを受け付けない旨が記載されています。乗り換え元の解約日、新サービスの開始日、対象サイトを確認してから購入します。
この保守サービスと相性がよいサイト
次の条件に当てはまる場合は、サービス内容を使いやすい可能性があります。
- WordPressで運営している
- 月1回から5回程度の文章・画像変更がある
- キャンペーンバナーを月2枚以内で作りたい
- バックアップを自社で継続できない
- 現在の保守料金と利用頻度が合っていない
- 更新依頼と結果報告を一つの窓口にまとめたい
- 必要に応じてアクセスレポートやSEOを追加したい
一方、24時間監視が必要なシステム、大規模EC、独自開発機能が多いサイト、月10回を大きく超える更新、即時の障害対応が必須のサイトは、通常プランだけで足りるか事前確認が必要です。
サイトを触ったことで既に表示が崩れている場合も、症状と変更箇所を先に伝えます。既存不具合の修復が月額範囲に入るか、初期作業として別見積もりになるかを確認してください。
バナー2枚までに含まれる条件を確認する
バナー作成が含まれる点は、文章と画像の差し替えだけを行う保守サービスとの違いです。ただし、完成物の条件を揃えないと、希望した用途に使えないことがあります。
依頼前に確認したい項目は次のとおりです。
- バナーの縦横サイズ
- 掲載場所とスマートフォン用サイズの有無
- 支給する文章、写真、ロゴ
- 素材を用意してもらえるか
- 初稿後の修正回数
- WordPressへの掲載作業を含むか
- Canvaや画像編集ソフトの元データを受け取れるか
- 広告やSNSへ二次利用できるか
毎月同じテンプレートでキャンペーン名と写真だけを替える場合は、依頼内容を定型化しやすくなります。毎回デザインをゼロから作る場合や、広告審査用の複数サイズが必要な場合は、月2枚の範囲を超える可能性があります。
乗り換えず現契約を見直したほうがよいケース
新しい会社へ変えることだけが解決策ではありません。現在の制作会社が独自システムを開発し、仕様書やソースコードを管理している場合は、その会社でなければ安全に修正できないことがあります。
次の場合は、先に現契約の縮小やプラン変更を相談します。
- 独自予約・決済・会員システムを利用している
- サーバーとドメインを含む一括契約で途中解約費用が大きい
- 制作会社しか持っていない設計書や開発環境がある
- 現在の対応品質には満足し、料金だけが問題になっている
- 乗り換え時の初期費用が削減額を上回る
- 契約終了まで残り期間が長い
不要なSEOレポートを外す、更新回数を減らす、緊急対応を都度料金へ変えるだけで月額費用が下がる場合もあります。条件を変更できない、説明が得られない、必要な更新回数と料金が合わない場合に乗り換えを進めます。
実績と対応条件を確認する
掲載時点ではサービス販売実績33件、評価5.0(2件)、出品者の総販売実績50件で、プラチナ認定者です。WordPress運用歴15年以上、100サイト以上の管理実績があると説明されています。
初回返答時間は実績5時間以内で、出品者プロフィールでは日曜日を除く8時から23時まで対応すると案内されています。レビューには、専門知識を持ちながら説明がわかりやすく、作業が早く的確だったとの評価があります。
評価件数は2件のため、数字だけで決めず、事前相談で次を確認してください。
- 自社サイトと同種の管理経験
- 1回の更新として扱われる範囲
- 更新依頼から着手までの目安
- バックアップの保存先と復元対応
- 緊急時の連絡方法と追加料金
- 月末に未使用の更新回数を繰り越せるか
- 契約終了時のデータ返却方法
よくある質問
保守会社を変えるとホームページのURLも変わりますか?
現在のドメインを継続利用すればURLは変わりません。保守担当者だけを交代する場合、サーバー移転も不要です。現在の制作会社名義でドメインを管理している場合は、登録者情報や移管手続きを確認します。
乗り換えでサイトが表示されなくなることはありますか?
同じサーバーを使い続け、権限だけを変更するなら影響を抑えやすくなります。サーバー移転、DNS変更、メール移行を伴う場合は、切り替え手順と確認時間が必要です。
月5回の更新を使わなかった場合、翌月へ繰り越せますか?
サービス説明だけでは繰り越し条件を判断できません。購入前に確認してください。毎月の利用回数にばらつきがある場合は、3か月分の更新履歴を伝えると適した契約を相談しやすくなります。
SEO対策も8,500円に含まれますか?
SEO対策は+40,000円/月の有料オプションです。通常保守には更新、修正、バナー、バックアップなどが記載されています。アクセス解析レポートも+1,000円の別項目です。
既に現在の保守契約を解約してしまいました
WordPress、サーバー、ドメインへログインできるかを先に確認します。管理情報が揃っているなら、新しい担当者による事前調査へ進めます。不足している場合は、旧制作会社や各サービスのサポートへ連絡して権限を回収します。
サーバー情報も必要ですか?
基本的にWordPress管理画面のログイン情報が必要です。PHPバージョンやサーバー性能を確認する場合は、サーバー情報の提示を求められることがあります。
月額の安さではなく、引き継いだ後の運用で決める
ホームページの保守費用を下げるときは、月額料金だけでなく、必要な更新回数、バナー、バックアップ、復元、緊急対応を同じ条件で比較します。そのうえで、契約終了前にドメイン・サーバー・WordPress・解析ツールの権限と完全なバックアップを確保します。
月5回までの更新と月2枚までのバナー作成で足りるなら、現在の保守料金、過去3か月の更新内容、サイトURLをまとめて見積もりを依頼してください。基本範囲で対応できるか、移転や初期修正が別途必要かを購入前に分けられます。

